こんにちは。院長の小濱です。
今回紹介するのはちょうど1歳の雑種猫のレオンちゃん。
いたずら盛りの男の子です。
前日の夜から突然の嘔吐。
20回以上繰り返し、ぐったりしているということで来院されました。
お話を伺うと、数日前の吐物にヘアゴムを発見したとのこと。以前には便の中にヘアゴムが出てきたこともあるそうです。
若くて栄養状態も良好な猫が突然の頻回嘔吐。
しかも前歴(前科?)ありなので、おおよその予測をつけて各種検査を行いました。
単純撮影のレントゲン写真です。
円の中にうっすら浮かぶ怪しい影がわかるでしょうか?
こちらは念のため行った消化管造影検査中の1枚です。
いよいよはっきりと小腸内のひも状の異物が見えてきました。
小腸の一部はガスと液体貯留が目立ってきています。
レオンちゃんは血液所見こそ問題ありませんでしたが、嘔吐頻度、超音波での液体貯留所見、レントゲンでの消化管拡張とガス貯留から、早い段階での開腹が望まれましたが、飼主様の意向もあり一晩、造影検査の結果を待って最終判断になりました。
そして一晩入院していただき、翌朝レントゲン撮影。
一晩経っても造影剤は胃の中で全く消化管の内容物が動いていません。
急がなければ更なる状態の悪化が予想されます。
しかし・・・よく見ると異物の位置が昨晩と微妙に変わっています。
さらに小腸の拡張も改善しています。
何よりレオンちゃん、昨晩より少し元気なのです。
しかし造影剤が流れないことには安心できないの、多少リスクはありますが、浣腸をさせていただきました。
20分後には便と一緒に出てきました。
4種類のバリエーション付きです。
異物が取れたとたん、一気に造影剤は小腸を流れていきました。
写真ではわかりずらいですが、かなりのボリュームです。
猫の小腸の太さは大人の小指ほどですから、奇跡的と思っていいと思います。
出てよかった・・・なのですが、場合によっては相当の消化管のダメージも予想されます。
数日間は症状に注意が必要でしょう。
今回はある程度の太さがあり、うまく絡まって一塊になってくれたことで、吐き気は強かったようですが運よく流れ出たものと思います。
多くの場合、猫のひも状異物は消化管が目も当てられないほどボロボロになるケースがあります。
今回のようなヘアゴムやひも、ビニール袋などなど猫ちゃんのハンター心をくすぐるおもちゃは家の中にたくさんあります。
いずれも消化管異物として代表的なものですが、決して美味しくいただいたわけではありません。
猫の独特なざらざらとした舌の表面がこれら異物をうまく引っ掛けてしまい、不可抗力で飲み込んでしまうのです。
本人にしたら「取ろうとしてクチャクチャやってたら飲んじゃった・・・」というところでしょう。
市販の猫用おもちゃもほったらかしにしないでください。
多くのおもちゃは腸閉塞の要素満載です。
遊ばない時は片づける。
ひもやビニールでよく遊ぶ子は、見ていない時はしっかり片づけてください。
厳しいかもしれませんが、猫の室内での異物摂取の多くは飼主さん自身の不注意と考えてください。
今回、レオンちゃんもよく耐えました。
飼主さんもほっとされたようですが、それ以上に不安な一晩を過ごされたと思います。
と同時にずいぶん反省されてましたね(笑)
皆さんも十分気を付けてくださいね。
コメントをお書きください
レオ (日曜日, 09 4月 2017 22:23)
我が家の今月1歳になるマンチカン(レオ 男の子)も先月同じような事が起こり改めて反省しています。
(今回の子とお名前も似ていますね(^-^;) )
うちは食欲がなかったので病院に連れて行く途中に車の中で吐き出してくれましたが、病院でまだ残っているものがないか、消化器官の動きがにぶくないか調べる為にエコー検査をしました。先生はゴムはレントゲン検査ではうつらないと言っておられましたが、うつる場合もあるのですね。
お水は飲んでいたので点滴をする事もなく、胃を保護するお薬を頂きました。
猫の誤飲はもっと年齢を重ねても続くものなのでしょうか?
娘の髪ゴム、輪ゴム、ラップなどは気をつけていますが未だに何を誤飲するか予測がつかず辺りを見渡す日々です。
院長 (月曜日, 10 4月 2017 10:27)
レオさん。
はじめまして。院長の小濱です。
コメントをいただきありがとうございます。
レオちゃんも無事吐き出してくれてよかったですね^^
おっしゃる通り、ゴムや紐、布などはほとんどレントゲンで確認することは困難だと思って良いでしょう。
今回はヘアゴムということで比較的太いものだったこと、ゴムを包んでいる被覆素材の有無、複数のヘアゴムが何重にも折り重なっていたことなどの条件が重なって、レントゲン上で確認しやすかったものと思います。
ただ、それはあくまで異物の一部のみの可能性もありますから、やはり超音波検査は必須です。
余裕があれば造影で閉塞部位と異物の存在を確認できることもあります。
胃の中であればまずは内視鏡や吐かせる処置で対応することを考えますが、異物の形状や腸に入ってしまった場合は早い段階での開腹を検討しなければいけません。
これまで爪楊枝や画鋲、マチ針や小石、様々なものが便に出てきた経験がありますが、やはりたまたま運良くと思っておいたほうが良いですね。
そういうケースでも実際お腹を開けると小腸は真っ赤に炎症を起こしているケースが多かったです。
やはり未然に防ぐ事が肝心ですが、相手は動物ですし猫ちゃんの器用さ行動範囲の広さは僕らの予想を超えることがありますね^^
ご質問の年齢に関しては、僕の印象では圧倒的に2~3歳までが多いように思います。
こちらがおもちゃを持って遊んであげても飽きやすくなった頃にはそういう事故がほとんど無くなる印象です。あくまで僕自身の経験ですので参考程度です^^
いままで誤飲で経験したのはビニール、ゴム、糸、布、ボタン(袖口の端布)、洗剤、などなど。
ただ、その子によって興味をもつものが決まっているようです。
例えば、今回のレオンちゃんは以前もヘアゴムを吐いたり排泄したことがありました。
ビニールよくかじるけど、ゴムや紐では遊ばないという子も多いです。
レオちゃんの興味を持っているものをある程度把握しておくのも効率良い予防策になると思います。
あまり不安ばかりですと、せっかくの遊び盛りの時期に色々制限ばかりになってしまいますね^^
時間があるときは一緒にいっぱい遊んであげて、発散させてくださいね。
そのうち遊んでくれなくなると寂しくなりますから^^
猫の異物は犬のようにあっという間にパクっとはいかないので、いたずらしてる兆しを見逃さなければ十分予防できると思います。
参考になりましたら幸いです。
レオ (月曜日, 10 4月 2017 22:57)
お忙しいなか、大変ご丁寧な説明をして頂き感動しています!
実は私達は関西在住で、主人の実家のある香川県にはどんな動物病院があるのかな~なんて調べていてまぐ動物病院さんを知りました。
口コミで先生が以前にご活躍されていた札幌の患者さん達からの書き込みを拝見して、みなさんの気持ちと今の自分の気持ちが絶対同じだと思い胸が苦しくなりました。
我が家(レオとハムちゃん)の主治医も来月離れた地で開院されるのです。とても喜ばしい事なのですが、やっと出会えた良い先生にもう診てもらえない残念さと不安は計り知れないものです。(先生は前を向いて進まれているのにこんな事を書いてすみません)
偉そうな言い方ですが、自分の満足のいく獣医さんにはなかなか出会えないものです。(何を重点に置くかは人それぞれだと思いますが)
先生の今までのブログ、スタッフさん、トリマーさんのブログをみてこんな動物病院に行きたいな、、、なんて思っているうちに、今回猫の誤飲がテーマだったので図々しくもコメントや質問までしてしまいました。すみません(>.<)
でも先生の丁寧な説明を拝見して、益々高松市の方が羨ましくなりました。
余談が過ぎましたが、猫の誤飲の怖さ、防ぐ為にはどうするべきかを勉強させて頂きました。レオの時も先生に言われました。
異物が腸まで行ってしまい開腹したけど亡くなってしまった猫ちゃんもいるよと。今回は本当にラッキーだったんだよと。
3歳くらいになると猫があまり遊ばなくなるのにはビックリしました。
あのおもちゃを前にすると前かがみになり、尻尾をふりふりしているレオからはまだ想像もつかないですが、、、そうなんですね(゚◇゚)ガーン
先生の教えて頂いたとおり、誤飲には充分気をつけながらも、おもちゃでいっぱい遊んであげたいと思っています。なんせ、娘から没収した一万円(娘に散々ゴムはなおすように注意していたのに、レオが苦しむはめになったので罰金です)で沢山おもちゃを買いましたから(笑)
これからも先生のブログで勉強し、スタッフさんやトリマーさんのブログで癒やされたいと思います。長々と失礼しました。
院長 (火曜日, 11 4月 2017 10:40)
レオさん
当院に興味を持っていただきありがとうございます。
レオちゃん、ハムちゃんの主治医さんもきっと後ろ髪ひかれる思いだと思います。
私自身、今後のことが心配で最後の1か月はほぼ毎日睡眠を削って病状や治療指針の申し送りのメモをカルテに書いていった記憶があります。
それでもすべての方にご挨拶できなかったことは今でも申し訳ない気持ちです。
私の中では獣医師として育ててくれたのは一人一人の飼い主様と動物たちだと思っています。
その恩返しをこういった情報発信で伝えることができればなぁと思っています。
猫ちゃんは遊ぶ子はいくつになっても遊んでくれますが、少なくとも我が家の猫たちは冷めた目でこっちを見ることが多くなりました(笑)
娘さんには痛い罰金ですね(笑)。それだけあると相当遊べそうです。
レオちゃんもたくさん遊んでもらえて幸せですね。
どれだけ皆さんの参考になるかわかりませんが、当院HPを時々覗いていただければと思います。
猫さんと共に今後も楽しい時間が過ごせますように。
トロ (土曜日, 30 5月 2020 16:30)
5 月26日の夜から一晩中、嘔吐を繰り返し、次の日病院へ行きました。一通り『レントゲン、エコー、血液検査』検査をしてもらい、異常がないと言うことで、脱水の点滴と嘔吐止めなどのお薬をもらい様子をみることに…2日経っても食欲が戻らず、水も飲まないため、再度病院へ。もう一度レントゲン、とりあえずなにも写らなかったようなので、点滴と先生にご飯を注射器で食べさせて頂きましたが、まだ食欲がもどりません。少し嘔吐もまだあります。元気もありません。もう、どうしたらよいかわかりません。7才なので、積極的におもちゃで遊ぶ事はほとんどありません。なにか出来ることがあれば教えて下さい。お願いいたします
院長 (土曜日, 30 5月 2020 17:50)
トロさん。
初めまして。院長の小濱です。
犬なのか猫なのかにもよりますが…、嘔吐や食欲不振を示す病気は多岐にわたります。今回実施した検査で原因が特定できる場合もありますが、どの検査も間接的に病態を見ているためどうしても不得意な部分は出てきます。そのため何度か検査を繰り返す必要も出てきますし、違う側面の検査が必要になったり試験的治療を実施するケースもあります。
今回の初期の検査で原因を特定できてはいませんが、同じ症状を示す様々な病気を否定・消去はできていると思います。おそらく主治医の先生も初期治療により反応が得られなければ次にどうアプローチするべきかトロさんと同様に思案していると思います。ですのでひとまずは主治医の先生と十分相談をしてください。
すでに数日十分な食事を摂れていないようですから、固形物を嘔吐する様子でなければ原因を特定するまでの支持療法として強制給餌は必要かもしれませんね。胃の停滞時間を短くするため粒子が細かく脂質の低いものが良いかもしれません。また、食事のにおいや温度が食欲を刺激することもありますから、フードを加温して与えてみるのも有効です。
しかし、口からの強制給餌で一日の要求量を賄うのは困難ですから原因特定のために引き続き通院は必要かと思います。
実際に診ていない症例、病名が判明していない症例ですから十分なアドバイスができず申し訳ございません。
少しでも良い方向に向かってくれたらと思います。
よろしくお願いいたします。
パピヨン 雄7歳について (月曜日, 21 9月 2020 18:32)
初めまして。ブログを拝読致しました。助言よろしくお願い致します。
2ヶ月前に肛門腺が破裂をし(出血有り)その後、抗生剤や軟膏で良くなったのですが、最近になり排便の度に頻繁にガスが出ます。(オナラはかなり大きめの音で、その後に便が出ます。)とウンチの前に誇張と言うのでしょうか、必ずお腹が張っています。
かかりつけ医でも原因が不明とのことでどうしたら良いか途方に暮れております...(エコーでも少量のガスは発生しているが緊急ではないとの見解)
その都度ガスター、点滴、ステロイド、抗生剤の注射をして頂いておりますが、帰宅すると余計に悪化します。(ヨダレやパンティングが数時間続きます。)餌もかれこれ4回くらい変えました。(消化器サポートロイヤルカナン他)
もう2ヶ月近くこの状態が続いているのでセカンドオピニオンへ行った方が良いのか、検討中です。何か他に考える要因がありましたらアドバイスをいただきたくコメント致しました。ご多忙のところ恐縮ですが宜しくお願い致します
院長 (火曜日, 22 9月 2020 14:56)
パピヨン 雄7歳 さん
初めまして。院長の小濱です。
この2か月近くこの子は排便時のガス以外に臨床的な症状はあるのでしょうか?
ガス自体は正常でももちろん認められる症状ですから、それが病的な症状となると他にも症状は出ていないか気になるところです。
単純なところでは慢性の下痢や便秘でもガス貯留は多くなります。慢性下痢の症例では肛門腺の炎症が生じやすい傾向もあります。
2ヶ月前、そして現在まで排便回数や便の状態は以前と比較して変化はありますでしょうか?
排便の前にお腹が張っているということですが、これは過剰な「いきみ」の可能性もあります。
直腸領域(便が通過する領域)に病変があるとスムーズな排便ができず過剰に腹圧をかけていきむ症例があります。当然ガスが先に押し出されて便がなかなかでないという症状を見ることになります。
未去勢であれば前立腺の腫大で排便障害がありますし、直腸内に腫瘤病変が存在することもあります。
この辺りは場合によっては超音波だけでは確認は難しいものもあり、触診や内視鏡が必要になることもあります。
また、ガス貯留の有無については超音波だけでは実際確認は難しいかもしれません。
実際ガスが貯留していると超音波は空気が苦手ですからよく見えません。レントゲンで全体的なガスの割合を確認したいところですね。
ガス貯留は先ほど記述したように慢性的な下痢や便秘でも発生が多くなりますが、呼吸器疾患などで呼吸頻度が多くても呑気(空気を飲み込むこと)により消化管ガスが増加しているケースがあります。
文面だけでは何とも言えませんがやはり飼主様が気になるほどですから、わりと特徴的な臨床症状だと思います。しかし原因は今挙げた以外にも多岐にわたるため、ほかにヒントとなる特徴的な症状がないか確認したうえで一つ一つ丁寧に調べていくしかないかもしれません。
また、食事療法に関しても厳密に安定した効果が得られるのには1か月以上継続しないとわからないものもあります。これもある程度継続するのに必要な確証が欲しいところですね。
すでに2か月以上通院されていますから、ある程度の症状などは獣医師にお伝えしているでしょうし検査もいくつか実施されているかと思います。
そのうえでまだ気になっている部分で伝えきれていないものがあるなら担当医の先生に伝えてみてください。検査については各病院の設備によってはすべてできないものもあるでしょうし、全身麻酔が必要なケースも出てきますから十分相談されてはいかがでしょうか?
場合によっては飼主様がわざわざセカンドオピニオンを探さなくても担当医の先生が紹介という形を取って下さることもあるでしょう。実際そのほうがこれまでの経過が正確に共有できるので確実だと思います。
ひとまずは思いつくことを書かせていただきましたが、あくまで実際に見ていないSNS上でのアドバイスです。全く的外れな可能性も否定はできませんが、多少なりお役に立てる部分があれば幸いです。
なにより飼主様が十分納得される方針が見つかり、ワンちゃんがより良い方向に向かうことをお祈りしております。
よろしくお願いいたします。
こたま 猫 3歳 4.2キロ (土曜日, 20 3月 2021 21:30)
先生こんばんは。
月曜日にわたしの不注意でネズミのオモチャ(プラスチックにネズミの毛(うさぎの毛を使用していると書いてありました。)のプラスチック部分まで噛んでしまいオモチャのネズミの頭部分2センチほどを誤飲してしまったようです。
一度病院で診てもらったのですが、今後の治療方針を決めきれず悩んでおります。。
時系列に書きますと
月曜日 昼誤飲 夕方液体のみ嘔吐 夜通常とおりカリカリ食べる うんちなし
火曜日 朝見ると嘔吐(液体とネズミの毛のようなグレーもの 本体は見えず)
朝 いつものカリカリ半分ほど残す←飼いはじめて3年近くになりますが食べ残したのは初めてです。
夜 いつもの半分をあげると全て完食 まだ欲しがるが心配なのであげずに様子見
うんちなし
水曜日 朝 ご飯をいつもの半分ほどあげて完食 うんちが出ていないので(いつもは毎日でます)病院へ
夜 パウチのウエットご飯を一袋 食欲はあり
先生の見解
↓
触診では便がそれほど溜まっている様子はないと思ったがレントゲンをとると結構溜まっている
ただ異物が腸に入っていればガスがもっとレントゲンにうつるので可能性としては低い
所々に小さいプラスチックの破片が便に混ざっているのが見えるが大きなものはレントゲンにはうつっていない
胃に6ミリほどの紐状のようなものも見えるが朝食べたものもあるのでなんともいえない
とのことでした。
エコーもしていただき、血液検査も特に異常はなく、うんちが出ないのは異物が体に入ると消化器官の動きが悪くなるので不安はあるけれど胃腸を動かすお薬を飲ませてもいいかなとは思うと言われました。
ただ、異物があるのに胃腸が動くことで塞がってしまう可能性もあると言われ、決めきれず 吐き気止めとビタミンの点滴をしてもらい帰宅しました。
その日の夜 とても硬くて小さい2センチくらいのウンチを4個ほどしました。
木曜日 朝 夜 ウエットご飯
うんちなし ご飯は足らないようで欲しそうでした。 先生に聞くと食べたがっているなら胃は正常に動いているから食べさせてあげてと言われました。
金曜日 朝 小さいうんち2センチほど4つ←オモチャ見えず ご飯ウエット系食べる 夜もウエット系ご飯完食 食べたらなさそう
土曜日 朝 うんち2センチほど3つ
ウエット系ご飯一袋とささみの茹で汁とささみほぐしたものほんの少し
夜 ささみの茹で汁とささみほんの少しとカリカリいつもの半分
夜ご飯を食べた後トイレにいき頑張ってきばっているようだったけど何も出ずでした。
あくびをすると少しですがウンチのにおいがします。
↑いまここです。
明日病院に連れて行くのですが今後の治療をどうするか聞かれています。
水曜日に病院に行った時に
治療としては
1.リスクはあるが胃腸をお薬で動かしてみる
2.絶食して内視鏡で確認する
3.様子見←明らかに症状が出たときに緊急対応 開腹手術のこと
のどれかになると言われており
明日また先生にみてもらったら状況は変わっているのかも知れませんが、どうすればよいか決められずにいます。。
本人はいつもよりは寝てる時間が増えたかなぁと思うのと、うんちが明らかに出ていないことをのぞけば、食欲も旺盛で行動はそれほど変わっていないように思います。、あれから嘔吐もしておりません。
うんちが出ているとはいえいつもの10%ほど、しかもとても硬くて小さいです。
いきんでうんちが出ていないのも今日見かけて後悔と反省で胸が締め付けられる思いです。
仮に胃腸を動かすお薬を明日処方してもらったらその日のうちになにかしら症状は出るものなのでしょうか。、
わたしと夫共働きのため、明日なにかの処置をしていただいて見守るとしても、月曜日は朝から夕方まで家を開けることになるためとても不安です。。
ダラダラと書いてしまいすみません。。
先生のご意見を聞かせていただけるとありがたいです。
今週1週間はいろんなことを思い落ち込む日々でした。どうかご意見をいただけましたら嬉しいです。
院長 (日曜日, 21 3月 2021 01:17)
こたまさん
初めまして。院長の小濱です。
異物誤飲の場合、異物そのものを目にしない限り心配ですよね。
お気持ちお察しいたします。
現時点での症状から判断すると、当然ながら閉塞は起きていないことが分かります。
リスクの高い形状や材質の異物が小腸内に存在していれば完全閉塞していなくても流れは著しく制限されます。
嘔吐の症状は避けられないでしょうし、流れないわけですから便もほぼ形成されません。
そのような状況では多くの場合超音波で閉塞が確認できます。
今回の場合考えられるのは
①すでに結腸内に異物は流れてしまっている。(もしくはすでに排泄されてる)
②まだ胃内に残っている
③飲み込んではいなかった
検査所見や症状から①の可能性が最も高いように思います。
②が疑われる場合には、僕の場合絶食下で超音波を実施します。
超音波で確認できるような異物陰影があれば迷わず内視鏡です。
超音波で確認できない、もしくはかなり微小なものであれば閉塞することは少ないでしょうから、一応は注意しながらも経過観察とします。
異物症例であえて胃腸運動に作用するお薬を使うことはほとんどありません。
浣腸で便を排出し停滞を改善させることはたまにあります。
今回、本人はいたって食欲はあるものの文面からは食事量をいつもより制限されてはいないでしょうか?
食事量が減ると便量も減りますから、大腸運動が少なくなり便の排泄が遅くなります。
結果的に大腸での停滞時間が長くなりますから水分が吸収され硬い便になってしまします。
食欲旺盛で嘔吐もないのであれば胃腸を動かすお薬を使う理由はあまり見当たりません。
胃内に異物がないことが前提であれば、通常通りの内容で量も通常通り与えるだけで良いように思います。
あくまでお書き頂いた内容と自分が診察した場合を想定した意見です。
実際はここに書ききれないほど細かな可能性や所見を検討して方針を固めます。
そのあたりはご担当された先生も十分検討されていると思います。
ご希望に添えるアドバイスになっているか分かりませんが、一意見として参考にしていただければと思います。
不安な日々がはやく解決されることを願っております。
こたま 猫 3歳 4.5キロ (日曜日, 21 3月 2021 08:48)
小濱先生こんにちは。
わたしの拙い説明にも関わらず
とても丁寧なご回答ありがとうございます。
今病院の診察待ち中です。
いろんな検査も想定して朝は食べささずにきました。
昨日も今朝も本人は元気で食欲も旺盛です。朝もうんちはありませんでした。
先生のおっしゃる通り食事量はいつもの半分ほどにとどめています。
今日診察してもらったときに超音波などで胃に見つかれば内視鏡になる可能性が高そうですが、
胃にうつらなければ胃腸のお薬は使わずに食事量を増やして様子見 または浣腸のほうが良いのでしょうか。
こたま 猫 4.5キロ (日曜日, 21 3月 2021 12:03)
小濱先生こんにちは。
先程診察をうけてきたのでご報告させてください。
再度レントゲンをとりました。(エコーは今回していません)見る限り胃の中に気になる影はなく、うんちは溜まっていますが他には特に心配する要素はなさそうとのことでした。
うんちのなかにもしかして?というものも写っているけどここまできてたら便として出てくるだろうとのことでした。
目立った異物は見当たらないので胃腸を少し活発にするお薬を処方するか、一度浣腸してみるかということになり、浣腸をおねがいしました。
そのあと一応吐き気止めの注射もされました。
帰宅してすぐ前回と同じような小さな(2センチくらい)うんちを5つほど浣腸液?と一緒にだしました。
このまま様子をみてご飯を吐いたり、うんちでいきんだときに吐いたりしたら連絡くださいといわれ今自宅にいます。
ご飯も通常に戻して様子を見ましょうと言われました。
お通じが改善されるカリカリを試供品でいただき、病院から帰ったあといつものご飯にまぜてあげると完食しました。お腹がやはり気持ち悪いのかわかりませんが今はじっとしています。
このまま便通が元通りになることを願いつつ様子見の状態です。
自分の不注意で病院に連れて行くことになり愛猫に辛い思いをさせ後悔と不安な一週間でしたが小濱先生の暖かく細やかなご返答にとても気持ちが楽になりました。 通院している先生も今日同じような治療方針だったので安心しました。
誤飲したかもと気づいてからはずっとインターネットであちこち調べておりました。
私の猫と同じように誤飲してしまったレオンちゃんのケースを紹介されている先生のサイトにたどり着き、治療の方法や他の方たちへのご回答にとても愛情を感じ、私も投稿させていただいた次第です。
私と同じようなケースで病院に行くまで不安になられている飼い主さんたちが先生のサイトを発見できたらいいなあと心から思います。
まだまだ不安は残りますがこのまま注意しつつ様子をみてみようと思います。
長々とすみません。
またご相談させてください。
本当にありがとうございました。
院長 (日曜日, 21 3月 2021 14:46)
こたまさん
ご報告ありがとうございます。
まずは大きな異常所見がなく何よりでしたね。
担当の先生がおっしゃる通り、大腸まで辿り着いた異物はほぼ自然排出されます。
便が形成されているということは閉塞は否定できますし、便の形成と排便はほぼ同義に考えて良いです(もちろん便秘症という例外はありますが)。
便が溜まっていると猫ちゃんもお腹の違和感を感じます。
また浣腸後は一時的に内圧が上がることで気持ち悪くなることもありますし、排便すると急に大腸内圧が下がるため少し元気がなくなることもあります。
その点だけ注意してみてあげてください(すでに担当の先生から説明されている通りです)。
便に異物が出てくればいいですね。
出てこなくてもかなり細かく粉砕していたり、消化液で原型を留めていないこともあります。
胃の中にさえないことがわかれば、今のご様子でしたらまず心配はないと思いますよ。
何事もなければいい勉強になったと、これからを大事にしていただければと思います。
少しでもお力になれたのであれば、僕も幸いです。
こちらこそ参考になる経過を教えていただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
もも (土曜日, 05 6月 2021 23:02)
こんばんは。初めまして。
愛猫のことで相談させてください。よろしくお願いします。
来月で11歳で高齢なうえ、5歳の時に突然倒れ、その際に検査で、過剰調節帯を伴う心筋症と判断され、それ以来薬を飲んでいます。
2ヶ月前より嘔吐が頻繁になり、吐いたものがウンチの匂いがするので、通院していました。胃薬や吐き気どめが出ていましたが改善せず、エコーでも原因が見つからず、昨日、造影剤検査をしました。
検査結果で、小腸の後半部分が肥大して、異物がありましたが、ウンチかもしれないし、何があるかはお腹を開いて見ないとわからないと言われました。手術には麻酔が必要になると言われ、言葉を失いました。検査での造影剤は大腸へ流れているので、完全な腸閉塞ではないのですが、大腸よりも小腸が大きくなっています。約2週間前からセレニアを処方され飲ませていましたが、吐かなくなったけど、ぐったり元気も食欲もなくなり、ますます痩せて来ました。飲ませるのを5日間でやめて、その後5日目ぐらいから顔つきも良くなって少し食べるようになりました。吐き気は本日は朝晩2回、便臭がします。昨日、病院から帰宅したあとで、久しぶりにカリカリをたくさん食べていました。今朝吐きましたが、夕方、久しぶりに長いウンチが出ました。2日前にもウンチが出ています。今通院している病院は休みがないので、心臓病の血栓リスクを考えて通っていますが、今回、色々考えて、セカンドオピニオンに行くことにしました。2週間前から整腸サプリを飲ませています。私のできることはどんなことでもしてあげたいです。小腸の詰まりを解消する方法が手術以外ではないのでしょうか?嘔吐を止めてあげたいし、食欲も戻して元気になってほしいのが願いです。何か方法はないのでしょうか?どんなことでもいいので教えてください。よろしくおねがいします。
院長 (日曜日, 06 6月 2021 04:30)
ももさん。
初めまして。院長の小濱です。
元々の持病に加えて今回の病態は判断に判断に悩まれると思います。
今回の文章からはやはり小腸(おそらく胃からは少し離れた場所)に狭窄を引き起こしている病変の存在が疑われます。
相手が何者か?全身状態やお腹の中の状態はどうか?などで第一選択は変わってくると思いますが、主治医の先生の検査ではっきりと狭窄(肥厚)が特定できているならやはり外科的な対応が最も早く確実な解決方法になると思います。
可能であれば超音波で確認しながら細胞診(肥大部分を細い針で穿刺し細胞を採取すること)の実施も診断の一助となるでしょう。多くは麻酔を必要とはしません。
細胞診の結果によっては内科治療が第一選択になるものもあります。
ただ、細胞の採取は困難である場合が多いです。
不完全閉塞ですからある程度の期間は一般的な内科治療で時間は稼げると思いますが、やはり嘔吐を完全制御するのは困難で体重の減少や誤嚥のリスクは避けられないと思います。
セカンドでどの程度まで診ていただけるかにもよりますが、主治医の先生の見解と一致するなら外科的対応を考える必要があると思います。
拘束型心筋症の不安はあるものの年齢的にも手術が不可能な条件ではないように思います。
いずれにせよ少しでも正体に近づける検査結果が得られると方法も絞られてくると思います。
それまでご自宅で出来る方法としてはこれといった良いアドバイスはないのですが、不完全閉塞ですから、極力少量頻回に消化性の良い食事を与えていただくことだと思います。
ももさんに参考になるアドバイスにはなっていないかもしれませんが、とにかく主治医の先生やセカンドの先生とよくお話しされてより良い選択ができることを願っております。
もも (日曜日, 06 6月 2021 09:31)
小濱先生おはようございます。
アドバイスありがとうございます。詳しく説明していただき、考えるべきことが広がりました。
心筋症が進んでいると言われています。心臓の雑音が出ているから。麻酔のリスクが高すぎるのではと考えてはいますが、セカンドの先生と相談して見たいと思います。食事ですが、嗜好性が前から高くて食べられるカリカリやレトルトがほぼ決まっています。それに加えて、カリカリを噛んで割るだけで、食べられなくなってきています。なんでもいいのでとにかく体力をつけて欲しいので、大好きなおやつをあげても、夢中でお口の中に入れるのですが、噛んでは口からこぼれます。なので、食べられていません。3日前からそのような感じなので、レトルトを潰してさらにペースト状にしてあげています。それは少しなら食べられるみたいです。2週間前に見てもらったときはお口の中は綺麗と言われました。昨日の造影剤検査の際にも主治医には伝えましたが、そのことに対する説明はなかったのと、検査結果を淡々と伝えられて、動揺してしまい、何も言えずに帰ってきてしまいました。検索したらこのように食べられない猫ちゃんが他にもいるのはわかりましたが、原因がわからずにいます。不安ばかり大きくなってきています。
院長 (日曜日, 06 6月 2021 16:15)
ももさん。
確かに心筋症の状態によっては選択できないものも出てきますね。
今現在の症状から、どの選択肢においてもリスクのないものは少ないように思います。
その中に助かる可能性が高い選択肢があるなら、あとはそのリスクをどう最小限に抑えるかだと思います。
そのためには獣医師側も飼主様側も十分この子の現状を理解する必要がありますね。
主治医の先生もおそらく冷静かつ客観的に現状をお伝えしたのだと思いますが、飼主様にとっては動揺から冷静に整理するのは難しいですよね。
僕自身は実際に診察をしていないため一般的な事しか言えませんが、ももさんにとってはこうやって文章化して第3者に伝えることでわからない点や不安点が少し見えてくると思います。
主治医の先生にしてもセカンドの先生にしてもそういった点をぜひぶつけていただければと思います。
どの選択肢にしても楽な方法はないと考えますから、いかにももさんが理解し納得して向き合えるかだと思います。
実際は不安が消えるなんてことはないですが、それは獣医師も同じですし、それがお互い共有できると一歩前に進めると思います。
食事の件ですがお話の内容からすると飲み込み辛いのか、口の中で上手く食べ物を流し込めないのか…必ずしも見た目にわかる炎症だけが原因とは限りません。
舌の動きや飲み込む動作など神経学的な問題のこともあります。
繰り返しの嘔吐により逆流性食道炎、逆流性胃炎を起こしている可能性もあります。これらはさすがに無麻酔で確認するのは難しいと思います。
当然消化管に内容物が停留することで膨満感や悪心を感じている可能性もあると思います。
こればかりはやはり実際に診ていただくのが一番だと思いますし、できればはっきりその症状を認める動画を撮影してください。
院内で再現性が認めにくい症状(発作や呼吸器症状、行動など)は動画を頻繁に残しておくことをお勧めします。
食事に関しては現状では本人が嗜好性を示すものを最優先でも良いと思います。
セカンドで診ていただく際もこういった点はメモに取っておくなどしてしっかり伝えておくと良いと思います。その場ですぐに判断できない所見や、体調や時間的な問題で一度には検査できないこともあると思いますがメモに残しておけば確認漏れは減らせると思います。
ももさんの求める回答になっているか分かりませんが、参考になればと思います。
もも (日曜日, 06 6月 2021 21:14)
こんばんは。
小濱先生ありがとうございます。先生の言う通り、こうやって先生にご相談していることで、不安点やわからないことが見えてきているのと、どうにかなりそうな気持ちが持ちこたえていられるような気がします。もちろん何があっても愛猫のことは何よりも何よりも大切ですので、しっかりしないといけないですね。心の支えになっていただきありがとうございます。
もも (土曜日, 19 6月 2021 07:13)
おはようございます。あれから検査、セカンドオピニオンと受けて、手術を15日(火)にしました。小腸が硬くなっていて、腸の壁が分厚くなっていました。病理検査の結果待ちです。全然食べないのと、動かないし、胃ろうチューブも腸に押されて体の中で曲がってしまい、流れていかなくて、自宅に帰ったら少しは食べるかな?と昨日から一時帰宅しています。
先生からの注意事項で、膿を出しているチューブの先にある丸い容器に15を超えたら近くの病院へと
言われましたが、丸い容器が潰れていて、昨日から増えているので、50のラインを超えていますが、丸く膨らんだら15あるかないか?だと思います。色は変わらず薄いピンクです。夜間動物病院もいまは連絡できない時間で、近くの動物病院が開くまでにまだ時間があり心配です。
手術をした大学病院は土日は連絡取れません。
今、何かするべきことがあれば教えてください。
動物病院へは朝一番で行きます。
院長 (土曜日, 19 6月 2021 14:50)
ももさん。
お返事が遅くなり申し訳ございません。
実際どのようなシステムかを見ていないと安易な事は言えませんが、おそらく術後の腹水の排液ですね。術後は一時的に多く排液されると思います。
すでにかかりつけ様に受診されたと思いますが、指示されているラインを少し超えてもお腹のスペースには余裕がありますから容量はすぐには心配ないと思います。
あとは排液されている内容に化膿した様子がないかどうかですね。
スムーズに回復に向かわれると良いですね。
もも (土曜日, 19 6月 2021 21:43)
こんばんは。
あれから、愛猫は連れていかずに写真のみで相談しに病院へ行きました。まだ様子見で大丈夫と言われほっとしていましたが、夕方、術後服を下痢●で汚してしまい、チューブも開腹した傷口も汚れて、黴菌でも入ったらと再度病院へ行ってきました。なんとか今日は終わりそうです。
小濱先生いつも有難うございます。
本当に感謝しています。
またご相談させてください。
院長 (土曜日, 19 6月 2021 22:26)
こんばんは。
今日は大変でしたね。
少しでも消化管の機能が回復して食事を摂れるようになるといいですね。
術後の回復にも傷の癒合にも蛋白源は必要ですから。
すぐにリアクションができないこともありますが、どうぞ遠慮なくご相談ください。
四葉 (日曜日, 12 9月 2021 09:13)
はじめまして。愛猫のことでご相談させてください。1歳、4.5キロの元気なオスです。
4日の昼間に衣類に付属している紐を誤飲しました。すぐ病院で催吐処置を行い、5センチほど吐き出しました。紐の全長を購入店舗に確認し、ほとんど吐き出せたと見て安心して帰宅したのですが、後日改めてメーカーに確認したところ店舗から伝えられた全長と10センチ程の誤差がありました。
ですので、その10センチがまだお腹の中にある可能性があります。
4日夜のうんちは確認せず捨ててしまい、その後のうんちは全て確認していますが紐は出てきていません。1週間経ちますがよく食べよく排泄し、嘔吐もなく元気です。主治医の先生にはラクツロースシロップを処方していただき、排便を促しながら様子を見ている状態です。
今考えられる可能性としては
・10センチの紐がまだお腹にある
・確認できなかったうんちと一緒に既に排泄している
・店舗に伝えられた全長が正しく、10センチの紐はそもそも誤飲していない
の三つかなと思います。
嘔吐や便秘などがあればすぐ受診しようと思っていますが、毎日不安です。先生のご意見を伺いたくコメントいたしました。お忙しいとは存じますが、ご返信いただけると嬉しいです……。よろしくお願いいたします。
院長 (日曜日, 12 9月 2021 14:46)
四葉さん。
はじめまして。院長の小濱です。
当院HPをご覧いただきありがとうござます。
今回のように異物を飲み込んだ可能性があるけど症状が全くない場合、四葉さんのおっしゃる通りの可能性があると思います。
補足するなら…
「まだお腹にある」→異物が胃の中に存在
小腸に入ってしまったら無症状のまま何日も停滞することはまずないと思います。
大腸に入れば出るだけです。
胃の中の場合平気な顔をしている子はたくさんあります。先日も5㎝ほどのリボンに2㎝ほどの毛糸ボールを内視鏡で摘出しましたが、全くの無症状かつしっかりご飯食べていました。
あとはおっしゃる通りすでに出てしまっているケース、そもそも飲み込んでいなかったケースが経験上多いです。
僕の場合は必ず空腹状態で超音波検査を実施しています。
完全な空腹状態にもかかわらず胃内に人工的な陰影があった場合、内視鏡を提案しています。
猫ではあまり催吐をしていません。
成功率が低いのと、仮に吐いてもすべて出た確証がないものですから。
案外想定外の物を一緒に飲み込んでいるケースもあります。
超音波で明らかな所見がなければ症状がない限り経過を見ています。
もちろん小腸も含めて確認したうえでですね。
今回のケースではすでに1週間経過して無症状ですね。
排泄も問題ないようですし、胃の中だけでも確認できれば安心してよいのではないでしょうか。
ただ、まれなケースで1ヶ月以上縫い糸くらいのヒモが小腸内に存在していた症例もいました。
少ないものの食欲は続いていて排泄もありましたが、やはり吐くことも多かったようです。
診断時にはすでに痩せてしまって開腹もしましたが約30㎝近くの小腸がひもによって綴れており何か所もヒモが腸を突き破っていました。
この状況でどうやって内容物が大腸まで流れていたのか不思議ですが、1か月間は頑張りぬいていました。
この症例も診断は超音波でひもの確認ができました。
100%確実ではありませんが、不安でしたら胃の中だけでも超音波で見ていただいてはどうでしょうか?獣医師の方針もそれぞれですので今一度不安に思っていることをご相談してみてはいかがでしょうか?
ご参考になれば幸いです。
四葉 (日曜日, 12 9月 2021 18:29)
小濱先生、ご丁寧なお返事をありがとうございました。
胃の中の場合は無症状のケースも多いこと、大腸まで行っていれば出るだけということ、知らなかったので大変ありがたく拝読しました…!
藁にもすがる思いで検索をかけて、こちらにたどり着きました。不安で胸が潰れそうでしたが、ご丁寧にお返事いただけて少し落ち着きました…ありがとうございました。
主治医の先生に超音波の検査をしてもらえないかどうか、明日すぐ相談してみようと思います。親身になっていただき本当にありがとうございました。なにか進展があればご報告させてください。
院長 (月曜日, 13 9月 2021 14:39)
四葉さん
飲み込んでいたのは間違いないようですし、不安は残って当然ですよね。
最初の処置で吐き出してくれたものがすべてであれば一番安心です。
早く安心できる日々が戻るといいですね。
四葉 (月曜日, 13 9月 2021 16:09)
小濱先生、ご報告させてください。
今日主治医の先生と相談して、レントゲンと超音波検査をしてもらいました。
胃にも腸にも異常は見られず、なんの問題もないとお墨付きをいただいて帰ってきました。
不安でいっぱいでしたが、小濱先生の仰る通りに空腹状態でしっかりエコーを撮ってもらい、安心することが出来ました…。本当にありがとうございました。
今後もう何も誤飲させないように細心の注意を払って生活していこうと思います。
突然のご相談だったにも関わらず親身になってアドバイスいただき、本当にありがとうございました!
院長 (水曜日, 15 9月 2021 03:13)
四葉さん
わざわざご報告下さりありがとうございます。
先生にお墨付きを頂いたようで安心しましたね。
まだまだ若い年齢ですからイタズラは懲りないかもしれませんね。
何にでも興味を示して遊ぶ姿はとてもかわいらしいのですが、危ないかな?と想像できるものは隠せるように工夫が必要ですね。
猫ちゃんのおもちゃでもできるだけ一緒に遊んであげるようにしてくださいね。
ひとまずは何もなくてよかったですね。
こあ (土曜日, 18 12月 2021 18:17)
ネット検索でこちらに辿り着き、
コメントさせていただきます。
昨日の早朝に、私の不注意で一歳半になる飼い猫がおもちゃの細いゴム紐を食べてしまいました。食べているところは見ていないため、どのように食べたか(噛みちぎりながらなのかなど)は把握できていないのですが。
30~40センチある紐だったと思います。
紐が好きな子で、今までに2回、髪ゴムや同じおもちゃのゴム紐(15センチほど)を食べてしまい、翌日24時間過ぎのうんちに一緒に出てきていたのですが、、今回はあまりにも長い紐でしたので、、不安が強く。
救急動物病院も開いていなかったため、一時間後に開く病院や、動物保険の24時間電話でお伺いはできたのですが、仕事もありいつものかかりつけの病院二箇所は、どちらも、誤飲してから3,4時間後に開く病院でしたので、すでに腸へ行ってしまってる可能性が高いと思い、排便や食欲に注意しながらとりあえず一日様子をみようと思い経過を見ていました。
誤飲してからも、本人は食欲もトイレも通常通りで、兄弟猫と走り回ったり、ゴロゴロしたり横になって寝ています。
吐くそぶりもありません。
排便は、誤飲した日の夕方過ぎに一回目があり、30時間後の今日のお昼に二回目がありました。量も色、形も日頃と変わりなく、紐はなかったです。
今日も、ご飯を催促するほど、元気は元気なのですが、やはり、病院で1度診てもらうのがいいものでしょうか?
細い紐ですので、エコーにもレントゲンにも映らないかと思いますが、胃腸の動き(食欲、排便が問題ないということは)は大丈夫と思っていてよろしいのでしょうか?
紐は輪ゴムよりも細い紐です。
2箇所ほど結び目があります。
院長 (土曜日, 18 12月 2021 20:57)
こあさん。
はじめまして。まぐ動物病院 院長の小濱です。
現時点までに全く臨床症状もなく、排便もできていることから、ある程度時間も経過していますし今は様子を見るしかない状況かもしれませんね。
ヒモは細ければ細いほどリスクは高くなります。
ヒモが腸閉塞を引き起こすときは両端に他の異物が絡みついていることが多いようです。
ヒモ単独が流れてもたいていは塊になって出てきます。
ですから腸閉塞を起こすような状態で小腸内に入り込めば無症状ということはほとんどないと思います。
他のコメントでも書いたかと思いますが、異物を飲み込んで無症状であればまだ胃の中か大腸に到達しているか、そもそも飲み込んでいないかだと思います。
胃の中であれば条件次第ですが超音波やバリウムで見つかるかもしれません。
大腸ならそのうち便に出てきます。
小腸内ではこれも条件次第ですが、閉塞しそうな状況であれば細い糸でも超音波で意外に見えます。
今は状況であれば経過を見守る形で良いと思いますが、一度はかかりつけの先生に診ていただいたほうが良いと思います。
その時点で検査を実施するかどうかはわかりませんが、急変があった場合にあらかじめ診ているのと診てないのとでは初動に差が出てきます。
何かあったときのアドバイスも頂けると思いますから、まずは実際に診ていただくのが最善と思いますよ。
ぜひご参考にしていただければと思います。
松本 (木曜日, 23 12月 2021 20:53)
はじめまして、猫がゴムを食べてしまい相談させて下さい。
オモチャの紐の部分(ヘアゴムのような太さ素材のゴム)誤食してしまった様で、翌日便と一緒に出てきたのですが、紐がおしりからぶら下がってしまったので、切り取って、病院へ連れて行こうと思ったら、猫が動き、おしりから紐が抜けました。外に出ていたのは15センチほど、出てきたのは10センチほどでした。
ゴムには血がついてはいませんでした。その後元気で食欲もあり、痛がる様子もないのですが、様子を見ていて大丈夫でしょうか。病院には、少し様子を見ましょうと言われました。様子を見る時に何に気をつけるとよいでしょうか。不安でたまりません。
院長 (金曜日, 24 12月 2021 17:42)
松本さん。はじめまして。院長の小濱です。
お返事が遅くなってすみません。
そのまま丸飲みか途中でちぎって飲み込んだのかによりますね。
15㎝のうち10㎝が出てきたのであれば、残りはさほど問題ないように思います。
残りは飲み込んでいなかった可能性もありますが、嘔吐など明らかな閉塞症状がなければかかりつけの先生がおっしゃるように様子を見ていただいて良いと思います。
嘔吐続いたりするようならすぐに相談していただくと良いと思います。
また念のため1週間程度は便の中も確認されると良いと思います。
大したアドバイスではありませんがご参考になればと思います。
松本 (金曜日, 24 12月 2021 18:40)
早速のお返事ありがとうございますm(_ _)m
紐は全部で25センチ程で、15センチがおしりから出ていて、残り10センチを引っ張って出してしまった状態でした。
その後、嘔吐もなく、便も通常、食欲も元気もあるので、病院をものすごく怖がる猫の為、無理に検査せず、様子を見ることになりました。
これからは、オモチャをすぐに片付ける等環境にも気をつけていきたいと思います。アドバイスありがとうございました。
院長 (金曜日, 24 12月 2021 21:36)
松本さん。
そうでしたか。文章をしっかり飲み込めていませんでしたね。すみません。
確認できている限りすべて出ているならまず心配はないでしょうね。
直腸に損傷を起こしている可能性も低いと思います。
どうぞお大事にしてください。
佐藤 (土曜日, 25 12月 2021 00:26)
はじめまして。
1.5kg(生後4~5ヶ月)の子猫が1時間ほど前にライオンの歯磨きシートを16cm²(底辺8cm,高さ4cmほどの三角形)を噛んで飲み込んでしまいました。
吐き出したりせず、元気に走り回った後今は寝ています。
腸に詰まったりしないかとても心配なのですが、後々吐き出したり排泄される可能性が高いのでしょうか?
子猫なのでどのくらいのものから危ないのか分からず、どうすれば良いでしょうか?
佐藤 (土曜日, 25 12月 2021 00:56)
追加です。
シートを飲み込もうとした時に口の中から取り損ねたのですが、シートは丸く塊のようになった状態で飲み込みました。
院長 (土曜日, 25 12月 2021 09:01)
佐藤さん。
おはようございます。
お返事が遅くなってすみません。
形状や材質的にしばらく胃の中に留まるとは思いますが、腸内に入ってしまうとかなり通過を障害する可能性はあります。
すでに向かわれているかもしれませんが、なるべく早めに病院へ受診されることをお勧めします。
よろしくお願いいたします。
佐藤 (土曜日, 25 12月 2021 10:31)
返信ありがとうございます。
先程かかりつけ医に相談したのですが、流れるか詰まるか微妙なサイズだとのことで、一か八かで吐かせる薬を飲ませるか経過観察(詰まった場合は手術)のどちらかで、何とも言えないので飼い主さんの判断次第だと言われました。
リスクを負ってでも薬を飲ませたほうが良いのでしょうか?
院長 (土曜日, 25 12月 2021 20:15)
佐藤さん。
異物が胃の中にあるのなら、できるだけ胃の中で完結したいですね。
リスクもありますが吐かせられるなら一度トライしてみたほうが良いかもしれません。
ただ、猫ちゃんはなかなか思うように吐いてくれませんから、吐かなかった場合のことも考えておくべきでしょう。
自然に吐くもしくは便に流れるのを待つ。胃の中にあるのが確実であれば設備があれば内視鏡という方法もあります。
腸に入った場合は閉塞症状が出た場合、手術は避けられないと思います。
今の時期的にも簡潔に片が付く方法を検討されたほうが良いと思います。
よろしくお願いいたします。
ピリカ (土曜日, 15 1月 2022 13:30)
はじめまして。
我が家の猫オス3歳が、おもちゃのゴム紐(直径1ミリ長さ30cm程)を誤飲した可能性があります。
元気があり餌も食べていたので、便が出るのを待ちながら様子見をすることにしました。
翌日、通常通りの便をしましたが、紐は出てきませんでした。
近くの病院に問い合わせたところ、「時間が空いているので、すでに腸に流れてしまっていると思うので、このまま様子を見た方がいいと思います。」
「もし何か検査をするならどういう検査がありますか?」
エコー検査がありますが、ゴムは見えないことが多いです。小腸に絡んでいるかどうかで異常はわかりますが、元気なようなので大丈夫だと思いますよ」
誤飲の疑いから1週間経ちますが、猫の様子は変わりなく、便からも部屋からも紐は発見されていません。
ネットで検索すると胃に残ったままとか、忘れた頃に腸閉塞がという症例を見て、このままで大丈夫なものなのだろうかと考えてしまいます。
どうか先生のご意見をお聞かせください。
院長 (土曜日, 15 1月 2022 15:55)
ピリカさん。
はじめまして。院長の小濱です。
直径約1㎜とはいえ、約30㎝もあるならそれなりの塊になると思います。
異物を誤飲して無症状の場合、猫ではやはり胃の中かすでに排出したか、飲んでないかだと思います。
小腸に入れば直線状に入っても塊で入っても何かしらの症状はあると思います。
仮に小腸に入って何も症状がなく1週間経過したのであれば、運よくスムーズに流れてくれたと思ってよいと思います。
胃の中に残っていてもそのボリュームなら空腹時に超音波をすればそれと疑う陰影は見えると思います。
もちろん100%の保証はできないのですが、胃に残ったまま1週間経過すればゴム紐の周囲に毛などのほかの異物が絡まっていることも多くてボリュームも増していると思います。
一応確認のためにも絶食下で超音波をお願いしてみてはいかがでしょうか?
明らかな所見がなければ症状がない限り、今の状況であれば様子を見ても問題ないように思います。
以前、他の方にもお返事したようにじつは飲み込んでなかったケースは意外に多いです。
十分確認されたでしょうが再度チェックしてみてくださいね。
不安な気持ちはお察しいたしますが、やはり実際に診ていただくのがもっとも納得いくと思います。
よろしくお願いいたします。
ピリカ (土曜日, 15 1月 2022 20:06)
おっしゃる通り飲み込んでいない可能性もあるので、引き続き室内のチェックをして、安心のために、一度病院で絶食後にエコー検査をお願いしてみようと思います。
わかりやすく丁寧なご説明のおかげで、無闇矢鱈な不安が減って、猫の体に起きているかもしれない状況が把握できました。本当にありがとうございます。
院長 (土曜日, 15 1月 2022 23:11)
ピリカさん。
一度超音波で見ていただいて、せめて胃の中だけでもほぼ否定できれば安心していただいて良いと思います。
その時は無理してゴム紐は探さなくても良いかもしれませんね。
見つからないことがかえって不安になっちゃいますしね。
問題なければいいですね。
うみ (金曜日, 11 2月 2022 11:59)
初めまして。
我が家の猫(2ヶ月半、オス)が、おもちゃを誤飲してしまいました。
おもちゃの先に着いている丸いぽんぽんのようなもので、直径1.5cmほどです。
カシャカシャ音が鳴る猫じゃらしなのですが、日頃から色んなものを噛んでおり、猫じゃらしはもちろん、ご飯や飲水の器、トイレの縁でさえ噛みます。
今回、その丸い部分だけが無くなっていたので、きっと食べてしまったかと思われます。
誤飲したのが昨日の夜。食欲はあり、元気もあります。うんちはまだ出ておらず、様子見です。
ずっと、病院に行った方がいいのか?それとも、一日ほどはうんち出るまでは様子見した方がいいのか?悩んでおります。
まだまだ子猫なので、不安も尽きず・・・もし、腸を詰まらせていたら、と思うと心配です。
ただ噛んでいるので、小さくなっていると思いますし、食事も全て(カリカリ15g、グリーントライプ少し)直ぐに完食していて・・・と、ずっと迷っています。
どうか、先生のお考えを聞かせていただければと思います。お忙しい中、申し訳ありません。
院長 (日曜日, 13 2月 2022 08:56)
うみさん。
はじめまして。院長の小濱です。
お返事が遅くなってすみません。
2ヶ月齢の子猫ちゃんの誤飲疑いですね。
まず、その月齢での誤飲ケースは比較的少ないように思います。
もちろん絶対はないのでやはり獣医師による診察と周囲に残骸などが間違いなくないかの確認は必要です。
過去の返信などを参考にしていただくと良いと思いますが、症状がない場合すでに排出されたか胃の中か誤飲していないかです。
まずは胃の中に不消化物がないのか確認したいですね。
見えるか見えないかは見てみないと答えは出ません。
安心を得るためにも、またいざというときにすぐ対応してもらうためにも一度受診をお勧めいたします。
よろしくお願いいたします。
うみ (月曜日, 14 2月 2022 21:51)
お忙しい中、お返事頂きありがとうございます。
誤飲を疑った次の日、元気がなかったら病院行こう!と思っていたらうんちが出て、ほぐしてみると猫じゃらしの残骸がありました。
それから、何回かうんちに少しずつ残骸が混ざっております。
子猫ちゃんは、いつも通り元気です。
これは、完全に排出したと思っても良いのでしょうか?ここから腸に悪さ…という可能性は比較的少ないと考えていいんですかね?
本当にかみかみが酷くて…猫じゃらしも種類によっては考えものですね�反省しました。
院長 (火曜日, 15 2月 2022 22:12)
うみさん。
残骸が出てきましたか。
では誤飲してしまったのは確定的ですね。ここからは臨床症状次第です。
排泄ができており、嘔吐もない時点でここまでは通過に問題はないと思います。
何日経過したら大丈夫っていうのは明確な線引きはありませんが、便に異物が見られなくなって1週間程度無症状ならすべて排泄したと考えて良いと思います。
大抵の異物は食べ物と違って流動に抵抗がありますからゆっくり移動します。
ですので複数の異物は結構一塊になっていることが多い印象です。
便中にある程度まとまって出てきたら、ほとんど排出されたと考えても良いかもしれませんね。
でも僕も見ていない以上絶対の保証はありません。
長期にわたって何か悪さするって言うことはないと思いますので、心配はないでしょう。
安全なおもちゃはおそらく存在しないでしょうね。
飼主様にはおもちゃは一人遊びさせるものではなく、一緒に遊ぶものですよとお話ししています。
ほったらかしでは思わぬ事故につながります。
たくさんかじるのもなんでも興味を持つのも今の年齢相応の行動です。
いろんな学習をしている時期ですから、たくさんの時間を一緒に過ごしてあげてください。
いずれ成長とともに興味は変わっていきますから、延々とは続きませんからね。
とにかくこれでひと段落してくれるといいですね。
今後もどうかお気を付けください。
タナ (土曜日, 05 3月 2022 16:35)
はじめまして。
うちのもうすぐ2歳の兄弟猫について相談したいことがあります。
今週の木曜日におもちゃのひも(太めの紐で10cmくらい)を誤飲してしまったかもしれないです。
ただ、その日に食べてしまったのかも、どっちの猫がやったのかも分かりません。
うんちを片付け終わってから、おもちゃの紐が切れていることに気付いたので、うんちに混ざっていたかもわかりません。
今のところ嘔吐(毛玉の混ざったドロドロのフードは吐いてありましたが紐らしきものはありませんでした)や食欲不振もなく、兄弟仲良く走り回っています。
このまま様子を見るべきか、すぐに病院に連れてくべきか悩んでいます。
お忙しいとは思いますが、先生のご意見を聞かせていただければと思います。よろしくお願いします。
院長 (土曜日, 05 3月 2022 21:19)
タナさん
はじめまして。院長の小濱です。
異物誤飲の可能性があり、無症状の場合は胃の中にあるかすでに排泄されたか、飲み込んでいないかのいずれかになると思います。
当院の患者さんからご相談を受けた場合はほぼ必ず絶食状態で来院していただき、エコーで胃の中を確認させていただいています(お水は飲んでいただいてます)。
猫ちゃんがおとなしかったり、症状があれば腸もなるべく確認します。
条件にもよりますが、完全に空腹状態であれば胃内異物は見つけられるケースが意外に多いです。
明らかに何も見えず、症状もなければその時点で経過観察とします。
様子からするとおそらく胃の中には何もないように思いますが、ご心配であればやはり一度診ていただいたほうがより安心ではないかと思います。
よろしくお願いいたします。
タナ (土曜日, 05 3月 2022 22:51)
お忙しいのに返事をありがとうございます。
とても分かりやすく丁寧に教えてくださってありがとうございます。
一応、引き続きうんちを確認しつつ次のお休みの日にかかりつけの病院に連れて行こうと思います。
先生のおかげで、少し安心できました。ありがとうございます。
これからはおもちゃはちゃんと片付けようと改めて思いました。
相談に乗っていただき、本当にありがとうございます。
院長 (土曜日, 05 3月 2022 23:43)
タナさん。
参考にしていただければ幸いです。
そうですね。やはり実際に診ていただいてその現場で獣医さんから説明を受けたほうが間違いは少ないです。
何もなければそれが一番ですが、これも勉強と思って診てもらってくださいね。
よろしくお願いいたします。
たま (金曜日, 11 3月 2022 03:54)
こんばんは。
誤飲について検索していたところこちらを発見したので質問させてください。
5ヶ月、1.5キロ程度の猫です。
夜中に1mm弱の梅干しの種を飲み込んでしまい、翌朝かかりつけを受診しました。
元気もあり食欲もあるため、うんちの観察をして経過を見るように言われました。
様々な記事を読み、梅干しの種は尖っている部分があり危険だとか猫の小腸は通らないなど多々見かけました。
経過をみて約一日経過しますが、今のところうんちには出てきていません。
この場合様子観察し、症状がでれば受診が一般的なのでしょうか?
また猫の消化器官はどの程度の大きさなのでしょうか?
院長 (金曜日, 11 3月 2022 04:31)
たまさん。
はじめまして。院長の小濱です。
梅干しの種ということですが、サイズは1mm程度で間違いないでしょうか?
もし間違いがないようでしたらまず心配することはないでしょう。
まだ体格の小さな子ですが小腸はそれでも1㎝程度はありますし、かなり伸縮性があります。
かかりつけの先生もその内容であればということで経過観察を指示されたと思います。
もし1mmではなく1cmでしたらまた話は変わるのですが…
少なくとも閉塞は小腸で起こりますし、必ず症状があります。
サイズ的に超音波で探すのも難しそうですし、流れる勝算が高いようですから万が一症状が出た場合にすぐに受診できるようにしていただければよいと思います。
よろしくお願いいたします。
たま (金曜日, 11 3月 2022 04:57)
お返事ありがとうございます。
すみません、1cmです。
院長 (土曜日, 12 3月 2022 02:24)
たまさん。
お返事が遅くなってすみません。
1cmでしたか…それなりのサイズですね。
そのサイズが胃でも小腸でも実際存在していればおそらく超音波で確認できそうに思います。
これまで皆さんにもお答えしたように、胃の中にあるならできるだけ内視鏡などで摘出が望ましいと思います。
小腸に入っているなら何らかの症状を見せると思いますが、運よく流れることもあるかと思います。
最後の大腸に入る手前が鬼門です。
閉塞すれば残念ながら開腹しかありませんが、症状を伴っていなければしばし見守ります。
どこにも確認できなくて症状もないなら経過観察でも問題はないと思います。
いずれにせよまずは所在の確認はしておきたいですね。
僕の場合は症状の有無に関係なく絶食下で来院していただき、まずは超音波で確認させていただきます。
先生により経験や基準に違いはあると思います。
ご不安でしたら今一度ご相談してみてはいかがでしょうか。
だいふく (金曜日, 18 3月 2022 16:32)
こんにちは院長さま。
3ヶ月の子猫ですが、火曜夕方に初めてのチュールをあげました。
興奮してしまい、チュールの袋を噛みちぎって食べてしまいました。
取り除こうと思いましたが、大暴れで取れず…
底辺2センチ高さ2センチほどです。
金曜現在までうんちを潰して確認していますが出てきていません。
元気も食欲も便通も問題ありません。
まだ様子見で大丈夫でしょうか。
だいふく (金曜日, 18 3月 2022 16:33)
底辺2センチ高さ2センチの三角形です。
院長 (土曜日, 19 3月 2022 01:45)
だいふくさん。
はじめまして。院長の小濱です。
間違いなく飲み込んだことが確認できていて便にも出ていないようでしたら、胃の中に存在する可能性はありますね。
3ヶ月齢という小さな体格ですしできることにも制限がありますから、異物の性質から考えても流れてくれることを期待したい気もします。
しかし万が一腸閉塞を起こした時のダメージはより大きなものとなります。
体格や機材のサイズにもよりますが、可能であれば内視鏡などで摘出も考慮します。
まずはかかりつけの病院で胃の中にそれらしき物体が存在しないか確認してもらうのが一番です。
胃内での形状やサイズが確認できればリスク評価も可能でしょうから、そこで初めて対処法の選択肢が得られると思います。
猫ちゃんの体格によっても判断が違ってきますし、飲み込んだことが間違いなければまずは実際に診てもらうことが肝心です。
お早目に受診されることをおすすめします。
よろしくお願いいたします。
だいふく (土曜日, 19 3月 2022 06:36)
早速の返事ありがとうございます。
今朝もうんちに出ていなくとても心配なので、朝ごはん食べさずに病院に連れていこうと思います。
あの時大暴れしてても押さえつけて取り除いていればと後悔しかありません…
小さな赤ちゃんが増えたのと一緒を肝に銘じ、これから異物誤飲させないよう気をつけます。
ありがとうございました。
院長 (日曜日, 20 3月 2022 19:03)
だいふくさん。
お返事が遅くなってすみません。
そうですね。最も確実な選択だと思います。
本人が症状がないのは何よりですが、間違いないのは実際診てもらって事実を確認することです。
ここでは一般論しかお話しできないですからね。
猫ちゃんの衝動はなかなかすべてコントロールはできませんが、毎日が学びと工夫ですね。
何事もなく解決するといいですね。
おもち (火曜日, 26 4月 2022 08:46)
はじめまして。
我が家の1歳3ヶ月のメインクーンの
ご相談です。
3/14にモンプチ(ちゅーるみたいなスティック)の袋の切れ端、2.5✖️1.5を誤飲しました。その5時間後位に病院に連れていきましたが、吐き出すか便に出る可能性が高いので様子をみましょうとなりました。誤飲からの1週間は4、5回吐いたり便も出ていて、内容の確認もしましたが、見当たりませんでした。
再受診すると、便もほぼ毎日出ていて、吐くのも治ったので、心配ならしばらく便の観察をして下さいとの診断でした。
誤飲から1か月以上経ちましたが、まだ発見出来ていません。
見逃したかも?と不安になってます。
先生にお聞きしたいのは
体内に残っている可能性は高いのかと
その場合は猫ちゃんへの影響はどうなのか等です。
ちなみに体重は5、5キロで
食欲もあり、便もよく出ています。
大人しい性格ですが、元気だと感じます。
お忙しいとは思いますが、
是非お返事お願いいたします。
院長 (火曜日, 26 4月 2022 23:54)
おもちさん。
はじめまして。院長の小濱です。
ご質問ありがとうございます。
まず率直な意見としては、5.5㎏のメインクーンでそのサイズ・材質の異物でしたら、ほぼ排泄されている可能性が高いと感じます。
誤飲後、1週間で4~5回嘔吐していたのは気になりますが、もし体内に残っていたとしたら胃の中でしょう。
ただ、それもすでに症状がなく1か月以上経過しているなら残っている可能性はほぼないと思います。
今回の異物は便の中ではかなりコンパクトに変形していると思いますし、便にまみれると意外に見分けが付きにくいものです。
あとは確認するとしたら内視鏡くらいですが、僕ならかかりつけの先生と同様そこまではせず経過を見ていただきます。
おそらく心配ないと思いますよ。
おもち (水曜日, 27 4月 2022 16:21)
お返事ありがとうございました。
先生にご意見いただけて、安心しました。
とても神経質な猫ちゃんなので
安心してゆったりと過ごせるように、
環境づくりしていきたいと思います。
ありがとうございました。
テス (木曜日, 19 5月 2022 22:25)
はじめまして。
現在2歳の雄の茶トラ猫を飼っているのですが、
飼い主のミスでネズミのおもちゃの紐を誤飲させてしまった可能性があります。
おもちゃで遊んだあとうとうとしてしまい、片付けせずに寝てしまいました。
目が覚めたら紐の部分がなくなっており、20、30センチほど食べたと思います。
現在発見から66時間ほど経過しており、嘔吐なし、ご飯もうんちもいつも通りにしており、元気度合いも通常です。
まだうんちからは異物は発見できていません。
かかりつけ医からはとりあえず様子見で異変が起きたらすぐ連絡してくださいとのことでしたが、
色々不安で相談させていただきました。
だいたい1日から2日ほどで排泄されると聞いたのですが未だ出て来てないのでまだ胃の中とかにあるとかでしょうか。
院長 (金曜日, 20 5月 2022 00:00)
テスさん
はじめまして。院長の小濱です。
仰る通り異物を間違いなく飲んだとして無症状かつ排泄も問題ないようでしたら、まだ胃の中にある可能性はあると思います。
ただ、紐の太さにもよりますがかなり細いもので、ある程度まとまった状態になっているようでしたらゆっくりと通過している可能性もあります。
紐の両端には何も付いていない状態でしょうか?
ひも状異物が消化管に致命的なダメージを起こすケースは、たいてい両端に他の異物や毛球などが絡み付いて両端からピンと張った状態になっていることがほとんどです。
紐のみですと意外に流れるケースも多くあります。
とは言うもののやはり胃の中にあるかどうかは確認しておきたい気はしますね。
できるなら余計なリスクは避けたいですし。
絶対に見えますという保証はありませんが、不安でしたら十分絶食して胃の中を超音波だけでも見ていただいてはいかがでしょうか?
何も見えないようでしたらすでに胃の中から出ているか、そもそも飲み込んでいないか。
腸に流れたのであればあとは待つのみです。
明らかな腸閉塞による症状が出れば開腹以外に手はないですし、運が良ければ排泄されます。
胃の中の疑いが強ければ僕の場合は内視鏡です。
不安の要因はヒモが行方不明だからです。
まずはもう一度お部屋の中を十分探してください。
よくおもちゃがはまっていたり、なくなっていたものが見つかるような場所ってありませんか?
あとは猫ちゃんが何かを気にしていたり、物欲しそうに眺めている場所や手を伸ばしている場所なんかはありませんか?
以前にも書きましたが、無症状の場合あとからお部屋で異物が見つかったケースがかなり多いです。
それから胃の中はやはりできれば見ておきたいです。
体の外か中か、胃の中にあるかないか、待つ間にこれを十分確かめるだけでも的が絞れますし安心材料にもなります。
このあたりは再度かかりつけの先生に相談してみてくださいね。
よろしくお願いいたします。
テス (月曜日, 25 7月 2022)
我が家の猫は月2回ほど盛大な嘔吐をします。
嘔吐は毎回食後、
最初は餌を吐いて、その後は白い泡、最終的には何も出なくなるまで5,6回吐き続ける感じです。
吐いた後は毎回落ち着いてぐっすり寝るという感じが月2回ほどのルーティンみたいになってしまってます。
元々少食な子で餌は大量に食べる子でもないし、
少量ずつを何時間かおきに食べるみたいな感じの食べ方をします。
元気はとてもある感じだし、体を伸ばして寝てるのでどこか悪そうな感じも無さそうな気がしています。
1度病院へ連れて行ったときは、血液検査などをしてくれて問題無さそうと言ってました。
胃が炎症を起こしてるかもしれないということで点滴を打ってもらいました。
初めての飼育で不安なのですが、再度診察してもらった方がいいのか、
猫は吐きやすいと聞くので元気そうなら様子見でいいのか、
どうなんでしょうか。
院長 (水曜日, 27 7月 2022 01:10)
テスさん。
はじめまして。院長の小濱です。
猫は毛玉を吐くイメージが強いため吐きやすいと思われがちですが、実際はそれほどでもありません。
テスさんの猫ちゃんは年齢などが分かりませんが、月2回は決して多くはないもののないに越したことはないですね。
一度吐くと立て続けに嘔吐がみられるのは反射的なものですから仕方ありません。
人間も嘔吐した場合、多くは1回では済みませんよね。
おそらくその頻度程度の症状では何か異常が見つかることは少ないと思います。
逆に言えばやはり病的な場合はもっと頻度は多いでしょう。
頻度からすればややグルーミングが多い子なのかなという気もします。
少し神経質な子では人が触ったり、ちょっと驚いたり不安がったりするとすぐにグルーミングを始める子がいます。
いろんな面で慎重な性格の子なんかもその傾向があります。
こういった子はやはり一定期間ごとに嘔吐の傾向が強いように思います。
実際毛玉を吐く子もいますし、すでに腸に流れていても流動が悪いですから食後に食べ物だけ吐く子もいます。
うちにも現在4頭の猫がいますが、各々性格は様々。
やはり神経質だったり、慎重派な子は他の子と比べると吐きやすい傾向にあります。
うちではフードは少量頻回給餌ですので(時間も決めず5~6回以上)、過食はありません。
それでも月に1~2回程度は嘔吐が見られます。
もちろんどこが悪いこともなく、体重も安定していますし僕自身はあまり気にしていません。
あえて気にされる場合は、ワセリンなどを用いたサプリメントなんかもそれなりに効果はあると思います。
フード自体が問題ではないのですが、胃の停滞時間の短い消化性の良いフードやウェットを中心にしてみるのも良いかもしれません。
もちろんこまめなブラッシングや絞ったタオルで拭いてあげたりなどのスキンケアも大事です。
あまり嫌いな子は無理しないでください。
なるべくリラックスできる空間や時間を作り上げるのも大事です。
いろいろ挙げだすときりがないですね(笑)
基本的には今の頻度であれば、食欲や体重そして排泄などに目立った変化がなければ様子を見てあげても良いと思います。
明らかにそれらに変化があった場合には一時としても受診されると良いと思います。
ちなみに肥満は便秘や嘔吐頻度につながりやすいですからそこも注意してくださいね。
答えになったかわかりませんがご参考になさってください。
ミルク (火曜日, 03 1月 2023 12:59)
異物誤飲の記事を見て参考になりました。
6ヶ月のメス猫避妊手術をして数日後から嘔吐、10cmくらいの紐とカリカリご飯が出ました。
その後も胃液、嘔吐を繰り返し翌朝かかりつけ医へ
レントゲンは異常なし
エコーはひも状の線が2本見えるとのこと
ただし、何かは分からないので
様子見となりました。
今夕から液状のご飯から食べさせようと思うのですが
この後はどういった展開になりますか?
やはり嘔吐が始まると
何かどこかに詰まっている可能性でしょうか。
同時期に6ヶ月オス猫、去勢手術をして
この子の前に嘔吐、レントゲン、エコーで問題なく、胃腸炎との事で薬を飲み回復しました。
この二匹はよく紐を噛んだり食べたりしていました。
院長 (水曜日, 04 1月 2023 00:27)
ミルクさん。
当ブログにご訪問いただきありがとうございます。
ご質問の内容ですが、エコーでの所見がありながらひとまず経過観察となったことから、明確な閉塞所見が見られなかったものと推測します。
すでに小腸での所見ですし、流れるか流れないかどちらになるかの2択となります。
流れなければ開腹しかありませんから(胃であれば内視鏡がありますが)、確証を得るための待機と考えてよいかもしれませんね。
おっしゃる通りこのまま嘔吐が続くようでしたら閉塞の可能性はあると思います。
ただし、事前にひもを吐いたという所見が先入観となる可能性もありますので、主治医の先生は慎重に所見を検討されていることと思います。
症状が継続する場合は必ず理由があると思いますし、本当にひも状異物となるとタイミング次第では致命的ともなりますので、できるだけこまめに主治医の先生に診ていただくことをお勧めします。
ご参考になるかわかりませんが、良くなることをお祈りしております。
ミルク (水曜日, 04 1月 2023 07:46)
先生、迅速なお返事ありがとうございます。やはりぐったりとして、嘔吐は続いております。回数は減っていますが、食欲は全くないこともあり、本日近医大きな病院を受診しようと思います。
ちなみに先生の所へは1時間程で通える位置にあるのですが、本日の受診となると連休明けともなりますし、診察は難しいでしょうか?
やはり侵襲を少なく何とか早く良くしてあげたいので専門の先生に見ていただきたい気持ちあります。
近医の予約は4時台のためご検討お願い致します。
丁寧な対応ありがとうございました。
院長 (水曜日, 04 1月 2023 23:04)
ミルクさん
お返事が遅くなりすみません。
お話を伺う限りでは迅速な対応が必要な印象を受けます。
単なる異物による閉塞でも、嘔吐が続き時間が経過するごとに全身状態への影響は甚大となります。
すでにこの時間ですのでもうすでに他院様を受診されたかと思いますが、その後いかがでしょうか?
このスレがずいぶん伸びてはいますが、私は決して消化管外科の専門でも何でもありません。
ですが、今回のようなケースでは順を追ってしっかりと診察はさせていただきます。
もちろん設備やスタッフが整った病院にかかれるならそれに越したことはないでしょう。
偶然にも本日ゴールデンレトリバーの消化管内異物の症例が来院しました。
おっしゃる通り連休明けで混雑したため、通常の手術時間に手術ができませんでした。
診療後に手術を開始しつい先ほど終了したところです。
大きな病院であればもっと早くに手術できたとも思います。
何にせよ嘔吐の原因を早急に特定していただいて、もしも異物による閉塞所見があるなら(とくに小腸内なら)早めに外科的対応が望ましいかもしれませんね。
改めてすぐにお返事できなくてすみませんでした。
一日でも早く回復されることをお祈りいたしております。
ミルク (木曜日, 05 1月 2023 01:19)
先生、ありがとうございます。
お忙しい中ご回答頂き感謝致します。
結局本日は嘔吐がなく少し元気にも見えたため、様子見をしておりました。
食欲はないのですが、水を飲んだりタワーに登ったりと、少し動きがありました。
嘔吐がないため少しチュールのようなものを数回に分けて摂取しています。
ですがこの状態が長引くのは脱水や低血糖など、さらに気にはなってきます。
何とか外科的な手術は避けたい思いがあり……
木曜日には皮下点滴に行ってみて嘔吐がなく食欲がもどるようならと期待しています。
先生のご意見がとても参考になりました。ありがとうございます。
院長 (木曜日, 05 1月 2023 01:42)
ミルクさん
そうでしたか。
今は落ち着いているようで悪化の一途というわけではないようなのですね。
異物でも少しずつ移動するような内容の場合、胃から異物までのスペースに余裕が生まれるため嘔吐の間隔が伸びる場合もあります。
このまま排泄が認められるところまでいけばいいのですが...
いずれにしてもすっきりと改善がないようでしたら主治医の先生に再度診ていただくとよいでしょうね。
少なくとも前回の所見と比較はできますから、今後の見通しもつきやすくなるかもしれません。
確かにメスを入れなくて済むならそれに越したことはありませんね。
このまま快方に向かうといいですね。
ミルク (木曜日, 05 1月 2023 01:45)
先生、度々このような報告ですみません。
先程嘔吐がありました。
少し便臭もするようです。
やはり良くない気か致しました。
明日受診させてください。
お忙しい中、二転三転、すみませんでした。
院長 (木曜日, 05 1月 2023 02:23)
ミルクさん
承知いたしました。
検査のためにお預かりする場合もありますので、できれば午前中の早い時間に来ていただけると助かります。
私で十分なお力になれるかわかりませんがよろしくお願いいたします。
ミルク (木曜日, 05 1月 2023 06:53)
先生ありがとうございます!
受付時間開始に合わせて伺います。
ミルク (金曜日, 06 1月 2023 19:32)
先日は丁寧な診察とわかりやすい説明をして下さり本当にありがとうございました。
外科的処置にならずに本当に良かったです。
おかけ様でとても元気になりあれから帰って便が出て食欲旺盛となり走り回るほどになりました!
ただ、その後の排便がまだなく、何が出てくるんだろうとワクワクドキドキしながら待っているところであります。
先生の所へ通える距離にいた事が本当に良かったです。
このような形で相談にも乗って下さりお人柄も素晴らしく実物もとても素晴らしかったです!
また何かありましたら相談させてください。何が出てくるのかまたご報告致します。
お忙しい中ありがとうございました。
院長 (土曜日, 07 1月 2023 02:16)
ミルクさん
わざわざご連絡ありがとうございます。
僕もその後どうなったか気になっていました。
すっかり元気になったようでよかったですね。最終的な所見を見る限り閉塞は解除されているようでしたから、現在の様子は十分納得のいくものと思います。
排泄もあったようですが、まだ異物らしきものはないのですね。
機能的イレウスだったのであれば何も出てこないことも予想されますが、まだ造影剤が出ていないようでしたら次回の排泄に何か見られるかもしれませんね。
また何か問題があればいつでもご相談ください。
よろしくお願いいたします。
ミルク (土曜日, 07 1月 2023 07:35)
先生、何度もありがとうございます。
今朝方、バリウムらしき物が出ました!
一見見逃しそうでしたが、分解しましたところ紐のようなものが丸まっていました。
これでひと安心です。
これを教訓に家中危ないものは片付けて猫に安心な環境を作りたいと思います。
本当にこの度は、度重なる相談に親身に答えて下さり的確な診療して下さり、無事に回復できたことを感謝致します!
ありがとうございました。
院長 (土曜日, 07 1月 2023 08:38)
ミルクさん
おはようございます。
うれしい報告ありがとうございます。
やはり最後に見えていたものが異物だったようですね。
飲み込んでしまったこと自体はもちろん不注意や不運もありましたが、最終的には幸運に恵まれましたね。
ひとまずは日常生活に戻れてよかったと思います。
お大事にしてください。
popo (火曜日, 10 1月 2023 17:49)
小濱先生はじめまして、9ヶ月メス猫(体重3.4kg)の誤飲について質問させて下さい。
今年の1月1日に長さ10cmくらいの黒い細い(0.5mm程度の)紐をウンチから1本発見、その排便直後に肛門を気にしていたためおしりを見たところ肛門から1cm程飛び出ていたのでそれを1本引き抜きました(痛がるそぶりはなしで抵抗なくするっと抜けました)。
異物の正体は、猫の紐状のオモチャだったのですが目を離してしまい、食べられてしまったようです…。
紐の先端と先端に2.5cmくらいのヌイグルミがついていたのですが、それも片方が未だに見つかっていません。
1日に黒い紐を発見したもののその後も普段通り元気もあり食欲排便全てに異変が無かったのですが、8日になり食欲も元気もいつもよりないことに気付き、行き着けではない日曜祝日開いている病院へ行きました。
血液検査は問題なし(先天的に片方の腎臓が水腎の子なため念のために腎臓まわりの値中心に検査してもらいました)、レントゲン検査でも誤飲は確認できず、ただ熱が39.8度あったため、その日は点滴と解熱と吐き気止め等を注射してもらい帰りました。
そちらの先生曰く、熱が原因で食欲不振・元気消失の可能性もあるので帰宅してからも食欲がないとか食べても嘔吐をするなら造影剤での検査を… とのことだったのですが、帰宅後食欲はすこしだけあり(とはいえ、その日食べたのは小分けで大匙2杯程度のドライフード)、遊びまわる元気も戻り、嘔吐もなかったため、翌日の同病院で同様の点滴処置をして帰宅し、平日の今日10日は行きつけの病院へ行ってきました。
行きつけの病院では点滴や吐き気止めはせず、猫の薬を入れない状態をみて食欲や吐き気をチェックし腸閉塞かどうか判断をする方針だそうで、問診だけしてそのまま経過観察ということで帰宅しました。
(日曜に行った病院から行きつけの病院へデータや情報は送ってもらっています)
帰宅後、やはり点滴等をしなかったこともあってか昨日一昨日とはうってかわって元気がなくなり、ときどき伸びしたり自分で寝返りはうつものの、ずっと寝たきりです。
(水は今の所多くはないですが自分で動いて飲んでくれてます 食欲は変わらずです)
飼い主の気持ちとしては日曜に行った病院のように点滴をしてくれていたら脱水の心配もなく元気だけはでたのに…と思いつつも、食欲はあるけど食べる量は少ないって微妙な状態だからこそ、本当の手遅れにならないために「ドーピングしない状態でチェックをする」という行きつけの病院の先生の方針も理解も納得もできています。
行きつけの先生からは、この状態(ほとんど食べない)が1週間程度続くようなら連絡、または嘔吐を繰り返したらその段階ですぐ連絡 と告げられています。
いきなりこんなに元気がなくなるとは思わなかったので、こんな状態をさらに1週間近く見守るのかと思うと胃が痛いです。
帰ってきてから通販で注文していた様々なフードをかたっぱしから与えてみてはいますが、時々良い反応を示すものはあるも小さじ1食べるかどうか というところです…。
こういう状態から元気や食欲が回復することはありえるのでしょうか…? また1日のカロリー量としては大匙2杯で10g程度なので37kcalくらいしか取れていません… 9ヶ月の猫がこんな状態で1週間大丈夫なのでしょうか…。
凄く食欲旺盛で活発な子だったので不安で仕方ないです。
誤飲で病院に行ったけど、本当は別の病気が隠れてるんじゃないかとか色々考えてしまって…。
もし先生でしたら、更に何の検査をされるか等 ご教示いただけますと幸いです。
長文失礼致しました。
popo (土曜日, 14 1月 2023 16:18)
一つ前の書き込みで、9ヶ月メス猫(体重3.4kg)の誤飲について質問させていただいた者です。
あれから色々なフードを試して徐々にですが食欲が回復して、1日の理想摂取カロリーギリギリまで取れるようになりました…!
以前のように家中駆けずり回って遊ぶようにもなり、一先ず安心しました…。
ただ体調が悪くなる前に好んでいたフードをほとんど食べなくなってしまったため以前とは違うフードを与えているからか、誤飲の影響がまだあるのかウンチがゆるめなことだけが気になりますが(ウンチからは異物はでてきていません)、引き続き経過を見ていこうと思います。
愛猫の具合が悪い間こちらの記事への相談や先生の回答をみて沢山勉強させて頂きました。
改めて誤飲させないよう気をつけようと思いました。
院長 (土曜日, 14 1月 2023 21:38)
popoさん。
初めまして。院長の小濱です。
お返事が遅くなってしまって大変申し訳ございません。ずっとご心配でしたね...。
ひとまず元気が出てきたということで良かったですね。
お話の流れからすると、たしかにヒモが出てきたことで誤飲が心配にはなりますが、異物誤飲や腸閉塞の臨床症状は一貫して出てはいないように思います。
すべてではないですが、おもちゃなどの誤飲では元気も食欲も普通に見られることが多いです。
ですが閉塞による嘔吐を繰り返すことにより食欲も体力も落としてしまいます。
今回は肝心な嘔吐が見られないまま体調を崩されています。
しかも発熱まで見られますから、何かしらの感染や炎症性疾患の可能性が高いと思われます。
もちろん異物が消化管を傷つけて...というストーリーもありますが、やはり消化器症状がないのは異物としては弱すぎますね。
もともと水腎が存在しますから尿路感染の除外はしておきたいですね。
時期的には呼吸器感染症も血液検査では表れにくいですから要注意です。
軟便は食事変更によるものかもしれませんが、消化管のウイルス感染なども多くはありませんが一時的な発熱と食欲不振が生じます。
現状は食欲の回復傾向が見られるようですから、すでにピークは越えたかもしれませんが、やはり原因不明の発熱は注意したほうが良いと思います。
再発の可能性もありますから、できれば近いうちに再度全体的な状態を確認していただいたほうが良いかと思います。
よろしくお願いいたします。
ぴぴ (木曜日, 13 4月 2023 22:54)
初めまして。
3歳、猫、体重4kg
猫が約50センチ、太さは1ミリ程の紐を誤飲しました。
誤飲した次の日くらいに盛大に嘔吐しましたが何も出ませんでした。その後、4日ほど経っているのですが、食欲もあり元気です。
50センチも飲み込んでしまっているのでさすがに元気とはいえ良くないと思うのですが、どうなのでしょうか、、、?
腸が破れたりしてしまう可能性はありますか..?
院長 (金曜日, 14 4月 2023 03:28)
ぴぴさん
初めまして。質問ありがとうございます。
長さ50㎝、太さ1ミリはたしかに危険なひも状異物ですね。
まず、間違いなく飲み込んだという前提ですが、どんな異物でも腸内で閉塞状態になれば4日間も無症状ということはないでしょう。
普通に考えると胃の中にあるか、すでに排泄されたかだと思います。
50㎝でも毛玉状になってしまえば胃の中で転がっていたり、どうにかひと固まりで大腸まで流れ着くことがあります。
どちらにしても腸に入ってしまえば症状が出るか排泄されるかですから、わかりやすいでしょうし超音波などでも診断付きやすいでしょう。
胃の中が少々厄介ですね。
まずは異物の所在を特定しておくべきです。僕の場合は絶食下で超音波を見てみます。
運良く見つかれば早めに摘出をお勧めします。
万が一ひもの塊がほどけて腸内に入っていけば、おっしゃる通り腸が裂けるような閉塞を起こすこともあります。
いずれにせよ早めに受診をお勧めします。
よろしくお願いします。
あきえ (木曜日, 04 5月 2023 00:45)
小濱先生
はじめまして。
お忙しいところ恐れ入りますが、もし可能でしたらご相談させていただければと思います。
5/3 21:30頃に4.3kg・オス猫がHaagen-Dazsアイスのスプーンの袋の角部分を誤飲してしまいました。
大きさや形としましては、
1cm×2cmを対角線で切ったような三角形になります。
飲みんでいる際、取り出そうとしたのですが出来なかったのと、2,3分程えづいておりましたため、飲み込んだのは確実かと思われます。
なお、今現在まで、いつも通りの様子と変わらず、ご飯を食べたり、走って遊んだりしております。
しばらく、うんちを潰して誤飲物が排泄されたかどうか、確認しようと思っております。
こちら、何日くらい見当たらない場合に、動物病院で見ていただいた方がよろしいと思われますでしょうか。
もしくは、経過観察ではなく、直ぐに見ていただいた方がよろしいでしょうか。
最近コロコロとした硬めのうんちなのと、
誤飲したビニールが少々ギザギザしており、腸や肛門を傷つけないか心配しております。
そのため、小濱先生のご意見を伺えますと幸いです。
お忙しいところ大変恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いします。
まりも (木曜日, 04 5月 2023 20:32)
はじめまして。検索でたどり着いてコメントさせていただいております。
猫の誤飲での相談をさせていただければと思います。
紙をめくるための指サック、シリコン製で直径1.5センチ、幅が一番太いところで1.2センチのリング状のものを猫が誤飲してしまった場合、うんちで出てくる可能性はありますでしょうか。
普段誤飲誤食をする子ではないですし、食べてるところを見たわけではないのですが
サックが見つからないのでもしかして…と不安になっております。
こちらの記事で猫の小腸の太さが大人の小指くらいと知り、通り抜けられないのではと思ってコメントしてしまいました。
10歳の雄猫で体重は4~5キロだと思います。職場に来る子なので詳しくは分からないのですが…
猫の様子は、サックがなくなった翌日の夕方まで見てる限りはおかしいところはなかったです。
ほぼ寝てて、ごはんも食べて背伸びをしながら爪とぎをして、職場内のパトロールをしていました。
それからは職場が休みのため様子を見れてないのですが…
腸閉塞になる可能性も高いでしょうか。
お忙しいところを初見で質問をしてしまい申し訳ございません。
どうぞ宜しくお願いいたします。
院長 (金曜日, 05 5月 2023 10:39)
あきえさん。
初めまして。
そのスプーンの袋が僕の想像しているものと同じ(たぶん透明な普通のビニールタイプですよね?)であれば、まず心配ないかと思います。
運よく吐くかもしれませんが、仮に腸に入ってしまってもおそらく小さく塊になって便に出てくると思います。
材質的にも消化管粘膜を傷つける可能性はほぼないと思います。
早ければ2~3日中に出てくるのではないでしょうか?
吐き気が続き、排泄がないなどの異常が2日以上持続するならば受診をお勧めします。
もし想像しているものと違うものならすみません。
ご心配であれば、やはりかかりつけの先生に一度診ていただいて相談してみてくださいね。
よろしくお願いいたします。
院長 (金曜日, 05 5月 2023 11:08)
まりもさん。
初めまして。
まずは飲み込んだ前提ですが、異物としては変形しやすい材質なので腸内での動きは柔軟に対応してくれそうです。
リング状というのは、先端が封止していない(袋状ではない)ものですよね?
ならば中空なので腸内容物も問題なく通過します。
腸に入ってもかえって症状がはっきりしないという面はありますが、この指サック単独であれば嘔吐か排便で排泄される可能性は高いと思います。
ただし異物は単独ではないことも多いので要注意です。
指サックほどのものをもし自ら飲み込んだなら、他にも興味をもって不可抗力で誤飲していることもあります。
ひとつひとつは危険性が低くても、いくつかまとまると閉塞リスクは上がってきます。
例えばグルーミングで飲み込んだ毛でも他の異物と一緒になると閉塞物になることあります。
職場に来られる猫ちゃんですから、詳細の確認は難しそうですね。
連休によりその子の一日のルーティンが変わっていると思います。
体調変化の要因は複雑になりそうですが、今回の場合は、まず経過観察ですね。定石通り嘔吐が続いているようなら病院へ連れて行ってあげてください。
十分なアドバイスではないかもしれませんが参考にしてください。
よろしくお願いいたします。
まりも (金曜日, 05 5月 2023 18:04)
院長先生、お返事いただき本当にありがとうございます!
サックは先生のおっしゃる通り、先端が開いてるタイプの袋状ではないものです。
サック単独であれば嘔吐か排便で何とかなる可能性が高いとのこと、安心いたしました!
グルーミングの毛とまとまるという発想はなく、なるほどと思いました。
少し長毛の子なので、私が見ていられる間は気を付けて観察します。
嘔吐が続く、下痢をする、もしくはうんちをしない、元気がない等がありましたら病院へ連れて行ってみます。
お忙しい中、すぐにお返事をいただき、また大変参考になるアドバイスを本当にありがとうございました。
あきえ (金曜日, 05 5月 2023 23:21)
小濱先生
大変お忙しい中ご返信ありがとうございます。
言葉足らずで失礼いたしました。
おっしゃる通り、ビニールタイプのものです。
先生に頂いたご返信で少し安心いたしました。
引き続き吐き気や排泄について、様子を見つつ異変があれば病院に連れていくようにいたします。
誠にありがとうございました。
クイ (土曜日, 29 7月 2023 22:13)
はじめまして、検索してたどり着き、いてもたってもいられず書き込んでおります。
先週に誤飲し手術をした猫が、よほど病院が嫌だったようで声を枯らして今朝帰ってきました。喉が渇いているのかいつも以上に水を飲みましたが、帰宅後時間をおいてではありますが4回吐きました。
茶色く水っぽく、朝食べたであろうごはんは1回目に出てきてさっき吐いたものはほぼ水状態でした。
明日は日曜、かかりつけがお休みで不安です。
クイ (土曜日, 29 7月 2023 22:16)
今朝、退院前に太いゴム製の首輪を噛みちぎって食べたらしく、催吐薬?で吐き出させたと言われましたが、2回吐いた時点で電話して聞きますとその薬のせいかも、とは言われています。
落ち着くのでしょうか…
吐かない時間はおなかを見せて寝ていたりしたので、安心していたのですが…
院長 (日曜日, 30 7月 2023 03:01)
クイさん
はじめまして。
かなり不安の残る状況ですね。お察しいたします。
退院し帰宅後に嘔吐すること自体は緊張や移動時のストレスなどが引き金で生じることは珍しくはないと思います。
少なくとも病院でちゃんと食事を食べてくれていた様子ですから、ものすごく嫌だったというわけではないと思いますよ。
猫ちゃんは健康な子でも預かると2~3日ほとんど食べてくれないっていうのも珍しくはありません。
今回誤飲による手術を実施したということですが、開腹手術をしたということでしょうか?
その際に切開したのは胃でしょうか?、小腸でしょうか?
手術に関連した内容でお話ししますと、小腸の切開手術であればまれに縫合した部分の狭窄が生じることがあるため嘔吐という症状にはとても注意します。
入院中は通常は術後に水から流動食、固形物と段階的に食事を変えていくので、その間の通過は確認されていると思います。
もちろんまだ2週間も経っていないと思いますから、帰宅後以降に症状が出てくることもありますから注意はしておかなければいけません。
もし胃の切開であれば狭窄による通過障害はあまり考えなくてもよいと思います。
段階的な食事を経ての退院だと思いますから、胃の機能障害も心配ないと思います。
もし排泄まで確認できていたなら、異物の取りこぼしも通常はないものと思います。
不安なのは退院前に異物を誤飲してしまったという、あっては欲しくない事故ですね。
帰宅後に吐いた食事はおそらく病院で食べたものでしょうか?
であれば催吐処置はそれ以前に行われたはずですね。
催吐後に消化管内の異物のチェックがされているか、どの程度経過をみて退院に至ったかですね。
処置後に病院で食事も摂って通過も確認できていたとすれば今回の症状に異物の閉塞は絡んでいないと思います。
もちろん催吐に使用する薬剤によっては胃粘膜を傷害することもあるので、獣医さんの言うように薬の影響もあるかもしれません。
いずれにしても嘔吐が続くようであれば、術後の閉塞所見がないかの確認、術後の誤飲による新たな閉塞がないかの確認、いずれもが否定的なら催吐剤による消化管障害も視野に入れた内科医治療が必要かと思います。
翌朝までに様子次第では念のため臨時で診ていただける病院さんで、一時対応をしていただいてもよいかと思います。
参考になるかどうかわかりませんが、よろしくお願いいたします。
クイ (日曜日, 30 7月 2023 07:17)
ご丁寧な返信ありがとうございます、書き込むだけでも少し心が軽くなっていたのが、とても早くお返事いただき本当にありがたいです。
腸管の手術で病院での排泄も確認、帰宅後も排泄し、いつも通りの硬さ・色・量でした。
面会の際も大声で鳴いており、元気すぎるくらい元気ですよと言っていただいてたので安心していたのですが…
退院前に処置していただく前にごはんを食べたのか、そのあとなのかは聞いておらず、
今は食欲もなく大人しく、昨夜以降吐いてもいません。ごはんは帰ってからほとんど食べておらず、心配です。
家族は、手術後で元気ないんじゃないのとか水の飲み過ぎじゃないのとおおらかで、私1人が不安な中、仕事があり…
臨時でやっている病院の電話番号を書いて家を出たいと思います。
院長 (日曜日, 30 7月 2023 08:44)
クイさん
おはようございます。
術後、自宅でも排泄が確認できているようでしたら手術部位に関してはおそらく問題ないかもしれませんね。
催吐処置により胃の内容物は通常はほぼ排出されています。
ですから退院後に吐いたものにフードが含まれていたということは、催吐処置後に食事を摂っているのは間違いないかと思います。
その時点では食欲があったと思われますので、帰宅して嘔吐後に食欲が落ちているようですね。
この時点の情報では手術部位の影響も、催吐剤の影響も、一過性のものもいずれも時間差で出て来うると思います。
今日のうちに食欲が戻るようならよいですが、改善が見られない場合は胃腸に停滞などがないか確認したいところですね。
経過を知っているかかりつけ病院さんに診ていただくのが一番ですが、頻回あるいはボリュームの多い嘔吐があるようなら、臨時で診ていただいてもよいかと思います。
よろしくお願いいたします。
クイ (日曜日, 30 7月 2023 08:54)
先生、ありがとうございます。
本日は家族に任せることにし、経過次第で明朝診ていただくことにします。
見ず知らずの私に、またネット上での不躾な質問にもかかわらず、寄り添っていただき感謝しかありません。
ありがとうございます。
院長 (日曜日, 30 7月 2023 14:15)
クイさん
お返事ありがとうございます。
直接診ていない立場ですから、踏み込んだ具体的なアドバイスができていない部分もあると思います。
差し支えなければまた経過を教えて下さると私を含め、こちらのブログを訪れた方の参考にもなるかと思います。
よろしくお願いいたします。
一日でも早くいつもの日常に戻れるといいですね。
クイ (日曜日, 30 7月 2023 22:47)
連日の書き込み失礼致します。
今日夕方まではごはんを食べなかったようですが、吐きもせず少し元気になっており、試しに大好きなウェットフードを小さじ半分ほどあげてみると、がっついて食べました。
同居猫へのお裾分けも欲しがるほどに食欲が戻ったようで、いつものカリカリごはんの蓋を開ける音でも飛んできました。
好みがあるようで病院からもらったごはんは一切食べず、ふやかしたいつものカリカリも嫌がりますが、ひとまず安心しています。
トータルで小さじ1杯半ほどしかあげていませんが、甘えてきたり探検したがったりと、少しずつ通常に戻ってきつつあります。
院長先生には長々とお付き合いいただき、細やかなお心遣いに感謝いたします。
日曜の夜遅い時間に失礼いたしました。
院長 (月曜日, 31 7月 2023 10:40)
クイさん
体調は戻りつつあるようですね!
退院直後で胃腸の動きが不十分だったか、やはり催吐の影響などもあったのかもしれませんね。
この後も食事が摂取できて、排泄まで確認できていれば問題ないでしょうね。
本調子まであともう少し、経過を見てみましょうね。
まい (火曜日, 22 8月 2023 18:44)
はじめまして。
突然で申し訳ありません
質問させてください。
一週間ほど前に布製のティッシュを飲み込んでしまい、幸いにもその後食べたカリカリで肛門まで出てきてくれたのですが、半分ほどは腸の中にあり先生が指を入れて異物を撮ってくれました。そこまではよかったのですがその後食欲がなく、後日検査に行ったところ腸が全く動いていないということでした。
食べてなかったこともあり腸が動いてないのかもということもあり食欲増進済をもらい様子見てますが、自分からは食べることはありません。強制給餌はしています。。が食べてなかったこと、パテタイプのパウチのみだからなのか便が出ていません。
この場合、異物が通ったことにより腸が壊死している可能性などは考えられますでしょうか?
その場合も強制給餌などでご飯は食べてくれるものでしょうか。
またもう異物は完全に出ていたとしても腸が傷ついていたらどのような症状が現れるものでしょうか。
別の先生の意見も聞きたいと思い質問させていただきました。
お忙しいところ恐縮ですがお返事いただけましたら幸いです。
まい (火曜日, 22 8月 2023 19:11)
相談内容は愛猫のことです。
宜しくお願い致します。
院長 (火曜日, 22 8月 2023 21:01)
まいさん。
こんばんは。
まず、異物を誤飲してから出てくるまでとくに臨床症状はなかったのでしょうか?
その間食欲も維持され吐くこともなかったのであれば、しばらく胃の中にあってその後小腸に入ったものの比較的スムーズに流れたのではないかと思います。
もしある程度消化器症状を伴っていたのであれば、二次的に消化管障害や場合によっては胆管肝炎や膵炎を生じることもあります。
また、異物閉塞部位より手前(胃から閉塞部)は過度な内容物の貯留を起こしますから、長時間継続していたなら排出後も消化管アトニー(運動障害)を起こす可能性もあります。
通常は消化管は排出しようと必死に動いているので、排出後は過剰に動くことが多いのですが経過によってはそうはいかないケースもあります。
異物による消化管へのダメージがあることでその部位が狭窄したりした場合も腸閉塞に似た症状になることもありますが、それはもう少し先かもしれません。
少なくとも壊死などの強い消化管傷害が残っていれば、血液検査や画像検査である程度は確認できるかと思います。
3~4日以上食べていない様子で検査をされていないならご相談されてはいかがでしょうか?
アドバイスになるかわかりませんがご参考になればと思います。
よろしくお願いいたします。
まい (火曜日, 22 8月 2023 22:46)
ありがとうございます。
臨床症状とはどのようなことでしょうか。
その少し前に抜歯の手術をしておりまして、パウチ生活を獣医師の指示でしていたのですが、本猫がパウチを好きじゃなく便が出るほど食べてないからか、特に嘔吐だったりなどは見られませんでした。その期間に誤飲したと思われます。その後カリカリを食べていいよと言われカリカリを食べたところ、便から出てきたという流れになります。
この便を出してもらってから約10日になります。
もし消化器症状や膵炎などが疑われる場合どのような症状が出るのでしょうか。
便を出してもらってからずっと食欲不振も続いており2.3日前に血液検査、エコーしてもらった時はAltの上昇とエコーは肝臓に異常は見られないが腸が動いてないと言われました。
かかりつけ医では肝臓の数値の上昇はしばらく食欲低下が続いてたから出た可能性もある、
腸も食べてなかったから動いてないのかもとの見解みたいです。
閉塞の可能性については否定は出来ないが、炎症マーカーが上がってきていないので可能性は低いと言われたのですが、先生も同じような見解になりますでしょうか?
未だに食欲不振が続いており不安になっています。。
お忙しいと思いますがお返事いただけましたら幸いです。
院長 (水曜日, 23 8月 2023 01:19)
まいさん。
異物誤飲での臨床症状ですから、嘔吐やそれに続く食欲低下です。
お話からすると異物は比較的停滞することなくスムーズに大腸まで流れていったようですね。
ある程度きつく閉塞した消化管にずっと食べ物や消化液を流し込めばいずれ限界が来るのは想像可能かと思います。
たとえ少量の食事でも小さな猫の消化管ですからそれほど余裕はありません。
それに食べていなくても異物があることで消化液は出続けますから、通常は腸閉塞のエコーを見ると腸の中にかなり液体貯留をみとめます。
ですから、異物が移動していてもかなり時間をかけて小腸を傷つけながらですとやはり何度かは嘔吐があったか、食事を受け付けなかったと思われます。
まいさんの猫ちゃんはそのような理由から思ったより運よくスムーズに流れたほうなのかと想像しました。
ただ例外は必ずあるもので、いくらスムーズに流れたとしても異物は異物ですから少なからず消化管にはストレスになったと思います。
吐くほどの停滞はなかったとしても一時的な後遺症で消化管の運動が低下することはあると思います。
このブログのレオンちゃんの例は典型的な自力排出での回復経緯だと思います。
この子も一晩であれだけのボリュームの異物が大腸に到達しましたが、かなりひどい嘔吐を繰り返しました。
翌日に異物が大腸に移動したことがわかりましたが、胃の中のバリウムが動いていないことがわかりますでしょうか?
大腸まで移動すればほぼ出たも同然なのに胃や小腸は全く動きがありません。
結局異物を排出したあとに堰を切ったように動き始めました。
このような回復の経緯が一般的です。
この子も全く血液検査には異常はありませんでした。
まいさんの猫ちゃんは検査所見からすると膵炎や胆管肝炎の可能性は今はないと思います。
消化管の壊死なども検査時点ではあまり考えられないと思います。
ただ、検査項目の内容にもよりますからここでの断言はできません。
他の異物の可能性は血液検査では判断できないと思います。
画像検査も含めての判断になると思います。
この子はいくつくらいの子でしょうか?
現状ではやはり異物による消化管ストレスから機能性イレウスという状態に陥っているように思います。一時的な消化管麻痺のような状態ですね。
それでも10日間は長すぎますね...
高齢であれば長引くこともあるでしょうけど、やはり数日の治療に反応がないようでしたら再度消化管を診ていただいたほうがいいように思います。
たくさん考えられることや例外も含めていえばここに書ききれないほどあるのですが、現時点でお話だけでお伝えできるのはこのくらいかと思います。
もしご質問やわからないことがあるようでしたら、可能な範囲でお答えします。
よろしくお願いいたします。
まい (水曜日, 23 8月 2023 06:18)
先生、深夜にも関わらずお返事いただき、ありがとうございます。
この子は12~14歳くらいの子になります。
大人の野良の子を保護した子でありだいたいの年齢ですみません。
高齢だと消化管へのストレスも時間がかかっても普通なものなのでしょうか?
先日した血液検査のAltが上昇傾向にあったのですが、かかりつけ医は食欲が低下してると高い数値が出ることもあると言っていたのですが、実際そのような見立てになるのでしょうか。
近いうち再度検査に行く予定なのですが
色々気になってしまって、また教えていただけたら幸いです。
まい (水曜日, 23 8月 2023 07:10)
先生、追記ですみません。
先生のところで家の子のような症状の子がきて、機能的イレウスだった場合先生ならどのような治療をするのでしょうか。
こんな薬がなどあれば獣医師に相談したいと思いまして、先生の治療方針やこんな薬を使うなど教えていただけないでしょうか。
お忙しいところ大変恐縮ですが宜しくお願い致します。
院長 (水曜日, 23 8月 2023 14:51)
まいさん。
比較的高齢の子なんですね。
たしかに高齢動物では迷走神経障害による消化管の運動障害が突発的にも見られるケースはあります。
異物を誤飲するくらいですから、基本元気な子であったのだとは思いますが...。
通常は若い個体よりも様々な面で回復に時間がかかることはあると思います。
ただ、今回はやはり時間がかかって入ると思いますので、ほかに原因疾患がないかは随時確認が必要かと思います。
ALTに関してはやや非特異的な面もあり、感度も高いので様々な要因で上昇を認めます。
また、一概に高いと言っても単独の上昇で正常の2倍程度ならばある程度生理的範囲と考えます。
猫ではとくに3日以上外部からの栄養が不足すると肝リピドーシスなどの代謝異常を起こしやすいと言われます。
そういった意味でのご指摘だったのではないでしょうか。
基礎疾患がない前提で後遺症的にあるいは特発的に機能性イレウスが生じたのであれば、一般的にはプリンペランなどの消化管機能改善薬が使用されると思います。
ごく一般的な薬なので、すでに使用されているか検討されているのではないでしょうか?
それとやはり食事そのものが消化管運動の刺激にはなりますから、強制給餌にしろ早い段階で腸に栄養を入れることは重要だと思います。
まい (水曜日, 23 8月 2023 15:56)
ありがとうございます。
プリンペランは一週間前くらいから使用しておりますが、未だ自分から食べてくれる感じはありません。。
既に必要量の半分の日もありますが、強制給餌も始めておりますが、自分からはほぼたべないです。嘔吐などはないのですが。
ひとつ気になったのですが、プリンペランなどの食欲増進剤などをつかっても食欲がないような場合だとリンパ腫などの可能性も出てきてしまうのでしょうか。。
周りでも血液検査、エコーは問題なくてもリンパ腫が隠れていたというのを聞いたことがありまして。
もしリンパ腫などが隠れていた場合も食欲不振だけのときもありますか?
院長 (水曜日, 23 8月 2023 18:30)
まいさん。
強制給餌もされているので内服での投与でしょうか?
薬用量の変更や同様な作用を持つ他剤なども視野に入ってくると思いますので、かかりつけ様と相談されたほうが良いでしょう。
年齢的にはもちろんリンパ腫も鑑別に入ってくると思いますし、そのほかにも多く検討されると思います。
どの検査もすべてを網羅するものはありません。
現状の治療が想定と異なる経過を見せる場合は随時診断の見直しは必要になるかと思います。
おそらく担当した先生も1週間程度のスパンで見直しの想定はされていると思います。
まい (土曜日, 26 8月 2023 03:06)
はい。内服での投与をしております。
ありがとうございます。
やはりリンパ腫の可能性も否定できないですよね。
血液検査、エコー共に異常なしでもリンパ腫だったという子がいると聞いたのですが、
血液検査、エコー何も異常見られなくてもリンパ腫になっていた。もしくはなっているということも有り得るのでしょうか。
その場合どのようなことでリンパ腫かもと判別するのでしょうか?
また、もう一つ肝リピドーシスについてお聞きしたいのですが、獣医師によっては本当に少し1日10g程度でも口にしていれば肝リピドーシスを発症した子を見たことがないと言われたことがあるのですが、少しでも口にしていたら肝リピを発症する可能性は低くなるのでしょうか?
お忙しいところ恐縮ですが、最後に教えていただけたら幸いです。宜しくお願い致します。
院長 (土曜日, 26 8月 2023 15:19)
まいさん。
可能性の話で行くと食欲不振や消化管運動の低下は様々な原因が出てきます。
それらはこれまでの経過や検査でダイレクトに特定できるものや、消去法のうえで治療の反応から判断するものも出てくるかと思います。
例えばリンパ腫の特定のために開腹して腸の一部を切除生検が理想的とはいえ、現実的にはリスクが高くてできないものもあると思います。
話が多少前後しますが、超音波や血液検査で明らかな異常が特定できなくてもリンパ腫だったというケースはあると思います。
ただ、超音波においては異常なしと断定することは意外と難しいもので、残念ながら機械の性能や技術・経験によっては見る人が見ると「ここだよ」と指摘されるケースがあるものまた現実です。
それにあくまで白黒の二次元画像ですからすべてをくまなく精査できるとは限りません。
確定診断ができるのは唯一病理組織検査ですが、これも病変が局在していればそこを取らないと診断はできなこともご理解いただけると思います。
実際は消化器型リンパ腫ではある程度消化管の構造に異常が見られることが多いですから、疑わしい部位については針生検などで細胞の採取や、クローナリティ検査などで診断することが多いです。
構造変化がない場合は内視鏡検査での所見や組織採取も参考になるかと思います。
これも必ずしも粘膜表面に病変や異常細胞があるとは限りません。
それでもだめなら腸の切除生検も視野に入ります。
リンパ腫は突然出てくるわけではありませんから、一見元気でいつも通りと思っていても水面下では少しずつ体を蝕んでいます。
実際のところ、この子が食べなくなったのは異物が排出されてからでしょうか?
少し前に抜歯をされており、その後ウェット中心食事はあまり摂っていなかったというお話ですが、その前から体重が減っていたり、食欲が不安定になっていたり、便に異常があったりなどなにかサインはありませんでしたでしょうか?
リンパ腫を疑うにはそのあたりからの経緯を俯瞰的に見ることも必要かと思います。
きっかけが始まりとは限りません。
もう一つのご質問ですが、リピドーシスは特に猫で多いですが、必要な栄養要求量が満たされていないと不足分を体の脂肪を消費して得ようとするため結果的に生じるものです。
とくに真正の肉食動物である猫はタンパク摂取量が極端に少ないと生じやすいようです。
ですので摂取量0でなくとも発症する可能性はあり得ると思います。
ただし少ない量では意味ないわけではなく、少量でも給餌し続けることはリピドーシス予防には十分意味あることと思います。
強制給餌がストレスになるようならば、原因の特定と回復までのつなぎとして経鼻カテーテルや食道カテーテル等で給餌ストレスを減らすことも検討します。
一般論でのお話ですし、あくまで私見もありますから違う意見もあるかと思います。
またわかりやすく説明できていない部分があれば申し訳ありません。ご質問ください。
ご参考になれば幸いです。
そうた (金曜日, 01 9月 2023 04:09)
はじめまして。
不躾ではございますが、不安が強く、コメントにて愛猫の誤飲について相談させて下さい。
2歳オス、体重5キロ程の猫です。
じゃらしの先についている紐(長さ10cm、径5mm程度、両端に他の異物無し)を誤飲してしまいました。経緯としては
1日目夜 誤飲
↓
2日目早朝 排便(確認せず捨ててしまいました)
↓
3日目夜 排便(紐は見つからず)
といった状況です。本人は元気で食欲もあり、よく遊んでいます。また、排便のペースもこれまで通り変わらずです。
こういった場合、病院へかかるべきでしょうか?臨床症状が何もないため、病院へ行くストレスも考えると、もう少し様子を見ても構わないのでしょうか。
急変や、手術への負担など色々考えることが多く、どうすれば良いか戸惑っています。
院長先生のご意見いただけますと幸いです
院長 (金曜日, 01 9月 2023 09:01)
そうたさん。
初めまして。院長の小濱です。
まず確認ですが、誤飲は間違いないでしょうか?
飲み込んだことが間違いないことが前提として、3日間経過して症状がなければ胃の中かすでに排出している可能性が高いかと思います。
胃の中ならできるだけそこで解決したいかなと思います。
催吐処置や内視鏡で済むならもっともリスクは低いと思います。
もちろん、ひもに絡みそうな異物や毛玉を飲んでいなければ、その後普通に流れる可能性も十分あります。
太さからすると絡みにくそうな気もしますが...
確認は空腹下で超音波をしてみるか、材質によってはバリウムなどが吸着するのでレントゲンで確認できるかもしれません。
いずれにしても誤飲が間違いなくて排出の確認が取れていないなら、念のためかかりつけの病院へ相談されることをお勧めします。
慌てて緊急手術となるより病院側も準備しやすいと思いますよ。
誤飲が不確実ならまずはもう一度なくなったひもを探してみてください。
もちろん念のため胃の中を確認してもらうのもありだと思います。
よろしくお願いいたします。
そうた (金曜日, 01 9月 2023 20:47)
院長先生
早急なご返信に感謝いたします。
飲み込んだことは確実でして、飲み込んだ翌日の便の中身を確認していないため、そこに排出されたか、胃に留まっているか、排出途中なのでしょうか。。。
もう少しだけ様子を見ようと思います。食事量や便をマメにチェックし、紐が見られないようでしたら、かかり付け医に相談してみます。
あらためて、お返事をいただきありがとうございました。戸惑っていたところ、このような形でご相談をさせていただけて、とても助かりました。
院長 (金曜日, 01 9月 2023 22:47)
そうたさん。
確実なんですね。
でしたら、あとはあるかないかですね。
見るポイントも胃の中か便ですし的が絞れます。
大したアドバイスはできていませんが、早めにすっきりできるといいですね。
お大事にしてください。
そうた (土曜日, 02 9月 2023)
院長先生
先ほどした便も確認しましたが、紐は見つかりませんでした。本人はよく食べ、よく遊び、元気です。
愛猫はキジトラ(短毛)で、毛玉を吐くことも全くないので、ひょっとすると、誤飲から半日後くらいの便で排出されたのかもしれません。
引き続き、便や食事量をチェックしようと思います。
重ね重ねにはになりますが、ご丁寧で親身なお返事を頂き本当にありがとうございました。
ねむ (木曜日, 19 10月 2023 01:26)
はじめまして。
検索より先生のHPに辿り着き、たくさんの方のコメントに丁寧にご返信されているのを見て、とても感動し私もご相談させていただければと思いました。
マンチカンの4歳メスが、金曜23時頃にミシン用テグス(太さ60番)で直径15cm程度の輪になっいるテグスを誤飲したようです。
ハンドメイド用に準備していたのですが、本数が見つからないため誤飲したのは確かです。
誤飲後も一度も吐くこともなく、今日丸5日後もいつも通りの食欲と便があります。誤飲後から毎回便を確認していますが、テグスらしきものは見当たりません。
誤飲から20時間後に近くの病院に行き
ましたが、レントゲンでは確認できず通常の腸の動きだろう。5〜6日経った頃日出てくる場合もあると聞きました。
明日の夜で丸6日経ちますが、不安です。様子を見て便をチェックすれば、良いでしょうか。何か素人に出来ることや良い食事などありますか。
院長 (木曜日, 19 10月 2023 04:39)
ねむさん。
初めまして。院長の小濱です。
調べてみると、ミシン用テグス60番は直径でいうと1.3mm程度でしょうか?
それが直径15㎝の輪なのでそれなりのボリュームかと思います。
コシもありそうですし、便に出てくれば見つけられそうですね。
ひもが腸閉塞の原因になるときは、舌に引っかかっていたり、両端にほかの異物が絡んでアンカーになっていることが多いです。
そうなるとまず無症状ではいられません。
これまでに記載しているように無症状ならば、飲んでないか、流れてしまったか、胃の中にあるか。
お話の内容からは、飲んでいないか、胃の中かのように思います。
その太さで胃の中にあれば空腹状態なら超音波で映りそうです。
レントゲンでは難しいでしょう。
もし超音波で確認されていないようでしたら、依頼してみてはどうでしょうか?
もちろん細いヒモですから、条件次第で絶対に見えるという保証はありません。
胃の中に疑わしい所見がなければ、今一度お部屋を捜索して下さい。
内視鏡で確認できればより安心ですが、全身麻酔下で検査も少し気が引けますね。
飲んでない可能性がより高く、症状がないのであれば経過観察でよいと思いますよ。
早くはっきりできるといいですね...
参考にしていただければ幸いです。
ねむ (木曜日, 19 10月 2023 10:22)
院長先生早速のご返信ありがとうございます。
ミシン糸の太さは、0.15mm程度の物です。
透明ミシン糸という物で、試しに便を取った際にどのように見えるのか混ぜてみたのですがとにかく見え辛く入れたものを見失ってしまいそうでした。
院長 (木曜日, 19 10月 2023 15:02)
ねむさん。
失礼しました。そんなに細いものだったんですね。
間違った内容で調べていましたね。すみません。
しかしそれほど細いと髪の毛ほどですね。
単独で閉塞になる可能性はほぼないでしょう。
腸閉塞に関わるとなると、それなりのボリュームのある異物をいくつか同時に摂取して、なおかつ運悪くヒモと異物が絡まるような条件が必要そうです。
確率は低そうですね。
おっしゃる通り、便の中にしてもお部屋の中にしても見落としている可能性がより高いと思います。
これだけ日数も経過していますし、大丈夫なのではないかと思います。
ねむ (金曜日, 20 10月 2023 06:34)
院長先生
ご丁寧にご返信ありがとうございます。
先生からのお言葉を頂き大変安心しました。
結局昨晩も便をチェックしましたが、見当たらずでした。飼い主として、危険が及ばないように今後もしっかりと注意をしなければならないと感じさせる経験でした。
ありがとうございました。
みほ (金曜日, 12 1月 2024 11:48)
小濱院長先生
はじめまして
おいそがしなか突然申し訳ございません。
愛猫の誤飲について まごまごしておりましたところこちらへ辿り着きました。
奇跡のように感じております。
ご質問させていただければと存じます。
5歳8ヶ月 キジ白 オス 7.1kg(年末〜血尿あり受診:エコー、血液検査、尿検査 共に異常なし→8日目に血尿止まりました)
1月8日夜 (おもちゃの一部)円状のアクリル紐 太さ4mm長さ4〜5cmとその先に12mm丸いフエルト(ポリ)がついている紐プラス玉をくちゃくちゃと噛み砕いて(玉の部分は若干サイズ縮んでいるかも?)遊んでおり、その後かみきり誤飲してしまいました。
見ていた家族は確実に飲み込んだとのこと。
9日 食欲あり、うんちなし、夜に未消化物を嘔吐(未確認うっかり廃棄:内容物は少ない。恐らく出ていない?とのこと)嘔吐後も元気
10日 食欲あり元気 うんちあり(異物混なし)嘔吐なし:昼・ポミットバスター1日のみ服薬(年始1日と4日に嘔吐したため、処方された薬):布を噛み始める(胃内の違和感?副作用?)
11日 食欲あり元気 嘔吐なし うんちあり(異物なし):空腹時(又は足りない)に布を噛むのが激しくなる(以前からこの行動はありました)
12日 食欲あり元気 嘔吐なし 布を噛むのは続く
・便の形状:コロコロ 質:手で潰れる
・水なかなか飲まない子でしたが、昨日から頻回に(一日4回ほど)水を飲むようになりました。
・昨年11月下旬頃、手作り毛玉ボール2.5センチ強(自分の)をくちゃくちゃ噛み砕きふわふわ状態のもの、その一部三分の一程食べてしまいました。
・流れてくれる確率は低いでしょうか ↑誤飲の前科あり、これらが何日も胃のなかに滞るということもあるのでしょうか
このまま様子見なのか、検査(どのような)をすべきか、年末初めての血尿、検査、帰宅後嘔吐。いくのがベストと解っていても、この子への精神負担を考えてしまい。迷い悩んでおります。
先生のご意見をお聞かせいただければ、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします
院長 (水曜日, 17 1月 2024 00:05)
みほさん。
初めまして。まず、お返事が遅くなって大変申し訳ございません。
すでに数日経過してしまっているので解決済みかもしれませんが...。
異物のボリュームを考えると便へ排泄された場合、見落とす可能性は低いかと思います。
間違いなく誤飲したのであれば、無症状(もしかしたら違和感を示しているかもしれませんが)での経過ですから胃の中にあるかもしれませんね。
精神的負担を心配される気持ちも理解できますが、我々からするとその後万が一のことがあった場合の負担のほうが何倍も大きいと思います。
また、あるかないかわからないまま不安な気持ちで毎日過ごされるのも、みほさんにとっても猫ちゃんにとっても精神的によろしくはないのではないでしょうか?
私の場合はひとまず絶食で来ていただいて超音波検査を行います。
それほど負担になる検査ではありません。
体重があるようですから、機械によっては鮮明に確認はできないかもしれませんが、猫ちゃんの空腹の胃であればある程度判別できると思います。
あるかないかわかるだけでも選択肢が絞られますから、不安や悩まれる時間はずいぶん解消されるのではないでしょうか?
ぜひかかりつけの先生にご相談してください。
よろしくお願いいたします。
みほ (月曜日, 22 1月 2024 18:36)
小濱院長先生
お忙しいなか 丁寧なご返信ありがとうございます。大変ありがたく存じます。
病院へ行ってまいりました。
実際飲み込んだ物と同じものを持ってゆきました。これでしたら問題なく通過するとのこと。
超音波では「これらしきものかな・・・」を目視できても、確定は難しい。胃のなかに留まる大きさではないとのことでした。
食欲あり、排尿排便あり、元気であれば、経過観察。
ゆっくり降りてゆき、忘れた頃に便に出てきます。とのことでした。
誤飲から2週間目となりますが、便の中には未だ、出てこず。
その後、変化を観察しています。お腹のマッサージで触れることもでき、変わらず、よく遊び元気です。
私自身想定外の経過に複雑な思いではあります・・・
先生もご回答しにくいケースで恐縮しております。
こちら、アドバイスをいただき、改めて、検査をすることが必要なのでは、と感じております。
長期間後に便で出る。
またはその逆で長期間元気であっても突然腸閉塞となる。
こともあるものなのでしょうか。
何度も大変申し訳ございません。
院長 (月曜日, 22 1月 2024 20:29)
みほさん。
受診されたんですね。
実物を見た印象は結構重要です。ひもの部分だけでいえば長さと太さは比較的流れやすいものかと思います。
ただし、小腸に入れば一端に塊も付いたものなので何らかの症状(通常は嘔吐)は見られるかもしれませんね。
胃の中に長期間停滞した例はないわけではありません。
長い例では犬ですが、飼い主さんの靴下が半年間胃の中にあった症例を経験しています。
飲んだ時も胃の中にあることもわかってはいましたが、全く症状がないために希望により経過観察としていましたが、何かの拍子で吐き出した症例があります。
これは稀なケースではありますが、実際にいつ飲み込んだか正確に把握していないケースは多々ありますので、結構長い期間胃の中に停滞しているケースは意外にあるのかもしれませんね。
実際、出てきた異物にはいつ飲んだかわからない他の異物も絡んで出てくることは多いです。
みほさんのねこちゃんのケースでも今回の異物そのものは比較的排出されやすいものかもしれません。ただ、他にも口にしていて複数の異物が絡んだ際には一概に安全とは言えないですね。
あくまで私のケースですが、胃の中にある可能性が高ければ内視鏡での摘出をお勧めします。
催吐処置もありますが、成功率が低いので時間と負担を考えて内視鏡を優先しています。
確信がない場合も疑わしい所見があれば、飼い主さんが希望すれば内視鏡を実施しています。
ただし再度念入りに家の中を入念に探してもらうようにしています。
結構意外な場所から見つかったり、気付かない間に吐いていることも多いのです。
間違いなくお部屋に異物はなく、排泄された様子もないなら、改めてご相談されてもよいのではないでしょうか?長く不安なままでいるよりはよいかと思います。
よろしくお願いいたします。
あい (水曜日, 14 2月 2024 06:33)
はじめましてお忙しいところ失礼致します
日曜日23時頃〜24時頃(出かけている時)
にチュールの袋を食べてしまったかもしれません
ボロボロになっていて半分くらい見当たりませんでした
本日まで食欲元気もありうんちもしています
このまま様子見でいいのでしょうか?
それともかかりつけにみてもらうべきでしょうか?
生後数カ月のときに誤食で開腹手術をしていてとても不安です
そのときもひも状の物と小さいチュールの袋が出てきました
あい (水曜日, 14 2月 2024 06:57)
補足3才オス猫です5kgあります
院長 (水曜日, 14 2月 2024 20:12)
あいさん。
初めまして。院長の小濱です。
今回の場合も、食べた確信がないため判断に迷いますね。
少なくとも今の時点で症状がなければ、腸閉塞はありません。
食べてないか、胃の中にあるか、すでに流れて大腸内もしくは排出したかですね。
やはり不安なままより一度かかりつけの先生に診ていただいたほうが確かかと思います。
その際は念のため絶食で伺うとよいでしょう。
僕も基本的には念のため超音波で確認するようにはしています。
見えるときは見えますから。
袋単独では流れることはあっても、確信がない分他のものも食べてないとは言い切れません。
ですから様子を見るよりは一応確認は必要でしょうね。
それから再度よくお部屋を探してみてください。
吐き戻していたり、残骸が落ちていることもありますから、念のため。
よろしくお願いいたします。
まい (火曜日, 12 3月 2024 12:47)
先生。お久しぶりです。
昨年は色々ご相談に乗って下さりありがとうございました。
大変お世話になりました。
報告遅くなり申し訳ありません。
あれから8月以降強制給餌を数週間頑張ってあげてたところ数値ともによくなり様子見していました。
ご飯も自力で食べれるようになってくれて、元気になりました。
その際獣医師から言われたことが、食べない理由に病気を除いてだと食べ物の好き嫌いをしていて、好みの物が出てきてないから食べない可能性はある(獣医師の飼い猫が好みの餌が出ないと餓死を選ぶくらい食べないんだそうです)、『ひたすら口に合いそうな物を見つけてもらって』と言われ片っ端から試していた所たまたまヒットして食べるものが見つかり今は食べてくれるようになりました。
今年の初めにまた食欲低下ぎみになってしまい肝臓の数値に加え血中黄疸も出てしまった為、獣医師からは肝リピドーシスのなりかけか別かどうかの診断するためには肝生検しかないと言われましたが、全身麻酔下での検査に不安が残ったので肝生検は選ばず以前回避出来た点滴通いと強制給餌、食欲増進剤、ウルソの服用で何とか今回も乗り越えられることが出来て今に至ります。
↑に関してはまた強制給餌でカロリーキープしながら手当り次第食べられるもの見つけたところ、食べてくれたので猫では少ない?好きなものでないと餓死を選ぶタイプの猫なのかとも思いました。。
今のところ肝臓の数値は以前同様、要経過観察ではありますが血中黄疸も落ち着いてきて、好みの食べ物を私が出せる事ができれば比較的食べてくれてます。それでも1日1錠ですが、プリンペランなしではカロリー的にはもう少し落ちます。
やはり肝生検をするしかないのかと思う反面、肝生検をしても確定診断が出来ずになるのかもと思うと麻酔のリスク考えると肝生検を出来ずにいます。
その節は本当にありがとうございました。
これは別件で知人の猫のことで相談させていただいても宜しいでしょうか?
院長 (火曜日, 12 3月 2024 19:54)
まいさん。
ご無沙汰しています。
こうやって経過を教えて下さるととても助かります。
思いがけずたくさんの方が見て下さっているようですので、参考にもなるのではないでしょうか?
愛猫ちゃんはどうにか頑張ってくれてるんですね。
病院での治療ももちろんですが、まいさんのケアの成果でしょうね。
比較的ご高齢な子ですから、必ずしも病気というわけでもなく食が不安定になる面もあるかと思います。ひとつひとつの試行錯誤がこの子にとっての最適解につながっていくと思います。
頑張ってください。
別件のご相談ですね。
すぐにお返事できないこともありますが、私にお応えできるものであればどうぞ遠慮なく相談してください。
よろしくお願いいたします。
まい (木曜日, 14 3月 2024 09:42)
先生。こんにちは。
長文です。お忙しいところ申し訳ありません�
ご相談したい子の事ですが、
現在5歳のメスの子で生後2ヶ月の飼育当初から病弱体質で病気多めな子だったそうです。
0歳の頃からよく下痢をしてた子だそうで、
0歳の時の原因はトリコモナスで何度も再発するもその都度薬を飲み対応してきたそうです。
トリコモナスが完治したのにまた下痢を繰り返すようになった為2023年2月に外部機関に検査を出したところ外部機関でトリコモナスは陰性で腸内環境が原因といわれ、フードをバイオームに変え、バイオームに定着してからは食欲旺盛にもなり下痢もなく調子も良くなり体重も3.2キロまで増えて順調だったみたいなのですが、2023年11月からまた下痢になってしまったそうです。
ご自身の判断で下痢止めを飲んで様子見ていたそうですが、12月の初めに1日に何度も嘔吐があった為動物病院に受診したそうです。
その際血液検査は異常なし、エコー検査をし小腸に腫瘍のような物(2cm程度)はあるけど腫瘍とは確定出来ず、細胞診をし病理に出されたそうなのですが、病理検査の結果細胞が潰れている為判断できず2度実施するもリンパ腫かもしれないし、別の腫瘍、肉腫などの可能性もあるという診断だったそうです。
詳しい検査をするには生検を進められたそうですが、2キロの体重である事や麻酔のリスクを考えて生検はしてないそうです。
その際その獣医師からは確定は出来ないけど恐らくリンパ腫でしょうと。理由は猫にいちばん多いのがリンパ腫で他の肉腫はあまり腸に出来るのは聞いたことはないからだそうです。
体重に関してですが2024年1月の時点では1週間に100g単位で減ってしまったそうですが、強制給餌でなんとか体重はキープ出来ていたそうです。
そこで、もしリンパ腫なら長くないから負担をかけたくないと思い当初は抗がん剤は断ってステロイド治療のみされていたそうですが、1ヶ月たっても腫瘍の大きさが変わってなかったこと、症状が変わってなかったとのことで、それならまだ間に合うかも?とのことで抗がん剤(ロイナーゼ)をしたそうなのですが、1度試して効果がなかったので1度のみで抗がん剤は辞めて現時点ではステロイド1/2のみ(2023年12月から3ヶ月程度)で今は1/4のみ投薬しているそうです。
そんなある日、嘔吐にビニール片(うんち袋の破片)が出てきて、そのことを話すとエコー上の腸の腫瘍は別の肉腫かもというお話だそうです。
ステロイド飲ませるも食欲は旺盛になることはなかったそうで強制給餌なしでは体重が減る一方だったそうです。
食欲不振になり痩せる一方なので獣医師から強制給餌の指示が出ておりそれにより満腹になり自力で食べなかった可能性はあるとのことです。
(獣医師から食欲増進剤などの処方はされておらず食欲増進剤は飲ませてないそうです)
そこで、上記を踏まえて質問があります。
①エコー検査共にしてからステロイド治療のみで現時点で3ヶ月程度たってるわけですが、エコー上の腫瘍の大きさは変わらずだそうですが、もしリンパ腫だった場合ステロイド治療のみで治療しててもリンパ腫の大きさは変わらないのは普通なのでしょうか?
②生検などの詳しい検査はしてないのであくまで可能性ではありますが、獣医師から可能性の話として高分化性のリンパ腫だから進行度が遅く抗がん剤などの積極的治療?をしてなくても腫瘍の大きさは変わらず過ごせてる感じなのでしょうか?(ただ嘔吐、下痢はたまにあり、食欲は強制給餌の回数減らしてからは自分から食べるものの多くはない)
③現時点では嘔吐当初はセレニア服用で治まっていたものの、最近は服用していても嘔吐する場合はあり、下痢は下痢止めを飲んでもダメな時もあるそうです。
補足で便と嘔吐は同時間が多いとのことです。
その主治医の見解は腫瘍のせいで、腸閉塞気味なせいで嘔吐下痢が起きているのではないかと思われてるらしく、ステロイド投与しているものの食欲が戻らず痩せていくのは何か他に原因がありますでしょうか。
高分化性のリンパ腫で進行は遅いものの
やはりリンパ腫が悪さしている可能性も否定できないのでしょうか?
④ステロイドが効かないことについてですが、過去に鼻炎を患っていた時にステロイドを使っていたことがあるらしく、耐性が出来てしまいステロイドが効かなくなっているということもありますか?
その場合、リンパ腫だった場合の腫瘍には効果を現わさない事もあるのでしょうか?
⑤食欲があまり戻らないこと、下痢止め使うも下痢が治まらないこと、セレニア服用するも嘔吐が治まらない時があるそうですが、
腫瘍の大きさが3ヶ月たつも変わらないのと何か関係はありますでしょうか?
体重が2キロしかないこと、全身麻酔へのリスクを踏まえ開腹での生検は現時点では考えていません。
長文な上に聞きたいこともたくさんで
お忙しい中大変恐縮ですが、先生の考えだったり、このような情報で何か他の見立てなどあれば教えていただけないでしょうか。
宜しくお願い致します。
院長 (金曜日, 15 3月 2024 03:44)
まいさん。
猫さんの姿を見ていないので何とも言えませんが、お話だけですと今後が心配な症例ですね。
小腸に2㎝程度の腫瘤があるということですが、機械的な閉塞や臨床症状を来たしてもおかしくない十分な大きさだと思います。
進行性、非進行性に関わらず消化管の流れに支障をきたすわけですから少なからず全身への影響はあると思います。
質問についてですが、
①ステロイドはあくまでステロイドですから必ずしも劇的に縮小が期待できるわけではありません。高分化型の場合画像上の変化に乏しいケースもあると思います。
②高分化型では必ずしも化学療法がなくても一般状態を良好に維持できるケースがあるのは確かです。むしろ強引に化学療法を使用して体調を崩す可能性もあります。
③セレニアは強力な制吐剤ですが、それでも物理的閉塞があればいくら何でも嘔吐を抑えきれるわけではありません。下痢も同様ですが、少なからず腸に病変があることで消化や消化管運動に異常をきたします。それが常時存在するわけですから条件が揃えば症状が増悪することも落ち着いている状況もありうると思います。
また食欲に関してはステロイドは偶発的に食欲を増進はしますが、確約ではありません。原因があっての食欲低下ですから、原因が存在する限り食欲の改善につながらない可能性は十分あります。この子の場合はあくまで小腸の病変以外に疾患がないという前提であれば、やはりこの病変が状態を左右していると思います。
初めに書いたように、仮に高分化型とはいっても物理的に通過を邪魔しているなら腸閉塞と変わりありませんから、今の状態に大きな影響を与えているのではないかと思います。
④ステロイド連用でリンパ腫が耐性を持つという話も以前は聞きましたが、それは単純にリンパ腫の進行であることが多いようです。またリンパ腫への効果は上記にも書きましたように、抗がん剤ではありませんから、一般状態の改善や腫瘍周囲の炎症を抑えてくれる期待は高いですがリンパ腫そのものが縮小消失するような期待はできません。もし消失したならそれはすでにリンパ腫ではないとも考えられます。
⑤リンパ腫という病名は別にして、上記に記載したように細い小腸に2㎝の病変があること自体すべての症状につながりうると思います。
本来ならリンパ腫と断定したうえで今後を考えたいですね。たしかに消化器型では十分な細胞が得られないことも多いですね。少量の細胞でもクローナリティ検査などで精度を上げることもできると思いますが実施されたでしょうか?
また、孤立性の病変では腺癌や肥満細胞腫も視野に入ってきます。
主治医の先生も同様な内容を視野に入れていらっしゃると思います。
今後別のアプローチを検討されているかもしれませんし、あらためて相談されてもよいかもしれませんね。
十分なアドバイスではないかもしれませんが、参考になれば幸いです。
まい (金曜日, 15 3月 2024 11:24)
先生お忙しいところありがとうございます。
難しくて私の理解と同じかわからないので再度聞いてもよろしいでしょうか。
①今後の症例が心配なのはどのような当たりがお話聞く限りの中で先生の見解?教えていただけないでしょうか。
②ステロイドは一時的な対処療法だったりすると思うのですが、ステロイド服用のみで3ヶ月経つわけですが、腫瘍が大きくもなってないそうなのですが、この場合でも低分化型のリンパ腫という可能性もありますか?
③ ③で先生がお話して下さった物理的に腫瘍があることを考えれば腸閉塞と変わらない状態で薬飲もうが嘔吐下痢があるのはおかしくないということですよね。
強制給餌では食べてくれるということですが、
自力でも食べてくれたらと思っているみたいで、ステロイドでの食欲増進を期待するのではなくミラタズなどの食欲増進剤などを使えば食欲を刺激することは可能だったりするのでしょうか?
④昨年の12月くらいのエコーで腫瘍2cmを見つけてから今日まで1度のみ抗がん剤使うも2度目は行わず、ステロイドのみですが、先生の言う【周辺腫瘍の炎症を抑える】は3ヶ月たっても腫瘍の大きさが変わらない理由と同じ意味会いになりますか?
高分化型進行が遅いリンパ腫の可能性があるからステロイドのみの治療でも腫瘍の大きさが変わらずいられるのでしょうか?
⑤ビニールを誤飲したことを書きましたが、
ビニールは嘔吐で出てきたとのことですが、それが腸を通って腸を傷つけたことによる腫瘍のように見えるものになることはありますか?
⑥ ⑤でステロイドで炎症を抑えてるからかもしれませんが大きさが変わらないのはリンパ腫ではないのでは?と思いましたが、それなら細胞診での診断結果【腫瘍とは確定出来ず、細胞診をし病理に出されたそうなのですが、病理検査の結果細胞が潰れている為判断できず2度実施するもリンパ腫かもしれないし、別の腫瘍、肉腫などの可能性もあるという診断だったそうです。】これはリンパ腫ではなく腸が傷ついたことにより、というのも有り得たりするんでしょうか?
⑦ もしリンパ腫ではなく、でも食欲戻らず・嘔吐・下痢があるということは腸になんらかの障害が起きてることは確かですよね?
もし↑のような内容だった場合だとどのような治療内容になるのでしょうか?
⑧最後にクロナリー検査というのは全身麻酔など使わなくてもできる検査なのでしょうか?
正確性などどのくらいな物なのでしょうか?
私の理解力が悪く再度の質問申し訳ありません。
またご返信頂けましたら幸いです(>_<。)
まい (金曜日, 15 3月 2024 20:55)
先生、お疲れ様です。
お忙しいところ追記の質問申し訳ありません。
実際を見てないから中々言いにくいかもしれませんが、一臨床医として小濱先生だったらどのような意見するのか聞かせてください。
⑨(追加分です)その知人の方の別の先生の考えとしては『開腹、抗がん剤治療をしないなら、強制給餌はおすすめしないと言われたそうです。
今後回復を見せる子なら強制給餌を進める
エコーでは大きくなってないけど実際の状態は悪くなってる可能性あるし』と言うことみたいです。
積極的治療しないのに強制給餌しても癌に栄養だけ与えるからということなんでしょうか?
⑩先生だったら、もし先生が主治医として見てる子がこのような状態の子だとして、抗がん剤治療などの積極的治療をしない場合は強制給餌もしないことをおすすめしますか?
⑪リンパ腫そのものをやっつける抗がん剤治療をしないのに強制給餌だけするのはその子を苦しめることになってしまうだけなのであれば
強制給餌はやめた方がいいのか迷われてます。
どれが正しいのはないかもしれませんし
先生により考えや、ネガティブ意見も下さる先生、ポジティブのみで前向き治療ネガティブな事は言わない先生と賛否両論あると思いますが一臨床医として小濱先生の意見も聞かさせてください。
お忙しいところ大変恐縮ですが
11個も質問してしまって申し訳ありませんが
何卒宜しくお願い致します。
院長 (土曜日, 16 3月 2024 03:28)
まいさん。
一応一つずつ答えますね。
①正体不明の病変と原因不明の食欲低下(あえてこのように書きます)、強制給餌でなければ維持できない状況は、飼い主さんにとっても今後が不安ではないでしょうか?
もちろんどう向き合うかはそれぞれの考え方と思います。
②高分化型リンパ腫であれば無治療でも数年単位で安定しているケースもあります。低分化型は一般的には高悪性度です。ステロイドだけで維持は不可能です。リンパ腫には非常にたくさんのバリエーションがありますから一概には言えませんが、消化管に発生する高分化型(低悪性度)はしこりよりも全体的に肥厚を見せるケースが多いように思います。ただし高分化型の診断は慢性炎症などに対する反応性リンパ球との見分けが難しいため、実際は診断が難しいとされます。
③食欲増進作用を示すお薬の併用は有効な場合もあると思います。ただし食欲不振を示す原因への対応なしでは期待したほどの効果は得られないかもしれません。
④そもそもリンパ腫と診断はついていませんから何とも言えません。腫瘍かどうかも不明です。ですからステロイドによって現状が維持されたのか、そもそも非進行性なのか判断はできないのではないでしょうか?あくまでリンパ腫の前提で話せばステロイド単味でもそのようなことはありうると思います。
⑤ビニールの素材でそのような変化が起きるか疑わしいと思います。確かに慢性的に繰り返し傷や炎症があれば局所的に肥厚や変形はあるかもしれません。しかし手術などで縫合した場合でも経過とともに見分けがつかなくなるくらいですから、一時的な傷でそのような病変ができる可能性は低いのではないでしょうか?
⑥病理検査の結果はその所見・文章のすべてを読む必要があります。とくに細胞診では確定的な所見が書けず、形態的特徴と可能性にとどまることも多いです。実際は病理医と直接お話しして真意と診断書には書けない個人的な意見を伺うことも多いです。ですのでリンパ腫以外(悪性腫瘍以外も含めて)も十分視野に入るとは思います。
⑦病変が存在するのは明確で、内科的な反応がないのであれば外科的な方法は視野に入れると思います。やや年齢的に若いのですが、例えば腺癌であれば切除で完治も望めます。
⑧クロナリティ検査は細胞診や組織検査で得られたリンパ球の遺伝子レベルの同一性を調べます。通常腫瘍性の増殖はクローン性のコピーですから遺伝子が同じです。炎症や反応性では様々なタイプが得られます。細胞の形だけでは判別できないケースで有効です。細胞診と組み合わせることで腫瘍性か非腫瘍性かの判断制度は上がります。具体的に何%というのはわかりませんがもちろん100%の検査はありません。あくまでリンパ腫が対象です。ある程度の細胞が採取できれば可能だと思います。細胞診の標本からも可能な場合もあるようですので、相談してみてはいかがでしょうか?
⑨そのコメントの真意は私にはわかりません。申し訳ありませんがやはり我々は当事者ではないため実際どのような話の流れでそうなったかは不明ですし、安易な判断はできかねます。
完全閉塞でない限り栄養の経腸補充は重要かと思います。この先に積極的治療を考えるなら状態の底上げという意味でも重要です。抗がん剤は相手がわかったうえで行うものです。腫瘍によって適する薬剤も変わってきます。不明な相手に安易に使用するものではありません。
「エコーで大きくなっていない」というのは案外不確実なもので、2次元画像ですから3次元構造や細胞レベルの進行は完全には見極められないこともあります。
⑩栄養に関しては上記の通りです。自分でできることできないこともありますが、現状で提案できる限りの選択肢は提示しています。その中で最終的には飼い主様が選択しますから、できるだけその選択を支持させていただいています。実際は治療しながら選択が変わることもよくあります。
⑪治療の根本はしてあげたいことをすることではないでしょうか?大きな間違いは我々がアドバイスしますがどれが正解ということはないと思います。
今回、ご友人の猫ちゃんということもありその子の現状や経緯、主治医の先生からのお話や検査内容などやはり断片的な情報と解釈の相違があるかもしれません。
なのであくまで一般的な意見でとらえて下さい。
例えばリンパ腫という話が中心になっている様子もあるのですが、実際はそこは否定的な流れで治療・経過を見ていらっしゃるかもしれません。ですから第3者同士の意見交換を当事者にそのままお伝えするのは慎重にお願いしたく思います。
個人的には5歳という年齢で、腸に孤立した病変があることがわかっており、ほかに疑うべき疾患がないのであれば外科を選択肢に入れることも検討してよいのではないかと思います。
少なくともリンパ腫かそうではないのかは判別したいとは思います。
参考になれば幸いです。
まい (土曜日, 16 3月 2024 11:29)
先生ありがとうございました。
ここまでの相談はその知人に先生に送らさせていただく内容など全て確認して相談させてもらってましたが、症状を見ていなかったり、
私も先生に相談する際知人にこの文見せていましたがその主治医となると私が直接聞いたわけでははいですし間接的だと考えや意見は異なりますよね。
ここまで丁寧に答えていただき感謝しております。
近かったら先生のところに通いたいと思うほど
丁寧に親身になって下さり本当にありがとうございました。
院長 (土曜日, 16 3月 2024 14:06)
まいさん。
難しい内容や表現もありなかなかわかりやすく説明できていない部分も多かったかと思います。
もう少し相手(病気)がわかったうえで、より納得のいく選択ができるといいですね。
様々な情報が考えをまとめてくれることもありますが、より複雑になり判断しづらくなる面もあると思います。
少しでも良い方向に向かうことを祈っております。
まい (土曜日, 16 3月 2024 18:25)
これは知人の話ですが、他人事でもないですし、飼い主としてまた一つ勉強になりました。
ご丁寧に本当にありがとうございます。
何度も何度もお力貸してもらっている中すみません…。
私事ですが獣医師が変わってしまって聞きたいことを聞けなくなってしまったので再度質問してもよろしいでしょうか…。
先生にはメリットがないのに申し訳ありません。
私の家の猫なのですが
3歳くらいのオスですが、太った猫なこともあり獣医師からダイエットを進められております。
そこでダイエットフードにして量そのものは減らさない方法と、フードは今までと変えず量を減らす方法があると思うのですが、
今の獣医師の意見としては後者でして、ダイエットフードにする方法もいいけどそれは必要な栄養素を削ってる事もあるからフードは変えず今あげてる量の半分もしくは20~30%減量してみて。と言われております。
また以前12歳くらいの猫の事で相談させていただいた時に、
①完全0の絶食状態じゃなくてもタンパク不足で肝リピを発症させるかもしれないと先生は教えてくださいましたが、今の獣医師からは完全0じゃなければ5キロ近くある子で太り気味の子の例えで、たとえ5g(20カロリー程度)でも食べてれば肝リピは発症しないから大幅に減らしても問題ないと言います。
②先生が教えてくださったタンパク不足で肝リピを発症させるかも、なりかけにさせてしまうかもというのは先生の経験からなのでしょうか?
③もし②の件についてのエビデンスが書かれてるサイトなどがあれば教えていただけないでしょうか。
経験や知識などにもよるかもしれませんが
獣医師によって意見が全く異なり混乱する事も多いです。
再度三つほど質問させていただきましたが、お時間ある時で大丈夫です。
また小濱先生としての意見も教えていただけないでしょうか。
今回の主治医から少しでもとっていれば発症させないといいますが、肝生検による確定診断をしてないので実際は病魔なのかわかりませんが、今回獣医師に『50カロリーしか取ってない』と話した時に50カロリーでも取っているなら肝リピは発症しないし平気ですと言われましたが、確かに発症はしなかったのかもしれませんが、カロリー低下したことによって黄疸が出て肝数値もあがりました。
ステロイドなどを提案されましたが、点滴と強制給餌でカロリー摂ることによって回避出来るかもと先生に話、私の希望の点滴と強制給餌を選択し何とか今回も乗り切ることが出来たのですが、あまりにも気になったのでいつも丁寧で飼い主よりな対応してくださる小濱先生に意見を聞きたいと思いました。
毎回質問ばかりで申し訳ありません。
また教えていただけましたら幸いです。
院長 (土曜日, 16 3月 2024 23:12)
まいさん。
ご質問の件ですが、少々難しい言葉も出てきますが勉強だと思って読んでください。
まずはリピドーシスという病気の説明です。
肝リピドーシスの発症機序は不明な点もあります。基本的には一日に必要なエネルギー要求量が満たされなかった場合、不足分を体脂肪を分解することによって補うことになります。分解された体脂肪は遊離脂肪酸となり、肝臓に運ばれ代謝されることによりエネルギー源となります。
エネルギー摂取量が要求量を大幅に下回った場合、当然補われる遊離脂肪酸が急激に増加するわけです。遊離脂肪酸をエネルギーに変換する作業にも限界はありますから、ストックされた遊離脂肪酸は肝臓へ蓄積することになり、これが肝リピドーシスとなるわけです。
安静時エネルギー要求量はRERといわれ、簡易的な計算式では「体重×30+70kcal」で算出します。一般的な成猫では「1.2×RER」、減量が必要な猫では「0.8×RER」が1日当たりのエネルギー要求量です。5kgの減量が必要な猫では約176kcalがエネルギー要求量です。
このエネルギー要求量は様々な条件が加わり多少増減はしますが、生きていくために必要なエネルギー量と考えていただければよいと思います。ダイエット中もこの必要エネルギーはちゃんと考えなければいけません。
ダイエットでは体脂肪を消費しなければいけません。でも大量に消費するとリピドーシスの機序で説明したように、大量の遊離脂肪酸が動員されリピドーシスの原因となるのです。さきほどの「1.2」や「0.8」という数字は安全を考慮した安全係数というわけです。
ダイエットはただ摂取量を減らして成功するわけではありません。体が代謝するペースを見ながら減らしてあげないとうまくいかないどころか体を壊しかねないのです。
私が減量をお願いするときには、まずご自身が与えている食事量の把握から始めていただいています。ほとんどの方が具体的な量を答えられません。まずは1日に決まった量を与えることに慣れてもらいます。
次にその子の目標体重を設定し、その体重の適正食事量を提案します。
目標の食事量と現在与えている食事量の差がこれから減らす課題になります。
フードの種類についてはとくにこれでなければダメとは決めていません。フードの性能に頼っているうちはまだ自覚が足りないときつくご指摘させていただくこともあります。
例えば4㎏を目標とした場合に、使用するフードの適正量が40gだったとします。
現在与えている食事量が60gだった場合、その差20gを数か月かけて減らすようにアドバイスしています。期間は差分によって様々ですができるだけゆっくりと焦らさないようにしています。
4か月かけるなら毎月5gずつフードを減らせばいいのです。
1か月経って体重が増えてさえいなければ成功です。
もちろんみんなが成功するわけではなく、フードの変更をすることもありますが、これはまた複雑な話になりますのでこの辺にしておきましょう。
話が少し逸れてしまいましたが、リピドーシスもダイエットも、ただ食べていればいいただ減らせばいいという単純なものではありません。体脂肪はただのストックではありません。これを使用するときは命を削る可能性もある要取扱注意な代物なのです。
肥満にさせるというのはこの爆弾を背負わせてると思っても…あまり怖いことを言わないほうがいいですね。
ちなみにエビデンスも何も上記のことは教科書レベルのことと思います。
リピドーシスの発症機序を読めば理解できると思いますし、見たことある見たことないという次元の話ではありません。
栄養的なものも含めるなら、私のブログも含めたネットよりも本屋さんで探してみてください。たぶんそのほうが信頼性は高いように思います(根拠はありませんが、書籍は十分推敲されて出版しているはずです。誰もが書けるネットとは格が違うと思います)。
よろしくお願いいたします。
まい (日曜日, 17 3月 2024 13:07)
ありがとうございます。
勉強も兼ねてわからないところは調べて
自分なりに読まさせていただきました。
『 肥満にさせるというのはこの爆弾を背負わせてると思っても…あまり怖いことを言わないほうがいいですね。
』これはどういった意味でしょうか…
肥満にさせるっていうのは…は私が愛猫を肥満にさせてしまっているという意味だと思うのですが、あまり怖いこと言わない方がいいと言うのは何の怖いことなのでしょうか。
先生、本当に近かったら通いたいと思うほどです。私の以前の主治医は先生のようにとても親身で知識豊富で心から信用しておりました(病院を辞められ通えない距離なのでもう見てもらうことは出来ませんが。)このリピドーシスについては経験がないのか全くの0でない限り自分(以前の主治医)は肝リピドーシスと診断したことがないと言いましたが、実際食欲低下から廃絶に愛猫がなりかけたときに肝リピドーシスを発症しかけました。獣医師に無理やり強制給餌を始めたいことを提案し強制給餌+点滴通いを頑張ったところ回復まで持ち込めましたが、
とても怖い思いをしました。
同じ獣医師でも意見が診断が違うと命取りになりかねませんね。
今回相談の子の適正体重というのはどこで分かるものですか?これは獣医師に聞かないとダメなものでしょうか?
いつもお願いですみません。
教えていただけたら幸いです。
飼い主としてなさけないです。申し訳ありません
まい (月曜日, 18 3月 2024 05:08)
先生、お忙しいのに本当に申し訳ありません。
セカンドオピニオン受けてみようと思えました。
先生が相談乗って下さらなかったら
いきなりご飯半分にしてしまい危うく猫を殺してしまうところでした。(私の方の先生の言ういきなり半分の量のご飯で平気という意見を信じて治療していたら)
その上で最後に教えてください。
①『 肥満にさせるというのはこの爆弾を背負わせてると思っても…あまり怖いことを言わないほうがいいですね。
』これはどういった意味でしょうか…
肥満にさせるっていうのは…は私が愛猫を肥満にさせてしまっているという意味だと思うのですが、あまり怖いこと言わない方がいいと言うのは何の怖いことなのでしょうか。
と
②獣医師はダイエットにあたりダイエットフード使うのもいいが必要な栄養素削っていたりするのもあるから今食べてるフードを減らすのでもいいと言います。先生が主治医様の場合も同じ意見をなされますか?
③ 肥満の猫は数日間食べないと肝リピドーシスを発症しかねないを私はしつこく気にしてるわけですが、うちのシニアの愛猫のように好みのものが出てないと※(一般的な猫と違って)それしか出てないなら諦めて食べることはせず好みのご飯が出ないなら餓死を選ぶタイプの猫もいる※こともあり、万が一ダイエットフードを食べなかった時は今のあげてる普通の子のフードを少しづつ減らしてあげるというのでも、いいのでしょうか。
全く見ず知らずの先生に頼る形で申し訳ありません
3つも質問で申し訳ありませんが
教えて頂けましたら幸いです…。
先生の情報だけを鵜呑みにして対応する訳ではなく、あくまで一意見として信頼できると思った(上から目線に聞こえたら申し訳ありません)小濱先生の意見もお聞かせ頂けましたら嬉しいです。
治療に関しては別の獣医師にも確認し進めさせていただきますのでそこは安心していただければと思います。
どうか宜しくお願い致します。
院長 (火曜日, 19 3月 2024 20:00)
まいさん。
お返事が遅くなってすみません。
あまり曖昧なことは書かないほうがいいですね。わかりにくくてすみませんでした。
「肥満にさせるということはこの爆弾を背負わせていると思っても過言ではない」っという感じで書こうかと思ったのですが、そこまで厳しく脅しちゃいけないなと踏みとどまったまでです。
「爆弾」というのはその直前の文章のことですね。
体脂肪は必要なエネルギー源でもありますが、過度につけすぎるとリピドーシスも含め様々なリスクを底上げしてしまう取扱注意なものなんですよという意味です。
あまり怖いことでもないですから、そこまで気になさらなくても良いですよ。すみません。
肥満と判断される子の飼主さんは多くは意図的なものではありません(当然ですね)。
肥満であることもほとんどの方が自覚していないのが現状です。
ですからあまり責めることもできない面はありますね。
減量の際のフードですが、最初のお返事にも書きましたがとくにフードの性能にこだわる必要はありません。
食べなければ始まらないので食べ慣れたもので始めてよいと思います。
多くの原因はフードではなく与え方ですから、今までの間違っていた部分を自覚することと、これからの計画をしっかり守るだけです。
痩せるフードなんてないですからね。
減量用といってもたくさん食べれば当然カロリーは入ってきますから。
細かく言えば各メーカーごとにちゃんと科学的根拠に基づいた特徴があり、症例ごとに体に合うフードはあると思います。
ただそれは結果的にわかる話なので、まずは食べ慣れた食事、そこに躓いた場合に療法食などの機能性フードの特徴を利用して試してみるくらいでいいと思います。
それから適正体重ですが大まかな目安はやはり獣医さんに体を触ってもらって相談しましょう。
体格や筋肉の付き方年齢など個体差がありますから。
ざっとお答えしましたが、あくまで私なりの私見も入りますからご参考までに。
不明な点がありましたらまたご質問してください。
まめ (火曜日, 19 3月 2024 20:53)
初めまして。
飼い猫に誤飲をさせてしまい、不安で検索を繰り返す中、まぐ動物病院様に辿り着きました。
お時間のある時にご意見をいただけたら助かります。
17日の朝、透明の柔らかいナイロン袋(スーパーでお肉などを入れる袋です)を3分の1、誤飲させてしまいました。
直ぐに病院(かかりつけの病院がお休みで初めて伺う病院でした)で吐き出す処置をしていただきましたが吐き出さず、内視鏡というお話しになりましたが、5キロという体重と誤飲した量を考え、もしかしたら排便時に出るかもしれないとの事で様子見をする事にしました。
その日の夕方、排便がありましたがナイロンはありませんでした。
18日、食欲あり、元気あり、排便あり(ナイロン無し)。
19日の今朝、ナイロンの1部を吐き出しました。
その直後、排便あり。(ナイロン無し)
かかりつけの病院を受診し経過を聞いていただき、エコーとレントゲンで診ていただきました。
今の状態は詰まっている様では無いので様子見となり、ウェットを食べて排便を促しましょう、運動をさせましょうというお話しでした。
状態が変わったらすぐに病院に来てくださいとの事でした。
便の中の確認、食欲を見ていこうと思いますが、このまま便にも出ず、吐き出さずという事はあるのでしょうか?
何日間くらい用心した方が良いでしょうか?
体調不良など変化があればすぐに受診しますが、
元気もあり、排便もあり、誤飲前と変わらない様子ならナイロンが出てこなくても受診する必要は無いのでしょうか?
長々と申し訳ありません。
よろしくお願いします。
院長 (水曜日, 20 3月 2024 01:57)
まめさん。
初めまして。院長の小濱です。
あのペラペラのナイロンですね。
出てきたナイロンの一部がどの程度の大きさかによりますが、経過からすると断片的に飲み込んだ可能性もありますね。
ある程度まとまった大きさでも素材はかなり薄く柔軟ですし、流れてくれる可能性はありそうです。
長ければ何日でも胃の中に滞在しますし、排泄もしくは吐き出すまでは常に確認が必要です。
気を付けたいのはさらなる誤飲ですね。
2種類以上の異物が入ってくると、それぞれは流れる可能性のあるものでも組み合わさると閉塞のリスクも出てきます。
用心すべきはそちらかと思います。
症状がなく排泄もなければ何日でも待つことは可能ですが、異物は異物ですし不安ですよね。
誤飲が確実であって早くすっきりしたいということなら、改めてご相談されてもよいかと思います。
内視鏡で確認が一番確実かと思います。
決して無駄な事にはならないと思いますよ。
よろしくお願いいたします。
まめ (水曜日, 20 3月 2024 13:08)
先生、遅い時間にも関わらず、親身に話を聞いていただいてありがとうございます。
30分前に排便があり、中を確認したところ塊になったナイロンが出てきました。
今回は運が良く流れて出てきてくれました。(涙)
心細く最悪な想像をしてしている時に先生に出会う事が出来た事は本当に救いでした。
みなさんにお答えしている文面から、先生のお人柄が強く伝わってきました。
先生に診ていただいている動物達と飼い主様が羨ましいです。
これからは誤飲など、人間の不注意で飼い猫が辛い思いをしないようにします。
先生、本当にありがとうございました。
相談して先生の睡眠の邪魔をしてしまった私が言うのはおかしいですが、お体を大事にしてください。
院長 (水曜日, 20 3月 2024 13:20)
まめさん。
良かったですね!
うれしい報告ありがとうございます。
内視鏡の話をしたので猫ちゃんも焦りましたかね(笑)
主治医の先生の見立ても正解だったんだと思います。
多くの先生は経験豊かですから、じっくりお話を聞いて不安な点はぶつけられるといいと思いますよ。
何はともあれ無事解決してよかったですね。
お大事にしてください。
まい (金曜日, 29 3月 2024 17:32)
度々すみません
我が家の愛猫もしかしたらまた誤飲してしまったというか、させてしまったかもしれません。
昨夜床に落としてしまった刺身をゴミ箱の中に捨ててしまったのですが別のゴミなどを片付けてる一瞬というか1分位目を離してるときにガサッと音がしたのでハッ!と思い見た時に袋近くの台の上に乗っていて、ゴミの中は荒らされてるような様子は無かったのですがもしかしたら食べてるのではと心配になっています。
病院では臨床症状とかない場合は一旦様子見でと言われ様子見しています。
前回の誤飲ときに臨床症状がなく便ででてきたことはお話させてもらったと思うのですが、一般的な臨床症状が出なかったのでしんぱいしております。
まい (金曜日, 29 3月 2024 20:11)
追記ですみません
インターネットで誤飲を検索すると
数週間後に腸閉塞になるというのを見たのですが、数週間後に腸閉塞になるのは何が考えられますでしょうか?
その場合はどのような流れで腸閉塞になるのか
その数週間後に腸閉塞になるまでに食欲、排便等問題なく出ていても数週間後に腸閉塞で…なんてことは起こるのでしょうか?
院長 (土曜日, 30 3月 2024 01:21)
まいさん。
こんばんは。
今回の件はかなり難題ですね...
誤飲したかどうかわからない、というのもそうですが仮に誤飲したとして何をどのくらい誤飲した可能性があるのか?
ある程度の情報がないと予測がつきにくいというのが正直なところです。
ゴミの種類が不消化物(ナイロンや容器など)ならば、ひとまず空腹時に超音波で胃の中の異物陰影や腸のうっ滞所見がないかは確認してみると思います。
ボリュームがわかりませんから、何も見えなくても完全に誤飲を否定はできません。
しかし、少なくとも閉塞になるリスクの有無はある程度判断できると思います(小さなものであれば見落としても排泄の確率のほうが高いでしょうから)。
ゴミが生ごみなどになると消化してしまいますから、やはり嘔吐や下痢などの消化器症状をはじめ、いつもと様子が異なる点がなければ経過を見るしかないかと思います。
追記の件ですが、ちょっと内容が飛躍している印象があります。
どのような記事だったのかによりますが、おそらく前後の文章に解答に近い内容が書かれていると思うのですが...。
以前にもご質問されていたと思いますが、異物の内容によっては消化管が著しくダメージを受けることもありますから、受けた傷がもとでその部分に狭窄が生じることは可能性としてあると思います。
手術で摘出した際に、縫合部分が狭窄するケースもあります。
腸の断面積に対して過度に大きな異物であれば、異物の圧迫で腸壁に血行不良を起こし壊死してくることもあります。
ただしこの場合無症状で出てきましたなんてことはあり得ないと思います。
異物が無症状のまま排泄されて、その数週間後腸閉塞になった(異物はない前提)症例は、少なくとも私は経験ありません。
おっしゃるケースでありうるのは、異物による腸の外傷が修復過程で狭窄してしまったという経過でしょうが、ケースとしては少ないかもしれませんね。
参考になりますでしょうか?
まい (日曜日, 28 4月 2024 04:00)
先生、ごめんなさい
かかりつけ医が休みで聞けないためこちらで質問させてください
今皮下補液をしてるのですが、ちゃんと皮下に刺さってほ液を入れられたのか心配になってしまったのですが、万が一皮下を飛び越えて?筋肉などに刺してしまってそのまま補液を入れてしまった状態の時はどのような症状がおこってきますでしょうか...
院長 (日曜日, 28 4月 2024 14:17)
まいさん。
こんにちは。
皮下補液が浅く刺さった場合はつまんだ皮膚を突き抜けて針先が外に出てきます。
この時は漏れてくるのですぐわかりますね。
同じ浅くでも皮内に入った場合は、かなり抵抗はありますが補液されてしまう場合もあります。
しかし多分痛いですし、多くは入らないです。
深く入った場合は、筋肉に当たることになりますね。
これもかなり抵抗がありますから、ほとんど入っていかないか痛がると思いますよ。
よほど長い針を垂直に入れない限りは体腔内に入ることはないでしょう。
今までその経験はありませんね。
普通に抵抗なく補液が入ったなら、ほぼ間違いなく皮下に入っていると思いますよ。
高田 (月曜日, 27 5月 2024 09:56)
誰に聞いてよいか分からず近くの動物病院も休みのためご質問失礼致します。
26日の夜中1時頃毛で出来たモコモコのボールの玩具を猫が引き千切り外側の部分 直径1センチ長さ4センチ ほどの外側の部分を誤飲してしまいました。
今現在は元気で嘔吐もなく排便もあり食欲もあり変わった様子はありませんこのような場合は様子を見ても大丈夫なのでしょうか?また自然に便と共に排出される異物でしょうか
院長 (火曜日, 28 5月 2024 01:16)
高田さん
こんにちは。
お返事が遅くなってすみません。
材質の作りによりますが、胃の中でボロボロとほぐれるものもあれば比較的丈夫でそのままの形を保ったままのこともあります。
サイズからするとグルーミングで自然に作られる毛玉程度かと思います。
飲み込んだものが単独であれば流れなくもないサイズかなと思いますが、他にも飲み込んだものがあると一緒に絡んでしまう可能性はあります。
これまでのアドバイスと同じですが、できれば絶食した状態で胃の中に残っていないかエコーで確認したいですね。
1日以上胃の中に残っているなら症状の有無にかかわらず、不安を長引かせたくはありません。催吐にチャレンジするか、相談になりますが内視鏡で取り出したほうが結果は早いかと思います。
いずれにしてもまだ排泄がないようでしたら、一度は受診して確認されることをお勧めします。
アドバイスになったかわかりませんが、どうぞご検討ください。
まい (日曜日, 09 6月 2024 16:35)
こんにちは。
先日は?ありがとうございました。
ちゃんと皮下に入れられました。
今日また、別件でご相談させていただけないでしょうか。
うちに来た当初から肝数値は150~350前後を行き来するような形で慢性肝炎だったのですが、去年の秋くらいから黄疸が出るようになってしまい点滴したりで対処療法を取ってきたわけなのですが、黄疸の数値が高くなることは無いものの1.5~2が下がることがないため2次医療の病院に行き麻酔の要らない検査のみしていただきました。(麻酔に懸念がある為)
数年前ですが過去に針生検していること、直近の血液検査や食欲の程度や今回のエコー含む検査の総合判断で【リンパ球 性 胆管肝炎】が当てはまるだろうと。もしくは【リンパ 腫の低 悪性度リンパ腫】じゃないかと言われました。
ここから先ですが、全身麻酔をかけての肝生検を進められているわけですがした方がいいと思いますか?
どちらも同じ治療になると言われ麻酔の検査に覚悟が決めきれず迷ってます。
私が気になる点聞きたい点があり、
今まで通ってた信頼してて色々親身にお話聞いてくれる獣医師がいなくなってしまって…
あくまで先生ご自身の意見で構いません。
教えていただけないでしょうか。
①2次医療の先生は麻酔含む肝生検をしなくてもステロイドの治療は早期に始めた方がいいというお話だったのですが、ステロイドを始めた方がいい主な理由は何が考えられますか?
それによってどのような効果?が得られるのでしょうか?
②今すぐ始めなくて少し考えてから始めるのだと遅いものでしょうか?その時ステロイドが効果を表さないとかあるのでしょうか?
③ステロイドも上手く使えば万能だということは知っています。けど副作用(糖尿病併発や免疫系など)もあると思います。その為ステロイド使うことも素人の私としては躊躇してまして、迷いがあります。
④リンパ球性の肝炎だとステロイドしか治療はないと思いますがステロイドがどのようなことに効果的なのでしょうか?
⑤今まで慢性的な肝炎でステロイドなどは用いてこなくかかりつけが2次医療を進めてきた主な理由が黄疸と食欲不振ですが、今食欲はあるにはあります。ステロイドを使えば黄疸は無くなり、食欲不振もなくなり維持できるというお話でしょうか?
⑥黄疸が出るそもそもの理由はなんでしょうか?食欲不振によって出るのでしょうか??
ここについては情報探すものの食欲不振が起こると~系の記事にばかりたどり着きよくわかりませんでした。
宜しくお願い致します。
まい (日曜日, 09 6月 2024 17:01)
追記で申し訳ありません。
⑦黄疸が出てるのは事実です。
よーく見てでもありますが耳、歯茎、白目もなにもない子に比べれば黄疸はあります。
肝炎の子だからというのもあると思いますがどのような理由で黄疸が出てるのでしょうか?
またこれはステロイドで黄疸が消せるのでしょうか?
まい (日曜日, 09 6月 2024 17:53)
2次病院の先生の話ではエコー検査含む麻酔無しの検査での結果は胆嚢胆管等の詰まりはなく肝臓そのものが悪い?ようなお話でした。
宜しくお願い致します。
まい (日曜日, 09 6月 2024 17:56)
合わせて追記します。。
赤血球白血球は問題なしということでした。
院長 (水曜日, 12 6月 2024 03:42)
まいさん。
お返事が遅くなってすみません。
細胞診や画像検査、血液検査などで得られたのがリンパ球性胆管肝炎もしくは低悪性度リンパ腫ということですね。いずれもリンパ球が関与する病変ですから治療が類似する面があります。
確定診断には生検による組織検査は必要となると思います。
病理学的な知識は詳しいわけではありませんが、リンパ腫かそうでないかは細胞だけでもクロナリティ検査である程度は予測がつくかもしれません。
ただし、細胞診では採取される細胞が少量であったり、あくまで針レベルの範囲しか情報がないので不確実な部分はあると思います。
クロナリティ検査は細胞がクローン増殖(遺伝子的にコピー増殖)しているかどうかを調べる検査です。
基本的にリンパ腫(腫瘍)はクローン増殖しますが、炎症では様々な遺伝子タイプのリンパ球が増殖すると考えてください。
いずれにしてもステロイドが治療の主体となるのはスタンダードな方法です。
リンパ球は免疫に関与する細胞です。
ですからリンパ球が主体の病変は免疫抑制をかけることにより、リンパ球の増殖を抑制する必要が出てきます。
炎症性疾患にせよリンパ腫にせよステロイドが効果を示すのはそのためです。
①リンパ球性胆管肝炎でも経過が長くなれば、肝臓に繊維化という変化が生じて肝不全に移行する可能性が出てきます。極力早期に治療を開始し炎症の進行を抑制することが望まれます。
低悪性度リンパ腫は治療を必要としないケースもありますが、黄疸という症状が出ているわけですから少なからず肝臓の障害が出ていますのでステロイド程度の治療は十分意味があると思います。どちらもリンパ球の増殖により正常な肝細胞が圧迫・障害を受けているわけですから、ステロイドはリンパ球増殖を抑制することによりその障害を防ぐわけです。
②①で書いたように病態が進行し繊維化に移行するとどういった治療でも不可逆的になる可能性が出てきます。
③どのような治療においても一定の副作用は存在します。治療に際してかならずモニターをしながら行うのはそれらに注意を払いながら最大の効果を得るためです。
治療によるメリットとデメリットは確率的にどちらが大きいかを考えて選択することになると思います。
④上記に書いたことと重複するので参照してください。
⑤少なくとも肝臓にリンパ球が関与すると思われる病変が存在するのは間違いなさそうです。
この病気がさまざまな臨床症状の原因となっているならば、治療自体が原因療法となりうるかと思います。当然症状の改善も期待できる可能性はあると思います。
ただし、いずれの病態も治療は長く時間が必要です。焦らずじっくりと取り組む必要はあると思います。
⑥黄疸が生じる原因としては炎症や腫瘍細胞の増殖により、胆汁の通り道を閉塞あるいは圧迫するためと考えます。障害物のないまっすぐな通路だったものが、曲がりくねったり障害物が出てきたり狭くなったり、行き止まりができたり...そんなイメージでしょうか。
肝細胞で作られた胆汁が本来なら滞りなく胆嚢に到達しなければいけないのですが、流れが邪魔されると胆汁は溢れかえって血液中に漏れ出すわけです。
⑦黄疸の出る理由は上記に書いた通りです。細かく言えば他にも原因となる病気はありますが、今回のケースでは基本的に肝臓の病態をメインに考えてよいと思います。
二次病院での説明は、胆嚢から総胆管を通って十二指腸に至るルートには閉塞はないということだと思います(肝外胆管閉塞)。今回は肝内胆管が影響を受けているものです。肝性もしくは肝実質障害性黄疸と言われるもので、肝細胞~胆嚢に至る領域が障害を受けていると考えます。
根本的に病変の場所が違うということですね。
いかがでしょうか?
あまり上手な説明ではないかもしれませんが、参考になれば幸いです。
まい (木曜日, 13 6月 2024 02:39)
お忙しい中わかりやすくご親切にありがとうございます。
リンパ 球性 胆管肝炎でも低悪性度リンパ腫でもステロイドと場合よっては抗がん剤もと言われ確定診断するための病理検査をするか迷っています。別猫のかかりつけの先生には腹腔鏡なら開腹に比べお腹開けない分負担などは低くなるし病気が確定できた方が治療がやりやすくなるから検査をした方がいいとアドバイスも受けたのですが、どの道同じような治療になるならわざわざ検査をしなくても…と思ってしまいました。
肝臓以外には腎臓、心臓ともに問題は無いと言われていますが15歳という年齢もあり確定診断の為の検査をするか迷っています。
答えを聞き間違えないために質問に数字を付けさせてください。
①やはり獣医師としてはリンパ球性胆管肝炎”疑い”や、低悪性度リンパ腫”疑い”よりは確定診断をした方がいいのですよね?
②また既に薄っすらですがよーく見ないとわからないのですが耳や目がクリーム色の黄疸が出始めているので生検をするにしてもしないにしても肝不全になる前にステロイドは始めた方がいいのですよね…?
③もし生検をやらなかった場合(現時点では家族で話し合って万が一出血が止まらなかったり麻酔から目覚めずでそのまま…で後悔するを考えて検査はしないでステロイド治療を始める選択を選んだのですが)、治療に大きく反映?、やっぱり生検しておいた方が良かったのに。という事が起きるのでしょうか?
④3と同じになりますが、似たような病気で同じような治療と聞いたのですが、絶対生検をしないといけないようなものなのでしょうか?
お時間がある時で大丈夫です。
親切に教えてくれる先生がいなく、先生に色々聞いてしまいすみません�
院長 (日曜日, 16 6月 2024 14:18)
まいさん。
またまた遅くなってすみません。
①基本的に治療には薬剤を使用します。多くのお薬はターゲットにする病気があり、それに特化した設計がなされています。それは特定の病気に対して有効なのであって、まったく想定外の病態に使用した場合はお薬が正しく作用しても、それが副作用として発現するわけです。
たとえば抗生剤は細菌感染に対して有効です。同じ感染でもウイルス感染症に使用したところでウイルスが減るわけでもなく、むしろ無意味に細菌を減らすことで下痢や免疫の攪乱が生じたりの副作用だけが目立ってしまうことと同じです(あくまで一例です。実際は感染症は複雑な原因がありますから抗生剤の併用が有効な場合もあります)。
つまり、より確信をもって治療を行う(治療薬を使用する)ためには、本来ならやはり確定診断があったほうが安心です。効果が得られなかった場合に診断がついていれば治療方針の変更もスムーズです。
人も動物も本来は診断に基づいた治療が行われるべきですが、実際はコストや体力、設備や時間の問題など様々な理由で、ある程度の予測をもとに治療が行われるのも現実ではあります。
今回の候補にある疾患は確かに治療としてはステロイドが主軸になるとは思いますが、炎症性疾患と腫瘍性疾患という大きな違いもありますから、もし化学療法(抗がん剤)を必要とするならできるだけ確定に近い診断はあったほうが良いと思います。
②通常、黄疸はそれなりの肝臓構造変化や組織障害が先行したのちに表れてきます。食欲や元気があったとしても水面下ではすでに病態が始まっているのですから、できるだけ治療は早いほうが良いと思います。
③今回のケースではある程度病態や一般検査から、予測される疾患が絞り込まれますから大きな間違いは生じないと思います。検査せずに治療を開始したとしても、今後一切その選択を変えられないわけではなく、常に選択肢は用意されているわけで、初めの選択がすべて未来を決定するわけではありません。おそらく多くの獣医師は確信と疑問を常に持ちつつ治療に取り組んでいると思います。
先入観は禁物です。
④のお答えにもなるかもしれませんが、ここまでの記述はあくまで教科書的に言えばです。非難されるかもしれませんが偉そうなことを書きつつも、実際私も見切り発車することもありますし、確定診断なんていつも付けられるわけでもありません。支障がなければ早期に治療を開始しつつ、常に動物の状態とお互いの会話の中でその時々のベターな選択をしていくのが現実的かもしれません。
確定診断は絶対ではありませんが、重要であることには間違いありません。検査のリスクを思うお気持ちも理解できますが、同時に万が一無意味な治療を実施した場合のリスクも考慮してください。
繰り返しになりますが、今回のケースでは生検がなくても初期治療に大きな支障はないと思います。ただ抗がん剤のようにより症例を選ぶ治療を検討する場合は、できれば確定的な情報があったほうが安全だと思います。
参考になれば幸いです。
まい (火曜日, 25 6月 2024 15:24)
先生
何度もご相談乗って下さりありがとうございました。
詳しく聞きたかったのに中々かかりつけで聞けなかったのでご丁寧に説明していただけて感謝しております。
本当に近かったら先生のところに通いたいと思えるほど親身になって頂き感謝しております。
結局迷った中で検査してくれる先生がどんなに優秀?腕が良くても麻酔からの目覚めまでは確約出来ないとも思って、迷った挙句試験的にステロイドを始めることにしました。
2週間ステロイド治療して黄疸はやや下がったものの(1.4から0.9)、Altが350から1150まで上がってしまいました。
実際同じ病気で確定診断した子も
このような数値になるから様子見でと言われましたが先生もこのような症例?数値の子は経験ありますか?
また獣医師の方からステロイドの長期服用だと副作用があるからなのか免疫抑制剤?(抗がん剤なのか詳しく聞けてません)に切り替えたりするのも…と提案されましたが、リンパ球性胆管炎の治療されてる子で抗がん剤も併用して治療することは先生は経験ありますでしょうか?
ある場合先生はどのような流れで抗がん剤も使ってみようになるのかお聞きしたいです。
お時間ある時で大丈夫です。
もし可能でしたらお返事いただけたら嬉しいです。
院長 (水曜日, 26 6月 2024 03:15)
まいさん。
担当獣医師からの提案にもありましたし、検査せずにステロイドを開始することも選択肢の一つです。
確定のない条件下での治療において、起こりうる問題点や注意点は都度獣医師側から説明があるかと思います。
ステロイドの投与で肝酵素の上昇は想定される反応かと思います。
とくに初期においてはある程度ステロイドの用量を要しますから、本来の治療作用の反面、当然副反応的な側面も強く出るでしょう。
これはステロイドに限らず、ある程度主作用を期待するにはその反面、副反応も想定されることはご理解下さい。基本的に副反応のない薬剤はないと思います。
そのために治療を行う側は、念入りに計画や準備を立てています。
ですから自己判断で急にお薬を中断したり、用量を変えたりすると思わぬ変化が生じることもあります。
話が逸れましたが、今回の治療は免疫抑制が必要になるかと思います。
初期投与量は比較的高用量になるかと思います。
短期的には肝酵素の上昇は避けられませんが、ある程度効果が見られたらステロイドは漸減(少しづつ減量)していくと思います。
今回の効果判定はビリルビンになるかもしれませんね。これは実際担当している獣医師の判断になります。
通常はステロイドの漸減にやや遅れて肝酵素はゆっくり正常化していくことが一般的です。
今回の治療は長期的な話になるので、肝酵素の動きも長い目で見ていかなければいけませんね。
ステロイドの使用により、主作用よりも副反応(デメリット)が上回ると考えられた場合は第2選択として他の免疫抑制剤を使用することもあります。
ただその効果についてはステロイドほど明確なものではないかもしれません。
基本的に抗がん剤とは別と考えたほうが良いですが、抗がん剤にも免疫抑制作用を有するものがありますから無理に線引きをする必要はないかもしれません。
また、抗がん剤を使用する際には個人的にはより明確な診断があったほうがベストかなとは思います。
やはり、試しに使ってみましょうかという類のお薬ではないですから。
いずれにしても治療開始は最も劇的な変化が出やすい期間ですし、すぐに答えを出してはいけない期間です。
改善していく行程や起こりうる副反応などは長い目である程度視野に入っているはずですから、猫ちゃんから得られる情報をもとに計画を立てていただけると思います。
飼主さんの協力と理解も必要ですから、ぜひ協力して頑張ってみてください。
話は変わりますが、かかりつけの先生に詳しく聞けなかったという点です。
たしかに私は一見すると親身に詳しくお返事させていただいているように思われるかもしれません(まあ、間違ってはいません)。
こういったある程度公の場所ですから、できるだけお答えできるようにさせていただいていますが、これは私の時間があるときに十分な時間を頂いて書くことができるからだと思います。
私も含め、ほとんどの獣医さんはひとりで多くの患者さんを受け持っていると思います。
日常の診療ではやはり時間が限られており、現実的にここまでのボリュームを毎回説明させていただくだけの時間を割くことは難しいのではないかと思います。
仮にまいさんが私の診療を受けられたとしても、ここでの内容を全く同じように時間をかけて説明するのは難しいかもしれません。
なので、実際はある程度要所を押さえた説明になると思います。
これはもちろん手抜きではありませんよ(笑)
多くの獣医さんはその場では要点のみになったとしても、バックヤードでは十分な検討と計画を練っていますし、一度にできなかった説明を治療結果と都度の説明で補っていると思います。
必要ならば、あえて時間を取ってのインフォームドを行うケースもあるかと思います。
うまく説明できているかわかりませんが、もう少し現場で診てくれている獣医師の評価と理解をしていただけたらなと感じています。
私のようにこういった場で時間をたっぷりかけて説明を記述することは、実は誰でもできることであり、決して私が特別親身というわけではありません。
時間さえいただければきっとリアルタイムでもできる、あるいはそうしたいと思っていますが、現実的には制約が入ってしまうことをご理解いただければと思います。
あくまで、私の独り言と思って聞き流してくださいね(笑)
まい (水曜日, 26 6月 2024 15:17)
長々とありがとうございました。
もっとも信頼していた獣医師を失ってなげやりになってしまってたのかもしれません。
その先生は時間を取ってくれて丁寧に納得いくまで説明してくれて技術も経験も腕も完璧な先生でそんな先生居なかったのでどうしてもその先生と今の先生を比べてしまってるのかもしれません。
ダメですね。
ただ私にとっては小濱先生は、その信頼してた獣医師と同じくらい経験もあってなのか、こうやって聞いたことを親切に答えてくれたことは本当に感謝しています。
ありがとうございました。
色々聞いてしまいご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
先生を信じて治療してみます。
院長 (水曜日, 26 6月 2024 19:50)
まいさん。
以前の主治医の先生はまいさんにとっては余程信頼のおける方だったんですね。
同じとは言わないまでも、信頼していただいてこうやって度々質問していただくことは私にとっても大変ありがたいことですし、勉強にもなっています。
決して迷惑と思ったことはないですから、遠慮はなさらないでくださいね。
ただ、やはり直接診て治療を行うのは目の前にいらっしゃる先生ですから、まずはその先生とお互い理解と信頼をしながら治療を受けていただいたほうがきっと幸せだろうなと思っています。
前回書いたように、現場では時間の制約もあり説明不足が生じる現実はあると思います。私もいつも反省しています。
飼主さんにとってもその場で聞いて、すぐにその場で質問なんて理解が追い付かないことも多々あると思います。
私はこの場で時間をたっぷり使えるというアドバンテージを持っているため、少し多く説明したりができるだけで、他の獣医さんより優れている部分は何もありません。
それに実際に治療にあたってくださる先生や信頼しようとしている飼主さんの邪魔になってはいけません。
あくまで私の意見は補足や一般論ですから、現場で聞き逃した部分や理解できなかった部分、不安な部分をなんでも聞いていただいてよいと思います。
ですが、主治医の先生とお話ししたわけではないので意図した内容と違う面があっては困ります。かならず後に主治医の先生に確認していただくことをお勧めします。
皆さんが思っているより世の中の獣医さんは勉強熱心ですよ。
私は主治医的な気持ちよりもなんでも相談役のような気持ちでこの場を使用していますから、遠慮なくまた質問してくださいね。
なにより猫ちゃんの治療がうまくいくことが一番の望みですね。
頑張ってくださいね、まいさん。
まい (火曜日, 23 7月 2024 07:31)
先生
本当に親身になっていただいてありがとうございました。
はい、以前の主治医はとても信頼してました。
時々その診断に疑問が起こり本当に?と思って先生に質問させていただいた時もありましたが、基本的にはとても信頼できた先生でもう通えないと知った時には絶望感がありました。
先生の言うように見ていただいてるのは今通ってる先生ですし、聞きたいことを聞けない先生でもやもやした時もありましたが、新しく今通ってる先生に先日診察の際気になること聞いてみよう!と思って聞いてみたら比較的嫌な顔せず?答えて貰えたのもあってまた信用してみようと思います�
が、どんなに信頼してる先生であっても時々心配になってしまうこともあって、本当に別の選択枠ないのかな?と思うこともあって、万が一そのような時が来たらまた相談させていただくかもしれません、、、
先生を疑うとか信用してないとかじゃなくて
獣医師さんによって考えや方法も違うので色んな意見を聞きたいだけです�
(先生にとってはお時間使うだけでメリットないのにすみません)
疑問点は獣医師にもしっかり聞きますのでそこは安心していただけたら嬉しいです。
その上であくまで一般の意見として教えていただけたら幸いです。
そのお時間が使えるというアドバンテージがあったとしてもこうやって親身になって頂いたり獣医師として得た情報、知識を提供してもらえるのはありがたいことだと思っています。
愛猫は結局確定診断せずリンパ球性の胆管炎の可能性でステロイド治療してますが、使用後黄疸は徐々に下がるものの肝数値が爆上がりしてしまってステロイド減量するも黄疸は下がるものの肝数値があまり大きく下がらず、肝数値が下がらない原因はステロイドが原因もあるかも?となりこのまま下がりが悪ければ抗がん剤(クロラムブシル)を使うことになるかもと言われました。
この選択も獣医師により意見が違ったので飼い主としては本当に混乱します、、
先生はリンパ球性の胆管炎の子を治療されたりしたことがあるかわからないんですが、ステロイドで肝数値下がらなかった場合、抗がん剤?使った経験はありますか?
先生にもしっかり確認するつもりですが、
抗がん剤でも黄疸等の症状を抑えることが出来るもんなのでしょうか?
ステロイドの副作用(糖尿病など)を考慮しての抗がん剤と言われと思ったのですが、
一度抗がん剤に手をつけたら一生抗がん剤だと思うんですが、長期の抗がん剤による副作用はないものなのでしょうか?
先生にはしっかり確認します。
その上で獣医師により伝えてくれる箇所が大幅に違うこともあるのであくまで別意見として答えてくださったら幸いです。
お忙しいのにもう聞きませんとか言っといて
すみません…。
愛猫の為に、頑張ります。
院長 (水曜日, 24 7月 2024 01:01)
まいさん。
ステロイドで黄疸が解除されつつあるなら、方向性は間違ってはいないんだと思います。
ステロイドによる肝酵素の上昇は、メリットが上回っているうちは経過を見ますかね。
肝酵素の改善はかなりタイムラグがある印象ですから、ステロイドの漸減を始めているなら担当の先生に判断を委ねてよいと思います。
私は極端な高値であったり、上昇を続けていなければ、ある程度の高値でもじっくり待っているケースが多いですね。
とくにリンパ球性胆管肝炎では症状の改善はスムーズでも肝酵素の正常化まではいかないケースも多いようです。
クロラムブシル自体、輸入に頼らざるを得ないのでなかなか常備はしていないです。
なるべくなら確実に入手出来て使い慣れた治療を選択しています。
ただし、治療は教科書通りがすべてではないですから、臨機応変に対応します。
一度、クロラムブシルに入ったとしてもそれが必ずしも一生とは限りません。
いずれもリンパ球の活動を抑える目的でアプローチが違うだけですから、各々上手く併用や使い分けで副反応のリスクも下げられると思います。
まずは症状の改善、ついでどこまで漸減できるか、担当医の先生とじっくり相談しましょうね!
まい (木曜日, 25 7月 2024 05:33)
ありがとうございます。
先生とじっくり相談…と先生のコメントにありますが、どこまで獣医師に聞いていいもんなんでしょうか?
今まで信頼してた獣医師は顔に出さずなんでも答えてくれてたので聞きやすかったのですが
先生により突っ込まれる?自分(獣医師)の診断や治療に疑問を持たれるのを嫌がる先生もいて獣医師不信になってるところもあり、どこまで聞いていいのかわかりません。
聞くことによって面倒くさがられて治療を適当にされたりしたら…とも思ってしまったりして聞くのも躊躇してしまいます。
疑問なことは担当の先生に聞いていいんでしょうか?
ステロイド投薬後からまだ2ヶ月ですが
黄疸は改善されてます。
肝数値altがステロイド投薬前は300台だったのがステロイド減薬しても900台までしか下がらずこれ以上ステロイドを減らしても肝数値が下がらない場合はステロイドが原因で肝数値が上がっているのかも?ということで別の薬(クロラムブシル)を使うということでした。
あくまで参考に教えてください。
確実に入手出来て使い慣れた治療はどのような選択があるのでしょうか?
躊躇してるとはいえ抗がん剤使う前には必ず獣医師には聞きます。が、小濱先生に限らず先生により治療方法は千差万別なのであくまで参考に教えて欲しいです。
すみません。
院長 (土曜日, 27 7月 2024 08:51)
まいさん。
お互い人間ですから、人によって聞きづらい相手と聞きやすい相手はいますよね...
ただ、それは別にしてもやはり診ていただいている先生以外に具体的かつ詳細を説明できる獣医は世の中に存在しません。
相手は生き物ですから、全く同じ状況ということはあり得ませんからやはり担当医に積極的に伺うのが正解かと思います。
適当にするということはまずないと信じます。
少なくとも看板を背負っていれば、常識的に問題のある行動は自分に跳ね返ってくることは承知していますから。
どんな結果であれ、治療や診療の結果は自分の評価につながるのが現在の世の中です。
治療対象のリスクは我々のリスクでもあるのです。
簡単に言えば、治療に成功すれば称えられ、うまくいかなければどんな理由でも簡単に叩かれる世の中です(そんなこと言ってたら誰も難しい治療や手術は実施しなくなりますけどね)。
それはまあ別にしてもぜひ聞いてみてください。
聞く前から決めつけなくてもいいと思いますよ。
ステロイド投与後肝酵素がピークに達して、漸減とともに900台ということでしょうか?
たしかに高い数値ですが機能上保たれているならじっくり待ってもよいかもしれませんね。
もちろん変更もありだと思いますし、結果的に良いほうを選択していけばよいと思います。
今回のケースでいえば確実に入手できるのはステロイド一択です。
誤解がないようにしなければいけませんが、原則治療に千差万別ということはありません。
メインとなる治療はある程度理論と確証に基づいて選択されます(いわゆるエビデンスに基づいてというやつです)。
補助的な治療や用量用法は症例ごとに臨機応変です。
なので、既知の病気に対して治療法が確立されているなら奇跡のような治療は存在しないと考えるのが現実と考えます。
ぜひ参考にしてください。
みみ (日曜日, 01 9月 2024 22:59)
突然のご相談申し訳ありません。
生後3ヶ月の子猫2匹のうちどちらかが誤飲をした可能性があり、不安で検索をしているうちにこちらを拝見しました。
誤飲した可能性があるのが、幅6ミリ、長さ30センチほどの紐です。ワンピースの肩紐で、伸縮性のあるゴムのような幅5ミリくらいの紐を上からポリエステル生地で包んである構造のため、表のポリエステル生地が裂けると中からゴム生地が出てきて2本の紐のような形状になります。
肩紐は取り外せるタイプではなく縫い付けられている紐が途中で千切れてなくなっていたので、子猫が噛んだのは間違いないと思います。
誤飲の可能性に気づいたのが昨日なのですが、先月の28日以降はたまたまワンピースを家外のところに保管していたため、本当に誤飲していたとしても5日以上前の可能性が高いと思います。
現在2匹とも元気、食欲ともにあり、排泄もしっかり出ている状態です。
昨日以降の便は確認しましたが紐は見つからず、ただ家の中からも見つかっておりません。
かかりつけの先生に相談したところ、症状がなく誤飲しているかもはっきりしないため様子を見ることとなりましたが大丈夫でしょうか。
先生のこれまでのご回答を拝読し、異物が胃の中に残っている可能性もあるということを知ったのですが、上記のような紐のボリュームが胃に残っていて食欲も元気も落ちないということはあるのでしょうか。
突然本当に申し訳ありません。できましたらお返事いただけますと幸いです。
院長 (火曜日, 03 9月 2024 12:43)
みみさん。
初めまして。院長の小濱です。
お返事が遅くなってすみません。
3か月の子猫で5日以上経過しているということですから、誤飲の可能性は低いのかもしれませんね。
それでも誰も確信が持てませんから、少しでも確証の得られる所見は欲しいですね。
今回の異物は太さはさほどでもないですが、30㎝のゴム紐ですから3か月齢の猫ではそれなりのボリュームですね。
たしかにそのボリュームでも無症状は珍しくはありませんが、できれば空腹時に超音波だけでも見てみて確認しておきたいところですね。
ただし子猫なので12時間以上の絶食は好ましくないので、前日は消化の良いウェットなどを与えて翌朝に診てもらえるとよいと思います。
この辺りは再度かかりつけの先生と相談されてご指示をいただくと良いと思います。
よろしくお願いいたします。
みみ (火曜日, 03 9月 2024 20:16)
お忙しいところ詳しくご説明くださり本当にありがとうございます。
現在も子猫2匹ともひとまず何も症状なく過ごしております。
ご助言いただいたようにかかりつけの先生に相談したいと思います。今後同じことが起きないよう気をつけます。
相談に乗っていただけて不安な気持ちがやわらぎました。先生のご厚意に感謝いたします。お手数をおかけしました。どうぞお身体に気をつけてお過ごしください。
まい (土曜日, 21 9月 2024 20:24)
すみません。質問させてください。
ステロイド、抗がん剤治療してからの生検は意味がないでしょうか?
病変が隠れてしまって生検するだけ無駄というか猫にとってリスクでしかないですよね…?
ステロイド、抗がん剤どちらも投薬してしまった後の生検だと出血のリスクだったり貧血のリスクなども上がってしまうものでしょうか。
もしよければ教えてください。
院長 (日曜日, 22 9月 2024 12:06)
まいさん。
治療後の生検は必ずしも無意味ではないと思います。
また、リスクが有意に高くなるということもないでしょう。
あくまで、リンパ腫やリンパ球性胆管肝炎の鑑別という前提で言えば、治療後の生検ですと正確な鑑別診断がつきにくくなるということくらいだと思います。
それも全く診断価値がなくなるというわけではないと思います。
いずれもすでに投与してから生検というシチュエーションは、治療が無効だったケースがほとんどかなと思います。
そもそも一定の効果が見られているのなら、検査する意義は高くはないと思います。
効果が見られないので再度検証のために検査というのが一般的でしょうから、そのあたりは今の治療反応を見ながら主治医と相談になると思います。
ご参考になりますでしょうか?
まい (月曜日, 23 9月 2024 22:29)
はい。先生のおっしゃる通り治療が無効に近く思ったようにスムーズに進みませんでした。
ステロイド1錠から投与して黄疸は一時的に下がるものの肝数値が3倍オーバーに跳ね上がってしまいステロイドを減らしたら肝数値は下がるものの黄疸が上がってしまいました。
ステロイドの長期投与はということで低悪性度のリンパ腫、リンパ球性胆管炎どちらもの可能性も考えてステロイド3/4とクロラムブシル4日に1錠投与で2週間ですが黄疸が0.7から1.0に上がってしまって肝数値もやや上がってしまってました。
ここから質問させてください。
上のクロラムブシルをという所までは
大学病院でのことで
この先が一般の病院でという形なのですが、
ここから肝生検する場合のメリットとデメリットが知りたいです。
①デメリットは先生が仰ってくださったように
鑑別診断が付きにくいということですが、
本来する予定だった腹腔鏡では厳しいでしょうか?
②付きにくいの場合だと低悪性度のリンパ腫とリンパ球性胆管炎判別が付きませんでした。になる可能性はありますか?
③もし肝生検もしない場合だとうちの愛猫に出せる選択枠はどのような物があるのでしょうか?
他の免疫抑制剤だとリンパ腫には悪影響になってしまう場合などはあったりするんですよね?
すみません。お時間ある時で大丈夫ですので教えてください。
まい (火曜日, 24 9月 2024 10:43)
追記ですみません。
食欲低下はあるものの6月からの三ヶ月で300gもカロリーが減ってるのはよくないことなんですよね、、
薬が効いてないのか効果がないのかミラタズなどの食欲増進剤を使っても食が細いままです。
先生はステロイド、抗がん剤治療後の生検の症例は見たことがありますでしょうか?
何もする前に比べ分かりにくいという点があげられると思いますがやっぱり低悪性度のリンパ腫とリンパ球性の胆管炎はどちらかなどの判別も難しくなるのでしょうか。
凄く迷っています。。
ametorin (水曜日, 25 9月 2024 21:36)
小濱先生、初めまして。
うちの猫が誤食してしまい腸閉塞について調べていたところ、こちらのHPに辿りつきました。
腸閉塞になる可能性と自然排出させる方法、自然排出した後のケアについてご教示頂けませんでしょうか。
経緯としては、下記の通りです。
■プロフィール:11歳2か月、雄、5.1㎏の猫(ミックス)
■経緯:9/23未明に食品庫をこじ開けてチャオの焼きささみ2個を盗み食いしたこ とが朝7時に発覚。
焼きささみは1本づつ包装されたビニールの真空パックで、食いちぎられたビニール片の約4㎝×約2.5㎝および約1㎝×約0.5㎝が見つからず、誤食したものと推定。
■体調
・9/23
嘔吐なし、排便なし。食欲は通常通り。いつもはおやつが欲しいと鳴いて人の後についてまわるが、ささみ2本を食べた満足感か、普段よりは大人しく寝ている時間が多い印象(押入れに1時間くらい入っていたので体調不良か心配したが、特に具合悪そうな様子もなし。欲求が満たされていると大人しく寝るので満腹で寝ているように見受けられる。)
・9/24
嘔吐なし、朝11時に排便。通常の量で、誤食する前(9/22午前中)に食べた猫草が排出されるが、ビニール片なし。
夜6時に小指半分くらいの排便有り(通常は1日1回)
食欲は普通、元気、いつものようにおやつを催促して人についてうろちょろする。
・9/25
嘔吐なし、朝11時に排便。通常の量だが固い、ビニール片なさそう、元気、食欲あり。
■診察
地元の病院は休院のため、以前診察して頂いた遠方の病院に誤飲した当日に電話で相談。
誤飲してから3時間以上経過している可能性が高いため、嘔吐誘引剤は不可。
長時間の移動によるストレスなどを考慮すると、様子見するしかない。
異物が排出される日数は分からない、今元気でも1週間後に腸閉そくを起こす可能性もある。その場合は開腹手術。
■ご教示頂きたい内容
①上記の経過から、ビニール片はまだ排出されていない可能性が高いでしょうか?
(便は目視で、中身の確認はできていません。)
②胃内に残っている場合は、嘔吐や食欲不振などの症状はでないのでしょうか?
小腸に入った時に症状が現れるのでしょうか?
やはり腸閉塞を起こす可能性が高いのでしょうか。
③自然排出を誘引するような方法はありませんでしょうか。
水分摂取を多めにする、運動をさせる、おなかをマッサージするなど方法がありましたらご教示お願いします。
④ご飯はカリカリとウェットのどちらが宜しいでしょうか。
⑤このまま元気な状態がどれくらい続いたら、安心して良いのでしょうか。
⑥運よく、自然排出された場合でも胃腸がビニール片で傷つく可能性があると伺いました。その場合、どのようにケアしたら宜しいでしょうか。
なお、こちらはド田舎で、地元には腕のよろしくない80歳超のおじいちゃん先生の病院しかなく、内視鏡や超音波などの設備がありません。
近くに頼れる病院がありませんので、お忙しいところ恐縮ですが、助言を頂けましたら幸甚です。
院長 (木曜日, 26 9月 2024 13:08)
まいさん。
お返事が遅くなってすいません。
現段階で生検をすることはデメリットばかりではないと思います。
治療が想定通りにいかない場合の再確認として考慮することもあります。
ステロイドなどの投与後も一定期間休薬することで、薬剤の影響は減少しますから有効な所見は得られる可能性はあると思います。
少なくとも組織生検(針生検ではなく)を行うなら、感染や傷の修復の観点から通常は1週間程度はステロイドを休薬することが多いと思います。
組織生検であれば診断の信頼度は上がると思います。
この辺りは実際治療に当たられた主治医の先生の治療の感触から生検の必要があるかどうか判断されるかと思います。
つまり今後の治療の選択肢の判断のためにより確実な診断のもとに進めたほうが良いなら生検は重要になると思いますし、内科治療への反応やその他の検査所見から生検のメリットを感じないなら内科的な別の選択肢を提案されるかもしれません。
体重の減少についてはやはり減らないに越したことはないと思います。
ただしステロイド投与時は食欲亢進がない場合、異化亢進(代謝亢進)により一時的に体重が減少することはよく見られます。
もちろん原因疾患が進行性で栄養要求が高いようですとそちらに奪われている可能性も考えなければいけませんね。
そういう意味では食欲や体重増加も治療効果判定の指標となります。
担当の先生のご意見も合わせて参考にしていただければと思います。
院長 (木曜日, 26 9月 2024 13:39)
ametorinさん。
こんにちは。院長の小濱です。
ご質問の内容ですが、
①誤飲したと思われるビニール片のサイズは必ずしもそのまま入っているとは限りません。
いくつかに分断されている可能性もありますから、便の内部も確認してみないと見落とす可能性はあるかもしれませんね。小さいものは材質からも排出する可能性が高いかもしれませんね。
②胃内に残っていても症状がないことはよくあります。材質やサイズによりますし、異物の居所によっても様々です。食事を摂取している場合、食事の中に紛れると症状は出にくいですが、異物がたまたま出口付近で流出を邪魔すると嘔吐することもあります。空腹時ではフードが消化されたにもかかわらず異物がいつまでも胃の中にあるものですから、一生懸命消化しようと胃が頑張りすぎて嘔吐することもあります。
逆に全く刺激なく流出を邪魔しなければ、無症状も多いということです。
確実に言えることは腸閉塞を起こせばほぼ確実に複数回の嘔吐を引き起こすということです。
③申し訳ありませんが、自然排出を促す方法は試したことはありません。④の質問と重複しますがウェットフードを多めに与えて押し流すということを聞いたこともありますが、どこまで効果あるのかわかりません。
⑤肉眼で確認しない限りこれで大丈夫、と断定するのは難しいですよね。私の経験で半年以上胃の中に靴下を飲み込んだまま無症状で過ごした犬がいました。飲み込んだ現場も確認しており超音波でもその存在を確認していましたが、飼い主様の意向で内視鏡や開腹を希望されず経過観察をしていましたが、最終的に突然吐いて排出したそうです。
ただ今回の異物であれば、確率的に一週間以上無症状であれば排出したと思ってもよいかもしれませんね。できれば空腹時に超音波などで胃内に異物を疑うものがないことを確認しておきたいですね。
⑥少なくとも重大な損傷があれば無症状でいられることは少ないと思います。仮に傷が入ったとしても特別に症状や血液検査の異常などが見つからなければ問題はないと思います。
取り急ぎですが、回答に不十分な内容もあるかもしれません。
もし疑問な点があるようでしたら、またご質問ください。
無事解決されるといいですね。
よろしくお願いいたします。
ametorin (金曜日, 27 9月 2024 13:21)
小濱先生
早速のご返信ありがとうございます。
詳しくご教示下さいまして心から感謝いたします。
今のところ、食欲も旺盛でボール転がして走り回るほど元気ではありますが、
母親が目視だけしてすぐに便を捨ててしまうため確認できずに困っています。
地元に1件しかない病院は超音波の機器がないのですが、レントゲンでは胃の異物
を確認することは難しいでのでしょうか?
血液検査もしたいところですが、80歳オーバーのおじいちゃん先生は全身麻酔かけて
何回もブスブス指すので躊躇しています。
3~4㎝のビニール片であれば喉に引っ掛かって吐き出すのではないか、
嚙み砕いた小片を飲み込んでいるのではないかと思うのですが、
しっかりした素材のビニールなのでやはり丸飲みした可能性が否定できず
自然排出されるのを祈るばかりです。
院長 (日曜日, 29 9月 2024 02:59)
ametorinさん
今回のような異物はおそらく単純レントゲンで捉えることは難しいと思います。
現在の様子をうかがう限り、排出されている可能性が高いように思います。
先日も1cm×3cmほどのしっかりしたウレタンマットを誤飲した症例がいました。
何度も嘔吐を繰り返すことで来院されましたが、飼い主様は一切誤飲には気づいておられませんでした。超音波ではっきりと異物と閉塞所見を認めたため、手術を視野にお預かりしていましたが、直前のレントゲン検査で大腸内にうっすらと描出されたため浣腸したところ、無事便に排出されました。
このサイズでも苦労はしますが何とか流れてしまうものです。
胃内にせよ小腸にせよ、やはり異物が存在していれば何日も全く症状がないということは少ないです。胃内では症状は出にくいですが、数日以上滞在しているとやはり何らかの症状はありますよ。
私は心配性なので、一度は超音波で胃の中は確認しますけど。
ひとまずは1週間以上何も起きなければ問題ないと思ってもよいのではないでしょうか?
まい (日曜日, 29 9月 2024 12:17)
ありがとうございます。
生検の件は慎重に考えてみます。
もう一つ聞いてもいいでしょうか。
以前先生はクロラムブシルは海外の薬で取扱がどうとか言ってたと思うのであまり使用頻度は多くないのかもしれないのですが、、
私が確定診断しなかったことにより、例え胆管炎の可能性が高くても低悪性度のリンパ腫を完全除外できてない今ここにも気にかけないと行けない形となっておりまして、現時点でクロラムブシルとステロイドではあまり黄疸のコントロールが出来ておらず、黄疸や肝数値下げること、ステロイドの長期投与を避けるため胆管炎だった場合を考えるとシクロスポリンの選択があげられています。
そこでリンパ腫だった場合シクロスポリンを使うと過剰に免疫を落としてしまうからという利用で使わないと聞いたのですが、
ここから聞きたいことでして…
リンパ腫だったばあいを考えて。でもステロイドが減量できないという理由からシクロスポリンに変更でシクロスポリンとクロラムブシルの併用は通常は有り得ないでしょうか?
二つ合わさるとよくない事はありますか?
教えていただけましたら幸いです。宜しくお願い致します
院長 (日曜日, 29 9月 2024 22:36)
まいさん
すこし話が複雑化してしまっているようです...
原点に戻りましょう。
そもそも、リンパ腫とリンパ性胆管肝炎は異なる疾患です。
ステロイドのように両者に通用する薬もありますが、基本的にはリンパ腫は化学療法(抗がん剤)が使用され、リンパ球性胆管肝炎には抗炎症剤や免疫抑制剤が使用されます。
シクロスポリンはそもそも免疫抑制剤であり、リンパ腫の治療として使われることはないと思います(少なくとも私の知る限りでは)。
目的に合わない薬剤を使用すれば当然治療効果は得られませんし、副作用だけが目立ってしまうことは容易に予想されます。
先ほども書きましたように、両疾患に使用可能な薬剤はもちろん存在しますし、それは教科書的にも書かれてある治療法ですので、常法に則って行われてきたこれまでの治療に大きな間違いはないと思います。
治療効果が得られない場合、まず考えるのは診断が間違っているか薬剤強度の問題か。
治療法や薬剤を変更するにしても、薬剤強度を上げるにしても確定診断があってこそ確信をもって進められます。
薬剤の選択に迷い、無用に期間が延びるよりは生検の可否(可能かどうか)について改めて相談されてはいかがでしょうか?
まい (月曜日, 30 9月 2024 02:27)
ありがとうございます。
かかりつけの先生がやらないと決めたなら今からの生検するんじゃなく今できることをと言われ生検の話に進めません…。
リンパ腫とリンパ性の胆管炎は別疾患だと思いますが、低悪性度のリンパ腫(肝臓型の?)とリンパ性胆管炎も全く別物でしょうか?
生検してもまれに低悪性度のリンパ腫とリンパ性胆管炎の判断がつけられず確定診断に至らなかった子がいたと聞いたのですが、こういう場合はどのような選択になるものですか?
こうなる後悔に気づけずやらなかったことを本当に後悔してます。数値も改善せず体調も改善せず食欲も改善せずで猫には申し訳ないです。
院長 (日曜日, 06 10月 2024 02:50)
まいさん
返事が大変遅くなってしましました。
色々と内科治療を進めていってからの状況ですから、生検のタイミングは難しいのかもしれませんね。
しかし、治療に行き詰った際には改めて考慮するタイミングもあるかと思います。
また、内科治療にしてもまだ用量や用法に余力を残している場合は、まずはその効果を十分に検証してからの判断になるかもしれませんね。
すでに長い経過をたどっていますから、完治に至るまでには相当な時間はかかるでしょうし、至らずにQOLを優先した維持管理に徹底することもありますから、ゴールは一つと決まってはいないと思います。
リンパ腫と胆管炎では腫瘍と炎症ですから、基本的には全く異なる疾患です。
ただ、リンパ腫でも炎症を伴った場合は当然混在する場合もありますから、組織的に完璧に見分けることが困難な場合は多いと思います。
基本的には腫瘍は腫瘍細胞のクローン増殖ですから、同じ遺伝情報を持っています。
炎症時には様々なタイプのリンパ球が存在しますから、クローン性は低くなり多様性が見られます。
診断の補助としてはクロナリティ検査などでどの程度のクローン率があるかを調べる方法もあります。
いずれにせよ100%の検査はありませんから、グレーな結果も存在します。
とくに治療後はそういった部分にも影響があるかもしれません。
確定診断ができない状況下で検査も進められないとなれば、治療によって判断していくしかないのではないでしょうか?
白黒はっきりつかない状況ではより反応が好ましい、有効性が感じられる方法を主体として治療を進めていくことになると思います。
すべてが望ましい結果ではなくても、ある程度の妥協点を作りつつ、もっともその子が安定している治療を選ぶしかないんだと思います。
そのためには根気強く継続するしかないでしょう。
仮に確定診断が出ていたとしても、実際治療するとなると思うようにいかないことは多々あります。
まして低悪性度リンパ腫では完治ではなく、副作用を回避しつつ共存を目指すことも治療のひとつですから。
どんな選択をしても後悔はつきものです。飼主さんが悩んだ時には、治療により改善しなかった部分や悪くなった部分を探して後悔するよりも、良くなった部分を見つけることも継続していくうえで大事な事かと思いますよ。悪い部分は獣医師が見ておきますから。
しゅ (日曜日, 06 10月 2024 09:54)
はじめまして。
愛猫が誤飲をしてしまい、手術を受け4日目になりますが、食欲がありません。
どうしていいか分からず、検索していてこちらの記事に辿り着き、コメントさせていただきます。
実は誤飲での開腹手術は2回目です。
一年半前にウレタンマットを誤飲して詰まり、手術しました。
今回はシリコンのマットを誤飲しましたが、エコーとレントゲンではっきりした詰まりはわからず、試験開腹手術を受けました。
開けてみるとやはり腸に異物があり、でも完全に閉塞はしてなかったので腸は切らずに医師が手で異物を肛門方向に動かしお腹を閉じたそうです。
あと、内臓の癒着がひどく剥がす処置をしたそうです。
昨日まで入院していて、入院中に異物は排出されたとのこと。
しかし、なかなか食欲が戻らず、昨日やっと少し食べるようになり、昨夜退院しました。
しかし、昨夜帰宅してから食べたのが、いつものドライフード1/4と、チュール3本くらいです。
ゴロゴロ言いすり寄って来ますし、走る元気もあります。
しかし、普段は底なしの食欲で太り気味、(体重も6キロ)なのに、食べないので心配で仕方ないです。
術後4日目で食欲が戻らないのは普通ですか?
あまり食べないなら、流動食の強制給餌などは必要でしょうか?
お忙しいところ大変申し訳ありませんが、アドバイスいただけると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします。
しゅ (日曜日, 06 10月 2024 10:43)
たびたび申し訳ありません。
上のものです。
愛猫はオス、推定2歳6ヶ月、6キロ、去勢済みです。
今回、誤飲後、嘔吐と食欲不振で受診し手術になりました。
術後、入院中も帰宅後も嘔吐はおさまっています。
今もケージの中の1階と2階を登り降りして、出して欲しそうに鳴いてて、食欲がない以外普通です。
院長 (日曜日, 06 10月 2024 15:35)
しゅさん。
初めまして。院長の小濱です。
腸切開を行わなかったとはいえ、開腹までに嘔吐を繰り返し、食欲不振まで至っていたようですから、それなりのダメージがあったのではないでしょうか?
血液所見が分かりませんが、閉塞のダメージは手術で解除されても、嘔吐や食欲不振に至るまでの負担は術後もすぐには改善しないこともあります。
お話から伺える様子でしたら、それなりに快方に向かっているのではないでしょうか?
体重がかなりあるようですから、あまりに供給カロリーが少ないようでしたら、少量ずつの強制給餌も検討されても良いかもしれませんね。
今回の内容はまさに担当した先生に伺うべき内容かと思います。
少なくとも術後1週間程度は回復までに要すると思いますから、気になることは担当の先生にご確認されることをおすすめします。
よろしくお願いいたします。
しゅ (日曜日, 06 10月 2024 16:11)
小濱院長先生
早速のお返事ありがとうございます。
腸を切ってなくても、やっぱりダメージがあったこと、それなりに快方に向かっていそうとのことで、安心しました。
本当はもう少ししっかり食べてれるようになってから退院させたいけど、点滴のテープやチューブ、ペットシーツ、タオルなどを食べてしまうので、早めに退院しましょう、と、なったこともあり、日曜でかかりつけ医がお休みで、不安でたまらなかったので、本当に感謝いたします。
もう一点ご教示いただきたいのですが、主治医に異食症と言われています。
もともと兄妹まとめて箱に入れられ山に捨てられていた猫で、兄妹はカラスに叩かれ亡くなってました。
こういう保護猫は異食症になる猫がいる、と言われました。
主治医の指示で食物の繊維の多い治療食のフードを与えています。
そして、異食は、布、紙、ナイロン、紐、ゴム製品、シリコン製品を好んで食べます。
今は、フローリングにプラスティックや木家具を置いた部屋で飼っていて、その部屋から出せません。
今回の誤飲は、突然机の引き出しを開ける事を覚えてしまい、引き出しにしまっていたお手入れ用品の中のトリミングコームを食べてしまいました。
このような猫は一生治りませんか?
なにか、接し方、飼い方などで、変わりますか?
もしくは、薬など…何かありましたら、アドバイスいただませんでしょうか?
院長 (木曜日, 10 10月 2024 23:39)
しゅさん
お返事が遅くなってすみません。
猫の異嗜(異食)は様々な原因が考えられます。
一般的に多いのは若い個体に見られる、正常な探索行動や遊びの延長にあるものです。
もともとハンターですから、探索や捕獲といった行動欲求強い動物です。
これらの欲求が満たされていないと、自ら欲求を満たすために様々なものに興味を持ち、見つけ出したもので遊び口にしてしまうことがあります。
その欲求に飼主さんが付き合って発散させることがとても重要になります。
このタイプは年齢とともに欲求が減少してくる傾向があります。
実際、異物を誤飲して治療行う猫は圧倒的に2~3歳くらいまでが多くなります。
積極的におもちゃやかじりやすい、あるいはかじって飲み込んでも安全なものを置いておき(猫草などもその一つです)、そちらに興味を誘導するのも方法です。
ただし、おもちゃは紐やリボンなど危ないものも付いていますから、かならず飼主さんが一緒に遊ぶようにお願いしています。一人遊び用ではありません。
病的なものでは多食傾向を示す基礎疾患がないか確認が必要です。
血液検査や便検査などで確認できるものが多いと思います。
健診のつもりでそういったスクリーニングを受けてみるのも大事だと思います。
また、常同行動や不安行動など精神的なものに起因するものもありますが、これらは診断も難しく、幼少期から儀式的に継続しているものもあります。
原因を除去可能であれば行動が治まることもありますが、すでに行動だけが独り歩きしていることが多いと思います。
通常薬物療法なども考慮されますが、長期間じっくりと取り組む必要がありますし、すぐには改善も見られないため、断念される方も多いと思います。
単純なことから始めてみるなら、とにかく若いうちは時間が許す限り猫ちゃんの本能をくすぶるような遊びに付き合ってあげること。
徹底してリスクのあるものはしっかりと封印できるところに隠すこと。
可能であれば一度血液検査などで健診など受けられること。
このあたりからご検討していただければいかがでしょうか?
まり タマ♀ 7歳 (水曜日, 16 10月 2024 08:45)
初めまして、まりと申します。
お忙しい中急な質問で申し訳ありません。
猫の誤飲に関して調べていたところこちらのページに辿り着きました。
15日夕方16時 長さ10cmほど、幅1mmの紙製のとても細長いシールを飲み込んでしまいました。取ろうと思ってもすでに遅かったです。
その後おやつとごはんは通常通りたべ、うんちも出ていました。
今朝8時ごろ、透明な液体のようなものを吐いたあとがありました。
様子を見ても問題ないのでしょうか...?
長細いですが、紙製であることなどから病院にかかるかモヤモヤしております...
ただ朝方に吐いた痕跡があるのだけが不安です。
お忙しいとは思いますが何卒どうかよろしくお願いいたします。
院長 (木曜日, 17 10月 2024 02:17)
まりさん
初めまして。院長の小濱です。
飲み込んだ異物ですが、材質からしておそらく問題になる可能性は低いかと思います。
ただもちろん食べ物ではないため、通常の消化には適合しないことから多少の消化器症状はあると思ってよいと思います。
今回吐いていたものはおそらく胃液でしょうから、その一症状かもしれませんね。
イメージとしては細く柔らかいものでしょうから、まだ胃壁などにへばりついていたりするかもしれませんね。
食べ物と一緒に流れてくれたほうがむしろ症状もなく楽なように思います。
こればかりは運に任せるほかないと思いますが、たいていは特別な処置は必要ないかと思います。
そのうち崩れて排出するかと思いますから、様子を見てもよいのではないでしょうか?
もちろん絶対はないので、嘔吐が連続するなど異常を感じたらすぐにかかりつけの病院で診ていただくようにお願いしますね。
よろしくお願いいたします。
ふじまる (日曜日, 03 11月 2024 09:55)
初めまして。
猫の誤飲に関して調べていたらこちらに辿り着きました。お忙しいかとは思いますが、質問させてください。
愛猫(雄、7ヶ月)がジョイントマットを誤飲した可能性があります。
子供部屋に敷いていて普段は出入り出来ないようにしていたのですが、ドアが開いてしまっていたのか、夕方仕事から帰宅すると一枚だけボロボロになっていました。
パズルのように組み合わせてみても周りの凹凸部分があまりにもボロボロでどれだけ無くなってしまったのかも把握出来ず、また何かの拍子に子供部屋に入ってしまう事を考えてジョイントマットは全て処分しました。
猫の様子は普段通りでした。
その日の夜に嘔吐し、一欠片と毛玉が一緒に出てきました。
その後は食欲もあり、普段と変わらない様子でした。
誤飲から三日後の昨晩、咳のようなクシャミのようなものを一度だけしました。すぐに様子を見ましたが嘔吐もする事なく、食欲も排便もあり元気でした。
四日後の今朝、胃液を吐いており、もしかして胃の中に残っているのではと心配です。
7時頃に胃液を吐いた後はまたいつも通りご飯もしっかり食べて元気に遊んでいるのですが、まだ胃に残っている可能性はあるのでしょうか?
嘔吐をしたのは当日の夜と今朝の2回です。排便は毎日あり、食欲や元気がなくなる様子はありません。
かかりつけ医が今日、明日とお休みなので、様子を見てもいいものか気が気ではなくて…よろしくお願いします。
院長 (日曜日, 03 11月 2024 16:28)
ふじまるさん
初めまして。院長の小濱です。
ジョイントマットの誤飲は比較的多いですね...
お話からは一部誤飲したのは間違いなさそうですね。
現時点での症状ではやはり胃の中に残っているかどうかの正確な判断は難しいです。
胃の中であれば異物の有無にかかわりなく、今と同じ状態はあり得ます。
催吐処置をしたとしても、すでに何度か嘔吐していて出ていないわけですから、回収して確認も難しそうですね。
やはり一度は超音波などで確認してもらったほうが良いでしょうね。
仮に胃の中に残っていたとして、それが腸に入り込むかどうかはサイズ次第のところもありますし、内容が確認できない以上大丈夫とも何とも言えないと思います。
早めに診てもらえるならそれに越したことはないでしょう。
連休ですし、診てもらえる病院がないようでしたら、ひとまずは食事量を少量にして異物を万が一押し出すことがないように対応し、かかりつけさんの開院時にご相談されるとよいでしょう。
その際は念のため絶食下で受診されることをお勧めします。
よろしくお願いいたします。
ふじまる (日曜日, 03 11月 2024 17:03)
小濱先生、お忙しい中返信してくださってありがとうございます。
ジョイントマットの誤飲が多いことは認識しつつ、出入りさせない子供部屋の使用なら大丈夫かと甘い考えに反省と後悔をしています…
誤飲したものが胃の中に残っていても、いつもと変わらず元気で過ごすこともあるのですね。
便も捨ててしまう前に確認したのですが異物らしきものは見当たらなかったので、当日吐いた分だけだったのかなと思っていました。
普段は吐き戻しのない子なので、今朝胃液を吐いたのを見て不安になったのですが、小濱先生に話を聞いていただけてよかったです。
休み明けにかかりつけ医に行こうと思います。
絶食下で、とのことですが、何時間が目安になりますか?
かかりつけ医で去勢手術をした際は前日(日付が変わるので当日になります)の午前0時からでした。
院長 (日曜日, 03 11月 2024 20:29)
ふじまるさん
そうですね。1度受診して診てもらうだけでも少し安心できるんじゃないかと思います。
絶食ですが、私の場合は前日21時までに食事を終わらせて、翌朝早めに来院をお願いしています。
処置が必要になれば午後に行えることがありますから。
ご参考まで。
まい (月曜日, 04 11月 2024 10:55)
先生お世話になっております。
あれから先生と相談し組織生検することになり開腹にて生検しました。遅くても再来週には結果が出ます。
既に治療したあとなので確定診断に至らないかもしれませんが、全くの無意味ではないと思うと言ってくださった先生の言葉があったから
生検を検討することが出来ました。
やはり見分けがつかないと診断が出ても後悔はありません。
中々近場の先生に聞けなかったこと、
詳しくご丁寧に教えてくださったからこそ
生検にも踏み切れましたし、
前向きに動くことが出来ました。
本当にありがとうございました。
ステロイドに関して先生から1週間は休薬になると思うとありましたが、先生からは本来はそうだけど今抑えられてるかもしれない炎症を休薬により止めるのは危ないから?検査日ギリギリまで休薬せず、という事もあり見分けがつかないかもしれませんが、これは最初の時点で検査をしなかった私の責任だと思うので、しっかり受け止めようと思ってます。
ここまで頑張ってこれたのは、先生が本当に親身になって下さったからだと思ってます。
またもしかしたら…先生にご相談させていただくかもしれませんが(すみません…)
担当医を信じて愛猫が少しでも穏やかな時間を過ごせるように頑張っていきます。
一旦、本当にありがとうございました。
またご相談させていただくかもしれませんが、
その時はまたお返事いただけましたら幸いです。
まい (月曜日, 04 11月 2024 10:58)
読みづらかったらすみません。
この部分ですが…
ステロイドに関して小濱先生からは生検となると1週間は休薬になると思うとありましたが、担当の先生からは本来はそうだけど今抑えられてるかもしれない炎症を休薬により止めるのは危ないから?検査日ギリギリまで休薬せず、という事もあり見分けがつかないかもしれませんが、これは最初の時点で検査をしなかった私の責任だと思うので、しっかり受け止めようと思ってます。
でした��
院長 (水曜日, 06 11月 2024 02:58)
まいさん。
ずいぶん悩んで決めたことですし、これから先の治療への一助となるといいですね。
結果によるとは思いますが、少なくとも何かしらの前進にはなると思います。
それに、実際まいさんの希望や意見を聞き入れて、検査や治療を提案・継続していただいている先生方がいてこそだと思います。
引き続き頑張ってくださいね。
まい (水曜日, 06 11月 2024 22:26)
先生色々よくしていただいてありがとうございました。
今日結果が出まして、それに伴い、質問させていただいてもよろしいでしょうか?
病理の結果はリンパ腫でした。
採材部位→肝生検(外側左葉、外側右葉、方形葉、尾状葉)
病理組織所見→
【 いずれの葉においても同様の所見。肝細胞は結節性、過形成性に増生する。びまん性に類洞に小型かから中型のリンパ球が多数浸潤し、散在性に濾胞を形成する。また胆管周囲において、リンパ球や形質細胞の集簇像を認める。】
高分化型のリンパ腫だと思うと言うことで
ただ確定の確定の検査は追加の検査をしてみてということですが、肝生検の病理組織検査の鑑別診断はリンパ腫があげられると書かれてあり、ここから聞きたいことがあります、
6月にそもそもは生検の話があったのですが
その時点ではこれまでの経過やその日の検査結果よりリンパ球性の胆管炎の可能性がということでしたが、この時点で既にリンパ腫だったのか、この時点では胆管炎でリンパ腫に移行したのか、単純に気になりました。
先生の見解というか教えていただけましたら幸いです。
まい (水曜日, 06 11月 2024 22:29)
また、この病理組織所見を
噛み砕いてどのような意味合いなのか教えていただけないでしょうか?
先生により個々に噛み砕いて教えてくださる部分が違く、あくまで先生の見解というか、、
素人にもわかるように教えていただけないでしょうか?
宜しくお願い致します。
ま (火曜日, 12 11月 2024 12:42)
お忙しいのにすみません。
回答難しければ難しいと言っていただいて大丈夫ですm(__)m
院長 (水曜日, 13 11月 2024 04:01)
まいさん
お返事ができておらずすみませんでした。
高分化型リンパ腫の可能性が高いとの結果だったんですね。
おそらくクローナリティ検査などでより詳細な遺伝子レベルの検査が追加で行われるものと思います。
簡単に言うと通常は腫瘍であれば細胞がクローン増殖(同じ遺伝子型)し、炎症ではさまざまな遺伝子型が見られることで、腫瘍か炎症かを見分けるということです。
病理結果ではリンパ球が全体に広く分布していたようですから、現時点ではリンパ腫の可能性のほうが高いだろうと判断されたのだと思います。
一般的にはリンパ球性胆管肝炎は門脈および胆管周囲に限定したリンパ球の集簇と定義されていますから、そこに違いがあったのだと思いいます(病理では胆管周囲のリンパ球の集簇も書かれていますが、全視野の所見としては胆管周囲のみに限ったことではなかったようです)。
もう少し簡単に言えば、リンパ球が肝臓全体か胆管周囲に限定していたかの違いです。
これらはまず細胞診や単純な画像検査では正確な診断はつきません(高分化であれば)。
さらにどちらが先行していたかはまず知ることは難しいと思います。
たぶん病理の専門医から見るとおおざっぱすぎる説明かもしれませんが、少しご理解いただけますでしょうか?
よろしくお願いいたします。
こず (火曜日, 31 12月 2024 17:55)
家の2歳半の猫が4日前に輪ゴムを誤飲しました。くちゃくちゃしているのを見て、急いで口を開けて取り出そうとしましたが、飲み込んでしまいました。
便と一緒に排泄されると聞いたので、それから毎日、便を割って排泄されていないかチェックしているのですが、まだ見当たりません。猫自身は現在のところは普段と同じようにしており、特に変わったところは見えません。普通に食事をしたり遊んだりし、嘔吐もありません。
ですが今日になって、いつも一日2回ほど排便していたのが、まだ一度もしていません。外出を極端に嫌がる子なので、病院に行くことでかかる負担をできるだけ少なくしたいと考えていますが、同時に何らかの障害がある場合、早く診て頂いたほうがいいことも理解しています。受診するタイミングを教えて頂ければ幸いです。
院長 (水曜日, 01 1月 2025 13:28)
こずさん。
お返事が遅くなってすみません。
輪ゴムの誤飲ですね。一般的なサイズの生ゴムの細い輪ゴムでしたら、そのままなら排泄される可能性が高いかもしれませんね。
万が一閉塞があった場合、排泄の消失よりも嘔吐が先行すると思います。
通過に抵抗が生じて便の形成が少し遅くなることはあるかもしれませんが、いずれにせよ嘔吐が見られないようでしたら経過を見てもよいかもしれませんね。
閉塞場所によっては嘔吐間隔は半日以上あくこともあります。
必ずしも嘔吐は頻繁ではないので、食欲の低下や大量の液体嘔吐など異常を感じたら異物の有無に関わらず病院にご相談してくださいね。
よろしくお願いいたします。
こず (水曜日, 01 1月 2025 14:23)
ご親切な返答をありがとうございます。あれから今朝一度、排便がありました。便秘にはなっていなかったようです。しかしやはり中からは輪ゴムは見当たらず・・・。もう5日になるので不安になってきています。
ただ、生ゴムの細い輪ゴムですので、たとえ病院に連れて行ったところで、先生のブログにもあったようにレントゲンにも映らないでしょうし、元気にしているので何をどう診ていただけるのか?という疑問もあります。
排泄をよくチェックして、嘔吐や元気がない、食欲がない、などの変わった症状が現れたらすぐに病院に連れていくことにして、もう少し家で様子を見てみます。
少し気持ちが楽になりました。ありがとうございます。
院長 (水曜日, 01 1月 2025 22:10)
こずさん。
小腸に入ってしまえば基本的に流れるか、詰まってしまうかしかありません。
誤飲が間違いなければ現時点では胃の中にいるか...まれに舌に引っかかっていることもあります。
念のためお口を開けられるようなら、舌の裏を見てみてください。
舌の裏に引っかかっていなければ胃の中で流れずにいるのかもしれませんね。
その場合は、吐かせるか内視鏡かそのまま流れるのを待つかです。
他の異物(糸くずやひも状のものは要注意です)が絡みさえしなければ流れることを期待したいですね。
荒療治かもしれませんが、他の誤飲に注意したうえで多めにご飯を食べてもらえれば押し流してくれることがあります。
こういう場でのアドバイスとしてはやや無責任なアドバイスになってしまいますが、参考にしていただければと思います。
ただし、かかりつけ病院とご連絡がつくようでしたら、念のため誤飲後異物の排出が見られていないことは伝えていただいたほうが良いでしょう。
すぐ受診は必要ないかもしれませんが、やはり病院としてもいきなり急患より事情を把握していたほうが準備しやすいですので。
よろしくお願いいたします。
こず (木曜日, 02 1月 2025 14:41)
再びご親切なお返事をありがとうございます。口の中、舌の裏を見てみましたが、何も見えませんでした。ただもう一週間になるのに便の中から見つからないということは、胃の中か腸の中にとどまっているということですね。今も普段どおり元気にしていますが、念のために病院に連絡して状況を説明しておきます。
何度もお返事をくださり、感謝いたします。
こず (金曜日, 03 1月 2025 14:49)
再度の投稿、失礼いたします。
本日、あまり心配し続けるのも、猫のことはもちろんのこと、飼い主である私自身も精神的に参ってしまうと思い、病院に予約を取り診察に行ってきました。
レントゲンを撮ってもらいましたが、胃と腸のどちらにも異物の影が見当たらなかったようです。また、嘔吐や食欲減退などの腸に詰まった時の症状も見えず、元気な様子から、おそらく輪ゴムが胃液で溶けたか、小さく切れたものが便で排泄されたかではないか、と言われました。
とにかく、レントゲンで映らないので手術はできず、このまま引き続き自宅で様子を見ていてください、ということでした。
とりあえず、いったんこのような形で落ち着きましたので、ご報告さしあげました。ご心配いただき、ありがとうございました。
院長 (土曜日, 04 1月 2025 14:32)
こずさん。
ひとまず受診されたのは賢明なご判断だと思います。
まさにおっしゃる通りで、やはり現場の人間に診てもらい直接意見をもらうのが何より確実です。
現状を少しでも正確に知っていたほうが気を付ける点や安心感も変わってきます。
ひとまずは大きな問題はなかったことは良かったですね。
お話の内容から私も経過観察で問題ないのではないかと思います。
わざわざご報告いただきありがとうございます。
私も含め、皆さんの参考にもなったのではないかと思います。
お大事になさってください。
さき (日曜日, 02 2月 2025 07:05)
日曜日で病院もやっていないので、取り急ぎご相談させていただきたく、コメントにて失礼いたします。
現在1歳2ヶ月の猫が今週金曜日の夜中に使い捨てマスクの紐(柔らかく幅が少し広めのタイプ)を2本分誤飲したと思われます。
土曜日の朝に紐がないことに気づきました。土曜日の朝、日曜日の朝(いつもよりはやや少なめ?)に排便は確認できています。
また、食欲もあり元気もいつも通りあるようにみえます。
ただ土曜日の夕方、空腹時間が長かったせいか黄色の液体を嘔吐したのですが、もしかしたら誤飲が原因なこともあるのかと心配しています。
その後は嘔吐もなくごはんと適量食べています。
ひとまずこのまま様子を見ても良いでしょうか。また、どのような症状があったら何時間以内に受診をした方がいいなどありましたらご教授いただきたいです。
月曜日がどうしても仕事を休めず心配で…どうぞよろしくお願いいたします。